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ボールペンで描いたモノは、濃淡んまで鮮明に印刷可能なのでしょうか?
私は漫画家志望の学生です。 自分は今まで絵を描く際に、証券用インクとGペン等ではなく、鉛筆やボールペン、筆で書いてきました。鉛筆はもちろんボールペンでも濃淡が描き分けられ、非常に使いやすかったからです。 そこで、マンガ雑誌や単行本発行を考えたとき、疑問に思ったのです。鉛筆や筆、ボールペンで描いたモノは、濃淡まで鮮明に印刷可能なのでしょうか?例えば雪舟の墨絵のようなものを筆一本で書いた場合、濃淡を区別して印刷できるのでしょうか。 それともやはり、薄い部分には、トーンを貼るか、ハッキリした線で網掛けをするしかないのでしょうか。お教えください。
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漫画の原稿を印刷する時、白と黒に分かれてしまう、グレーの中間調の無い版を作って印刷することが多いので、最初から点の集まりでグレーに見せている「スクリーントーン」を張り込んで製版の手間を省いてやっているわけです。 スクリーントーンのグレーはグレーに見えても実は黒い点の集合でできていて、その点の密度でグレーの濃さを表現しているわけです。 グレーや有彩色の濃淡のある原稿を印刷する場合、写真製版の時代には細かい点を印刷した網=スクリーンを原稿の上にかけてハイコントラストのフィルムで撮影してグレーの濃淡を点の集合に置き換えていました。 このスクリーン=網点の集合によるトーン(諧調)を最初から印刷してあるのでスクリーントーンという商品名なわけでしょう。 今はコンピュータでやっていますが、この作業が省略できるわけです。 手描きで境目の無いアナログな諧調のグラデーションのある原稿を印刷する場合は、スキャンをしてから一度それを網点に置き換える作業をしてもらうことになりますが、製版印刷は出来ます。写真や絵を印刷する時と同じ工程になります。 印刷屋に聞かないとわかりませんが、トーンを貼り込んだ原稿とは製版料金が違うかもしれません。(たぶんちがうでしょう)それと印刷のあがりが自分の思ったとおりかチェックして製版を修正(色校正)したりする必要性も高くなります。写真のプリントが自分の思ったのと違うというのと同じ事(思っているよりちょっと薄いとかコントラストがちょっと低過ぎるとかいう食い違い)が起こりやすくなるからです。 例えば白場を完全にすっ飛ばした場合、その次のグレーの部分がうまく出るかなど、けっこうスキャン・製版の感覚や技術が必要になってきます。 このスキャンと画像データ調整までを自分でやってプリンターやオンデマンドでの印刷をすることはできます。でも当然自分の腕次第になりますし、用紙や印刷のデータや校正刷り無しでうまく行くかどうか運次第の所はあります。 結論として、印刷は出来ますし、やっただけの効果はもちろんありますが、スクリーントーンに較べれば自分の思ったとおりに印刷を仕上げるには努力とノウハウが必要になります。 商売ではないので、印刷の都合で自分の作画法を規制する必要は無いと思いますが。印刷を前提とした美術ではそれなりの知識も必要になってきます。印刷屋さんなどになっとく行くまで尋ねることもできますし、それを苦にしない業者さんと付き合うことも大事だと思います。
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- biginjapan
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結論からいえば... パステルでも、木炭でも、水彩でも 筆ペンでも、濃淡まで鮮明に印刷可能です! ただし... 雑誌主催の選考会や賞に応募した場合 「規定違反」で落とされると思います 編集部に「持ち込み」の場合... アナタの作品が「他に類を見ない面白さ」なら 特に指摘されない可能性もあります (この個性を尊重しようというワケです No.2 さんも回答されている通り 印刷物はドットの集合で出来ているので 鉛筆やボールペンの濃淡を印刷するには 「ひと手間」かかるわけです... この「ひと手間」にかかる時間とお金を 編集部が負担しても載せたいと思うような作品なら 通るというコトです!
お礼
回答ありがとうございます。 は~やはり、雑誌での掲載は、手間を考えると難しい状況なのですね。。しかし、印刷可能という事がわかっただけでも非常に勉強になりました!
コピーで作る同人誌なら自分で確認できますからいいとして、印刷にするとなると鉛筆やボールペンではカーボンの問題などがあって保障ができません。 昔TVでやっていた漫画講座では黒のコンテを削って濃淡を出していたと思います。 また、スクリーントーンを削ることで濃淡を作ることも出来ます。 投稿する出版社に直接訊いてみるしかないですし、やるとしても基本的な漫画の描き方(ボールペンや鉛筆ではなくインクで描くこと)ができてからの話だと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、やはり無理があるのですね。 言い忘れましたが、最近ネットで、大友克洋氏の息子が描いた、明暗がよくでた絵を見たのですが、ボールペン一本で描いたという話を聞いたので、印刷の際どうしているのだろうと思い聞きました。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、手間のことを考えると、やはりトーンの使い易さやメリットは大きいですね。具体的に教えて頂き、とても参考になりました。