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小学校2年生の国語教材「うしろのまきちゃん」について
「うしろのまきちゃん」(矢崎節夫・作/教育出版、フレーベル館)を読んだことのある方にお尋ねします。 この物語について、また、この物語が小2の教科書に掲載されていることについて、どう思われますか? わたしは小2のボクのお母さんから「これ、どう思う?」って教科書を見せてもらったのですが、「小2の教科書に恋愛(っていうと大袈裟?^^;)の話を載せる必要はないのでは?」って思ってしまいました。見せてくれたお母さんも同じ意見でした。 ストーリー的にも、まきちゃんのパーソナリティが完全に無視されているところや、たけしくんがまきちゃんのことを想っているだけでアクション(話しかける、クラスメイトとの橋渡し役を買って出るetc.)を何も起こさないところなど、どうなんだ?と思ってしまう部分があります。 たけしくんの心情はうまく描かれていて、良い作品だとは思うのですが…。 ネット検索もしてみましたが、内容に関するコメントはほとんど見つかりませんでした。 …ということは、世間一般では何の抵抗もなく受け入れられていて、わたしたちの考えがカタいの???と疑問を持ちましたので、ここで質問させて頂きました。 どんなご意見でも良いので聞かせてください。宜しくお願いします。
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こんにちは。 この文章の音読練習を元気にやっていた息子ももう中学生。内容もうろ覚えですがとてもなつかしいのでコメントさせていただきます。 多分、ここに書かれている以上にいろいろなところに違和感を感じておられるような気がしますが、とりあえず、書いていただいた分だけでも。 記憶があいまいながら、私(父親)はこの文章が好きでした。恋愛とまで受け取る方がおられるとは少々驚きですが、そろそろ男の子と女の子が対立集団になり始めるこの年齢で、なぜか特定の女の子を気にする男の子(そしてその気持ち自体自分も気づいていない)という微妙な設定と、背中の感覚でそれを表現するのがほんわかしてよい内容だと思っています。 また、たけし君が何のアクションもなく、会話もマキちゃんについての記述もないことを気にしておられるようですが、会話と行動の記述を中心とした「普通の」物語や絵本の世界から、特に日本文学の特長であり、文化そのものともいえる、「内面表現のみで全てを書き表す」いわゆる私小説の片鱗を子供に紹介するものとみても、とてもふさわしいものと思っています。(挿絵も書きにくい・・・!) あまりむずかしく捉えると、私のほうがカタいと言われそうですが、「哲学とは何ぞ」と問われ、「白い壁を見よ、そして壁を見ている自分を見よ」との荒っぽくも巧妙な答えにも通じて、2年生、3年生は、そろそろ「自分が何を考えているのか、感じているのか、自分で観察してみる」ことを知るべき時期でもあります。 そんな深読みができながらも、何よりほんわかとした優しいこのお話は、本に手をのばすきっかけとなるべき「たいくつな時間」をやがてテレビゲームに奪われてゆく子供たちに、低学年のうちに是非接してほしい一文と思っています。 ご参考になれば幸いです。
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- akocat
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こんにちは。 うちも「うしろのまきちゃん」先月までやってました。 私もmomonokojiさんと同意見です。 良い作品だとは思うのですが 何かスッキリしない 気分になりました。プリントで「どうしてたけし君は まきちゃんとお話ができないと思いますか?」という 問いに娘は「まきちゃんと友達になりたいけど 恥ずかしいから」と書いて提出したら先生から 「たけし君はきっとまきちゃんの事が好きなんじゃ ないのかな」と返答が書かれてました。 私はそれを読んだ時小2の国語って(??) と思いました。 きっと文の構成とかは必要な部分があるんでしょうけど内容的には私も少し疑問を持った作品でしたね。
お礼
同意見の方がおられて単純にうれしいです。 #1の方と#2の方のご意見には非常に納得したんですが、納得しただけに、お嬢ちゃんの先生が「好きなんじゃないのかな?」でいとも簡単に括っちゃったのが、ちょっとガッカリ…。 先生は“恋愛もの”として肯定的に受け入れておられるんでしょうね。だから「好きだから」が答えになる。 わたしとしては、お嬢ちゃんのお答えに1票!です^-^。 ご回答ありがとうございました。
- poponta55
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こんにちは 「うしろのまきちゃん」は、以前絵本で読んだことがあります。教科書に載っているとは知りませんでした。細かい描写については記憶があいまいなので、作品そのものについては語れないのですが、「教科書」に載る物語について思うことがあります。 教科書では、大きな意味で作品を味わうということはあまり重要視されていないように思います。 まず最初に、「段落ごとに分けてみましょう」となり、「場面ごとに分けましょう」やら、「この主人公の言葉はどのことを言っているでしょう」やら、「気持ちを考えましょう」などなど、とにかく細かく分けられ分解されこね回されるのです。 なので、教科書用に選ばれる作品は、そういった勉強に向いた作りになっているものが多いように思います。 「うしろのまきちゃん」も、たとえば「主人公の心の変化」とか、そういったことを読み取らせることに向いたものでは? 私は、本当に良いお話しだなと思えるものは、教科書でこねくり回される前に、読んでもらうなり、自分で読むなりして、素直にお話しの世界を楽しんで欲しいと思っています。 あまり、参考になる話でなくてゴメンなさい。
お礼
>教科書用に選ばれる作品は、そういった勉強に向いた作りになっているものが多いように思います。 なるほど。確かに、教員の方々のHPに載っていた授業のポイントを見る限り、文章の仕組みや構造を把握するみたいな部分に主力を置いているという印象を受けました。それも大事な勉強なのでいいのですが、この物語を「たけしくんはどうして○○したのですか?」という風に“分析”すると、全部「まきちゃんが好きだから」という即物的な答えになってしまいそうな気がして^^;、それだと作品本来のムードも壊れてしまうし、教材としていいのかな~?と。poponta55さんがおっしゃる通り、こねくりまわさずに、素直に読んだ方がいいですね。 ご回答ありがとうございました。
お礼
>多分、ここに書かれている以上にいろいろなところに違和感を感じておられるような気がしますが あ、わかりました?参ったな^^ゞ。個人的な好みの範疇だと思いましたので省略しました。 >私小説の片鱗を子供に紹介するものとみても 言われてみれば、私小説風ですね。わたしはどうも私小説が苦手なもので、そのへんが違和感を感じた要因のひとつかもしれません^^;。が、そういう風に考えると非常に納得できます。なるほど~。 >「自分が何を考えているのか、感じているのか、自分で観察してみる」ことを知るべき時期でもあります。 たけしくんが自分でも予期せぬ心の動きや言動に驚いたり考察したりするところなどは非常にうまく描けているので、ちびっこたちの参考になりそうですね。 とても理知的なご回答を頂き、いろいろ考えさせられました。ありがとうございました^-^。