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源平物の能や歌舞伎はおめでたいのですか?
今年(2010年)のお正月のTVの伝統芸能番組は「弓流し」や「船弁慶」、落語では「源平盛衰記」など目白押しだったのですが、これら源平合戦物は普段、お正月の放送されるような演目なのでしょうか。 あまりに元日に揃っていたので疑問に思いました。
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歌舞伎座等の例年の初春興行の演目を見ても、源平物はめったに入りません。内容的にもとくにおめでたいものではないと思います。 歴史的に見ても、「平曲」を語る芸能者をことさらおめでたい席に呼んで語らせる、という話を聞きません。 放送局の意図はわからないですが、あまりお正月向けの演目ではないと思います。「船弁慶」は、一応季節的には早春という設定のはずですが、とくに季節感をあらわす演出(梅の花など)はないですし。 本来、お正月用の演目といえば「曽我もの」と呼ばれる、曽我兄弟の討ち入りをテーマにした諸作品を出すのが定番なのですが、 今、曽我兄弟を知っている日本人そのものが減っている、ということも、放送しない理由なのでしょうか。 他に、お正月によく出る演目は、「忠臣蔵」です、討ち入りは12月の半ばですが、旧暦だと1月にかかりますのでお正月にも出します。今年も歌舞伎座、南座などに関連作品がかかっています。 他にも、お正月用のおめでたい所作(踊り)はいくつもあります。 今回のラインアップは、たしかに不思議ですねー。 一応、「曽我もの」についてはリンクを貼って置きます。 http://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/f558c9d77cc274ffbc3c73af6474d9b6
お礼
やはりこれほどまでも揃っているのは珍しいのですね。 源氏や平家の話をお正月にというラインナップが、伝統芸能に興味を持ち始めたばかりの超初心者である私にも不思議に思えました。 それから、お正月に曾我兄弟の作品を放送すること、 1月に忠臣蔵を、というのも初めて知りました。ありがとうございます。 大変丁寧に教えていただき、ありがとうございました。