どこへ行く【日本のスパコン開発】
どこへ行く【日本のスパコン開発】
事業仕分けで問題が指摘されたにも関わらず、文科省は来年度概算要求に次世代スパコン「京」の開発整備費として約400億を計上したようです。
今から20年ほど前、当時私が入学した大学には国内最速、世界でも指折り(正確な順位は忘れました)のスパコンがありましたが、4年後の卒業する頃には国内でも世界でも全く自慢できない順位に成り下がっていました。
当時からスパコン開発競争は熾烈なものがあったということです。
現在でも開発競争の熾烈さは変わらないのではないでしょうか。
仮に世界最速のスパコンを開発できたとしても、三日天下ですぐに他国のスパコンに抜かれてしまうのだと思います。
スパコン開発はゴールの無い無限競争です。莫大な投資をして世界最速スパコンを開発しても、数ヶ月で抜かれ2~3年後にはランク外になるようではレンホウでなくても「2位じゃだめですか」といいたくなります。
また、20年ほど前はスパコンを使って1日がかりだった解析計算も、現在では同規模の解析計算が市販のパソコンで数秒で計算することが出来ます。これだけパソコンが進化すると必然的にスパコンの需要も大幅に減少することでしょうし、民間企業がスパコン開発から身を引く大きな理由にもなっていると思います。
莫大な投資をするのであれば、スパコン市場が将来的に投資価値のある市場なのかどうか見極める必要があります。アホみたいに早くしてもニーズが無ければ意味がありません。
ニーズがあり実用に耐えうる計算速度のスパコンを安く作る技術に特化したらどうなんでしょう。
みなさんは日本のスパコン開発はどうあるべきだと思いますか?