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社会主義はありましたか?

社会主義はこれまであるいは現在存在していますか。 存在した、しているとするならばそれはいつどこの国でしょうか。 その理由も含めてお伺いします。 黎明期という言い方もありますが、これは範疇に入ります。ではなぜ黎明という言い方であっても社会主義の範疇に入れたのですか? なお、理由として自称しているからなどというのは論外にしてください。

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回答No.4

お礼有難うございます。また、鋭いご指摘です^^。ちと、はしょりすぎましたことをお詫びいたします。 社会主義というのは、制度としては私的所有の否定です。すべてではありません。共産主義は理論的にはすべての私的所有の否定となります。論理的には。 さて、問題は制度がそうであれば真の社会主義であるか否かということを申し上げました。 封建制から資本主義への移行は、居住及び職業選択の自由と生産手段からの自由という二つの自由によって成立します。 主に封建制社会における富の源泉たる土地とその耕作者(富の生産者)を土地から切り離し(=居住および職業選択の自由)、生産手段を持たない(=生産手段からの自由)ために労働力を商品としてマニュファクチャーまたは大規模機械工業へ売ることによって生存する労働者の誕生をもって、その特徴とします。 すなわち、封建的で隷属的な生産関係に比べれば、資本主義的な雇用関係は表面上は等価交換という形態において、富の源泉の生産様式は進歩したと考えてさしつかえありません。 しかし、この生産様式は成立時の条件により、すなわち生産手段の保有、非保有という面で剰余価値を発生させ、富の偏在を生じます。 これを体験することが重要であると私は、回答したわけです。 はしょりますが、その矛盾(自己増殖する資本の運動)により、資本主義社会は自壊し、社会主義(矛盾の源泉たる生産手段の偏在の否定=私的所有の否定)へ移行するというのが、学問的に正しい社会主義の成立です。

Hirorin_20
質問者

お礼

fudousinさん ありがとうございます。

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  • tyr134
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回答No.6

NO5です。 お礼ありがとうございます。 少し補足を。 >黎明期と空想的は違うのですが・・・ >黎明期を持ち出した方々のご判断を頂きたかったのです。 Hirorin_20さんの指摘のように、「空想的社会主義」という呼称は「科学的社会主義」の立場に立つ人が、彼ら以前の社会主義・共産主義(的)思想を自分たちの前身、黎明期として指して使われる言葉です。 では、「科学的社会主義」に立たない人は黎明期をどう位置づけているのか? これは、個々人それぞれの立場によって変わってくると言うしかないと思います。 例えば、日本の社会主義・共産主義の黎明期といった場合は幸徳秋水や堺利彦らが日本にもたらした時期を指しすことが多いでしょう。 逆に社会主義・共産主義を普遍的な歴史の中で位置づけようとする人は、古代ギリシアのプラトンの『国家』に原点を求めるかもしれません。 というように、「黎明期」といのは移動するモノかと思います。 以下にちょっとした例を挙げてみます。 日本で「黎明期」を指すのは、やはり明治三十~三十四(一八九七~一九〇一)年の頃の労働運動や、それらの運動を推進・連動した幸徳秋水、堺利彦、内村鑑三、石川三四郎らの活動に求められるのが一般的かと思います。 ただ、彼らが「社会主義(マルクス・レーニン主義)」と「社会民主主義」の違いを余り意識せず日本に導入しようとしたため、内部対立を抱え込み、さらに保守派から弾圧を受けたりする中で、「社会主義=ソ連型社会主義(マルクス・レーニン主義)」と十把一絡げに(特に戦後)左派として括ったりして、今のイメージが定着したように思います。 ソ連型社会主義の黎明期はロシア革命期となるでしょう。 レーニンがマルクスの社会主義革命思想をロシアに当てはめ、独自に発展していったのがソ連型社会主義です。 当然、「マルクス主義」とは一線を画します。(が、日本では「マルクス主義」も「マルクス・レーニン主義」も混同して使われることがあります。) >理由として自称しているからなどというのは論外にしてください 「黎明」とは、 「新しい事柄が始まろうとすること。また、その時。」を指す言葉です。 事柄が変われば、当然黎明期も変わることになります。 また、一言で「社会主義」と言っても、多様な定義づけがあります。 それぞれの定義の立場から「黎明期」を設定すると、それぞれの「黎明期」が定義づけられるモノです。 自称・他称問わず、「黎明期」というのは「相対的」なものであって、「絶対的」なものではありません。 ですので、「黎明期」という言葉を使った人の立場や背景が分からないと「某が黎明期です。」と時期を特定出来ないと思います。

Hirorin_20
質問者

お礼

tyr134さん ありがとうございます。 幸徳秋水などを出されて、なるほどと思いました。 確かに日本の黎明期に相応しいか知れませんね。 ただ、運動としてのとか思想としての黎明期であって、社会主義国家としての黎明期ではありません。なぜなら、この時期日本の主導的勢力は幸徳秋水らではなかったから日本国家は社会主義国家ではありませんでした。むしろ黎明期と言うのでしたら資本主義の黎明期でしょう。 私がお伺いしたのは「社会主義はあったか」ということで、「なぜ黎明という言い方であっても社会主義の範疇に入れたのですか?」ということです。国家と明記しなかったのは申し訳ありません。 ソ連を黎明期という表現をしたということは社会主義の範疇に入れたことになります。この規定は間違いだったのですかということです。

  • tyr134
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回答No.5

まずは、「社会主義」といっても非常に多様な定義づけがあります。 大きな枠組みとしては、「広義の社会主義)」と「教義の社会主義」の二つに分け説明されることが多いので、ここでもその観点からまとめてみたいと思います。 ・広義での社会主義思想 18世紀初頭あたり産業革命の最盛期において、労働者問題や君主国家から共和制国家へと(あるいは立憲君主制)政体が変わっていく中で、自然発生的に生まれた思想や運動。 産業革命により、工場制機械工業のもと資産家と労働者という二つの階級が新たに生まれました。(ここでの階級とは身分制度としてではない) その中で、貧富の差の増大や労働者問題が政治の主な課題となっていきました。 そんな中で、労働者側にたって政治改革を主張するグループが幾つもできていきます。 そして、シャルル・フーリエ、アンリ・ド・サン=シモン、ロバート・オウエンなどの「近代社会主義」の祖とされる人々が現れました。 彼らは、後のマルクス・エンゲルスが唱えた「科学的社会主義」に対して「空想的社会主義」などと言われることもあります。 (余談ですが、社会主義的な思想は、古代ギリシアのプラトンからある思想でルネサンス期にはトマス・モアの『ユートピア』などにも見られ、これらも含めて「空想的社会主義」と言われることもあります。) 彼らの思想を汲み、徐々にそれを背景にした運動が盛んになっていきます。代表的なところだと、労働組合の成立などがそれに当たります。 個々バラバラに生まれた運動は、やがて「フェビアン協会」や「国際労働者協会(インターナショナル)」などの運動へと発展します。 そして、マルクス・エンゲルスの登場となります。 つまり、18世紀頃から生まれた、ある種の「資本主義」に対するアンチ・テーゼとして生まれた貧富の差をなくそうとした運動を「広義の社会主義」と言います。 狭義の社会主義 こちらは、上記の運動のうち、所謂「マルクス主義 - レーニン主義 - スターリン主義 - トロツキー主義 - 毛沢東思想 - ユーロコミュニズム」と続く思想と運動の系譜を指すことが多いです。 マルクス・エンゲルスのコンビは今までの社会主義と資本主義の対立を整理し、ダーウィニズム的な発展史観に基づいて歴史をとらえていきました。 つまり、「封建経済>絶対君主的経済>資本主義>社会主義(革命期)>共産主義社会」に至るという歴史観です。 インターナショナル運動の中、マルクスは成熟した資本主義国でのみ革命を起こすべきだと考えていました。 インターナショナル運動の中には、革命前のロシアも含まれていましたが、マルクスは大のロシア人嫌いでロシアは未だ封建経済を抜け出せていないと考えていました。 ところが、彼の死後に最初に革命をおこしたのがロシアでした。 それ以後、ソ連共産党系とそれ以外の社会主義とに別れ、前者を指すことが日本では多くなっていきます。 >存在した、しているとするならばそれはいつどこの国でしょうか 狭義の意味では、旧ソ連・中国・キューバ・ベトナム・ラオス・北朝鮮等々ですね。 広義の意味では、ヨーロッパを中心に社会主義系統の思想を受け継いだ政党が政権を握ることもあります。 ただ、殆どの国ではフェビアン協会の流れを汲「改良主義的な主張」をする政党、キリスト教の精神に則った「キリスト教社会民主主義」、マルクス・レーニン主義を掲げる「共産党」などなどの系譜が併存しています。 ただ、マルクス・レーニン主義はどの国でも苦戦してるようですね。 とまぁ、一言で「社会主義」というのは単に「左派勢力」を指すこともあれば「マルクス・レーニン主義」を指すこともあるといったところでしょうか。 なんで、 >黎明期という言い方もありますが、これは範疇に入ります。ではなぜ黎明という言い方であっても社会主義の範疇に入れたのですか? というのは、別に「社会主義」という言葉が「マルクス・レーニン主義」だけではないからでしょう。 「マルクス・レーニン主義」というのは、社会主義運動の一つの流れであって、当然「マルクス・レーニン主義以前」から社会主義は存在していたということでしょう。 マルクスの出現は社会主義運動にとって大きな出来事であるので、「マルクス以前」を「黎明期」と呼ぶことが多いようです。

Hirorin_20
質問者

お礼

tyr134さん ありがとうございます。 ただ、自称に基づく区分のようですね。 黎明期と空想的は違うのですが・・・ 黎明期を持ち出した方々のご判断を頂きたかったのです。

回答No.3

旧ソ連、北朝鮮、中国…これらの国は「社会主義ではない」と言い張るなら、未だかつて地球上には社会主義国は存在していません。 しかし、今後何万年、何億年、人類の歴史が続いたとしても、あれと違った社会主義国など絶対に出現しません。 なにやら最近では「ソ連は本当の社会主義国じゃないから、崩壊して当然、社会主義はまだ終わっていな」という下らない戯言をほざいている知能レベルの低い馬鹿が、このサイトのみならずネット上のあちこちでウロチョロして周りじゅうから顰蹙を買っているようですね。 しかしソ連崩壊以前にそういった事を言っていた人ってどれぐらいいたんですかね? 全くいなかったとは言わないまでも、ごく少数だったんでしょう。 ソ連、東欧の社会主義国が崩壊して悲惨な実態が顕になってから、そういう事を言い始める人がどっと増えましたね。 かつて「北朝鮮は地上の楽園」と言っていた人と、今になって「北朝鮮は贋物の社会主義だ」と言っている人は殆ど同じ人ですよ。

Hirorin_20
質問者

お礼

metalriderさんは書きました。 >下らない戯言をほざいている知能レベルの低い馬鹿 なんともレベルの低い悪態ですね。 他人に悪罵を投げかけているつもりでしょうが、自分を卑しいものに落としていくことになりますので控えられたほうがよろしいです。 >今後何万年、何億年、人類の歴史が続いたとしても と、おっしゃいますが、ベルリンの壁崩壊後20年経ちます。その後ソ連まで崩壊いたしました。まさに資本主義の勝利です。大勝利です。 その大勝利から何万年何億年どころか20年しか経っていません。 それなのに80年ほど前のプロレタリア文学などと言う『蟹工船』がブームになり、ついには麻生前首相いうところの100年に一度の大恐慌が起こってしまいました。 私には都合よく何万年も何億年も先を予想することはできません。 できるのは現状を調査し、判断し、改善策を出すことぐらいです。これを螺旋的に行っていくことぐらいしかできません。

  • tadagenji
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回答No.2

おっしゃるように全ての社会主義を目指していた国は、方向転換してなくなりましたが、日本は、誰もが反対できない最少の事例をあげて規制を増やす社会主義に向かっている政策を実行しようとしています。 例えば、姉羽事件での建築基準法の改正で建築・不動産業界への影響、秋葉原事件での派遣法改正で3年後の正社員登用義務化による大量の派遣切りなどここ数年でかなりあります。 現在では、論理的に社会主義国は不可能と解釈されていますので、我が日本は、「最後に潰れる社会主義国」となるのでしょうか?

Hirorin_20
質問者

お礼

ありがとうございます。 ただ、質問を誤解して「おっしゃるように」などと言われるのは心外です。 誤解なきように「自称」は理由にならないと申し上げたのですが、ご理解いただけなかったようですね。

回答No.1

過去、現在ともにありません。 真の社会主義が成立する要件を備えて社会主義に移行した国家がないからです。 成立要件とは、市民が市民社会を経験し、それを享受し民度が上がらねばなりません。具体的には民主主義と資本主義を体験的に学習したうえでないといけないのです。 現在までのすべての社会主義国家は、封建制から社会主義に移行しており、社会の構成体である国民の民度が未熟です。よって、ほとんどの社会主義国が失敗しているわけです。

Hirorin_20
質問者

お礼

ありがとうございます。 移行の主要因は民度ですか。 このあたり、もう少しご説明いただければありがたいです。 貴方の見解によると「ほとんどの社会主義国が失敗している」ではなく、そもそも社会主義国家ではなかったとなるのではないでしょうか。