>病院を舞台にしたドラマはもちろんセットですよね。
これは場合によりけりです。
例えばドラマの中で手術室が大半を占めるようならば、セットとして作ってしまった方が、撮影の効率がいいので、そうしますし、ちょっとしか出てこないのならば、実際の病院だったり、廃業した病院の手術室を借ります。
バブルの崩壊以後、不動産業者が始末に困った物件を撮影用にレンタルするというようなビジネスも生まれ、これらはハウススタジオと呼ばれ、日本全国にあります。木造の学校、廃墟のような病院、古民家、豪華なマンションの一室、プール付きの邸宅、それに病院となんでもあります。
ただこういった物件は実物を借りるのが困難なアダルトビデオでよく使われることも多いです。
試しに『ハウススタジオ』で検索してみてください。
外観もこれも場合によりけりです。
内容が病院にとってプラスになるようなものならば、交渉して実際の病院を撮影に借りることがあります。
病院名は実際にある看板や、建造物の上に美術スタッフが作ったものを貼り付けたり、かぶせたりします。
例えば入り口に大理石で作られたような門があり、そこに病院名が書かれていれば、一回り大きな門を(当然ベニヤとか使った木製ですけど)すっぽり覆ってしまうようなものを作り、被せてしまう、という案配です。
それが不可能ならば病院名が隠れるように何かを貼り付けます。
また病院でなくても、外観がそう見える建物はわりとあるので、それを看板や駐車場に救急車を置いたりするなど、それらしく見えるように飾り付けします。
警察署だと入り口に駐車場があれば数台パトカーを並べ(当然それっぽく作られた劇用車です)、入り口のドアの横に制服警官が立っていれば、警察署にだいたい見えます。
器具に関してですが、医療ドラマには監修として医療関係の先生やら技術者などが関わってもらうことも多く、また機器メーカーにとっても宣伝にもなるので実物を借りることがよくあります。
機器メーカーによっては、販売用ではなく、宣伝用のレンタル専門器を保有していることもあります。
お礼
ありがとうございました。 それでかなりの臨場感があるのですね。