私は数あるノーベル賞の中でも、文学賞とこの平和賞だけは審査委員会の恣意的な意向がかなり反映されるものだと思っています。
佐藤栄作しかり、金大中しかりです。(ほかにも??な人が何人もいますが…)
ではなぜ今回はオバマなのか?たしかにアフガン、イラクと相変わらずアメリカは国家的テロを輸出しまくっていますが、それは前政権のブッシュJrと、その親父のバカブッシュ、いやパパブッシュの負の遺産ということで、お咎めは無いというのが世界の流れですので、これにノーベル財団も便乗しているのでしょう。
今回のオバマの受賞は、表面的には世界から核兵器を廃絶させるためのなんたらかんたら…、という理由付けで、それなりにもっともらしいことが伝えられています。つまりはオバマのこれからの世界平和への貢献に対する「期待賞」、あるいは先行投資(名誉を先に与えて世界平和を促進させるとか)かもしれません。しかし私はこれには裏があると考えます。
ノーベル賞はご存知のようにノーベル財団が運営しています。そしてこの賞金を含めた運営コストも財団の原資であるノーベルの資産を運用しての利益と、一般市民からの寄付で賄うのが原則となっています。組織の公平さを維持するために、企業や政府関係機関からの寄付は受け付けないのが特徴です(ここ肝心です)。
これまでは先細りしそうな財団の資産も、長年続いた世界的な投資ブームもあって、財政的にはそこそこ余裕を持つことが出来ていました。しかし去年のリーマンショックで事態は急変しました。
財団は世界中の投資家と同じようにかなりの損失を蒙りました。この先の運営も危ぶまれるほどではありませんでしたが、なんとか損失をカバーする必要性に迫られました。しかしいまだに不安定な金融投資にはもうおいそれと手は出したくない。そこで考え出したのが今回のオバマの平和賞授与です。
オバマは米大統領に就任すると、地球上の核兵器廃絶を高らかに謳いあげました。これは世界中の善良なる一般市民(この手には金持ちが多い。そして欧米の金持ちは寄付行為がノーブレスオブリージェだという選民意識も持っています)には、心地よい言葉として歓迎されています。そして財団はそのオバマを高く評価し世界最高の栄誉を与えたことによって、その善良なる地球市民にこれまでにない好印象をもたれることになります。
結果として、これまでにない額のお金が財団へ浄財として流れ込んでくるというわけです。財団そのものが受賞者を決定できるシステムではないとはいえ、金大中の例を見るまでも無く(この当時財団の財布は少々不用意だったといいます)そこは蛇の道は蛇です。なんとでも出来るのが「平和賞」です。
これからも便利な金の卵的な役割を時折果たしてくれるかもしれませんね。
最後に私の推測がかなり紛れ込んでいることをお断りしておきます。
お礼
これはこれは的を得ている回答に思います。 裏のからくりを見事に書いてくださり興味深く思いました。 憶測ではあるとしても、ゼロではない出来事に思います。 これに近い出来事は裏の世界で起きていると自分も思ってます。 有難うございます