医学的な問題と治療費用の問題の2点かと思われます。
まず直前に投稿された方の歯科医に壊される危険性はごもっともで、歯科医である私も同感です。他方、すべての歯科医がそのような愚かな歯科医ではなく、わずかではありますが自らの専門分野でより良い診療をされている方もおります。
医学的な問題は、事故歯が保存可能か否かの判断です。食事による破折とのことですが、これ以前に打撲していたり、この部位の歯列不正、さらには虫歯治療などが誘因となっていた可能性もあります。ひび割れがレントゲンで認められないようですが、肉眼の方が認められることもあります。ところが、貴殿が手鏡などでも見つからないこともあります。照明を暗くしたり、わざと影を作ったり、特殊なチェック薬を塗布してひび割れを見ることもあります。また、歯肉や骨の中にある歯根がひび割れていることもあり、さらには、微細なマイクロクラックというものですとレントゲンを何枚も向きを変えて撮影しても判明しないことがあります。、明らかな保存不可能なケース以外は、一旦は仮歯を装着して隣在歯とのコンタクト(隣の歯との当たり具合)を通常よりきつくします。さらに、対合歯(反対顎の歯)と、上下に噛んだときも、前後に噛んだときも左右の側方に顎を滑走した時も触れないようにします。これで痛いかどうか。1,2カ月様子を見て、ふたたびレントゲンを撮りますと、初診では認められなかったひび割れが拡大してきてわかることもあります。お痛みの程度とひび割れの形状で、総合的に判断して最終的に保存か抜歯か決めます。
抜歯の場合は前歯ですから審美性が問題んとなりますので,atraumatic tooth extraction歯肉や骨を優しく残すような抜歯を行うこととなります。そして、ブリッジ、義歯、インプラントのいずれかとなるわけです。患者さんがたは、ブリッジ・義歯・インプラントの3通りしかないように誤解されますが、それぞれに様々なものがあります。これは、どれが良いかではなく。患者さんがたの、喪失部の隣在歯屋対合歯列の状況、上下前歯列の状況で全く異なる治療法の提案がありうるわけです。ところが、中途半端な情報ばかりが氾濫しておりますから、「インプラント」といったら、どのような患者さんでも同じ治療法で同じ結果しかないと思いこんでいらっしゃるのです。実際にはしっかりした診察を受けて治療計画書を貴殿に書面で提出できる歯科医に訪れてください。自動車やマンションを買うのであれば、見積もりや使用明細書をあらかじめ書面でもらいますよね。信頼のおける医療はすべて書面が提出されます。そこには、医療機関名、診察をしたい氏名、貴殿名、年月日、診察内容、部位、複数の治療法の選択し、それぞれの利点欠点が、あなたの口腔状況に即して記載されているわけです。何をされるかわからないままに、歯科医の診療代の上で歯を削られていた時代は、確かに無責任な治療がまかり通っておりました。しかし、今は違いますよ。
どこかの国の道路工事のように毎シーズン何だかわからないけれど、穴を掘って埋めている、国民の税金を使って何をやっているのか分からないというような歯科診療はもうじきなくなると思います。
費用について、貴殿が何らかの生命保険、傷害保険に入っていれば、特約に歯の治療があれば、医療費が一部または全額支払われることもあります。一部の外資系保険会社にそのような会社があります。慈悲の場合は、しっかりした治療計画を出す先生は見積もりも出してくれます。
困るのは、見積もりを、治療計画だと言って提出してくる先生です。
まあ、ちゃんとしたことを役人にやらせるのにも抵抗勢力があるように医者にも抵抗勢力がいるわけなんですね。
お礼
アドバイスありがとうございます。 インプラントも説明してもらったのですが、費用が高いのでその場で断ってしまいました。。。でももう一度よく考えてみます。