獣医師でウイルスに専門知識を有します。
>治ったあとに残った菌とかで再発することってあるのでしょうか?
ありません。
発症中に触れたものに付着したウイルス(インフルエンザは"菌"ではありません)はそれほど長時間生きることができずに死滅しているのですが、仮に生きていたとしても、インフルエンザに罹って治った時期には身体の方に免疫ができているので、再感染することはありません。
>汗からも感染する場合ってあるのでしょうか…
ありません。
インフルエンザウイルスは、気道粘膜の細胞内で増殖するウイルスです。気道粘膜とは判りやすく書けば、咽喉頭や気管、気管支の粘膜細胞ということです。
ですから、咳やクシャミをした時に排出する飛沫にはウイルスが大量に含まれていて、これを他の人が吸入することによって感染するわけです。
また、飛沫が触っている携帯や床や壁などに付着すれば、そこでウイルスはある一定期間(数時間前後)生存しています。
それを他の人が手で触ることによってウイルスが手に付着します。
そのウイルスを食事の時などに口に入れ、ウイルスが咽喉頭に到達すれば感染が成立するわけです。手から直接感染するわけではありません。
また、感染者の汗などの分泌物にウイルスが含まれるわけでもありません。
まあ、咳やクシャミをするときに手で口を押さえれば、感染者の手には大量のウイルスが付着しますし、自分が常時口から大量のウイルスを排出しているわけですから、感染者の手はどうしたって大量のウイルスで汚染されている事は間違いないですが、手からウイルスを直接排出しているわけではない、ということです。
当然、布団も大量のウイルスで汚染されているでしょうが、これもあくまで咳やクシャミの「飛沫」による汚染です。
干せばウイルスは死滅するのはそのとおりです。室内干しだとけっこう長時間ウイルスは生きていると思いますが、天日干しだと紫外線に晒されるので、短時間でウイルスは死滅するでしょう。