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皇帝のかぎ煙草入れ(ミステリー)の時刻に関する疑義
皇帝のかぎ煙草入れ(ディクスン・カー原作、井上一夫訳)についておたずねします。この小説のなかで犯行のあった夜、主人公のイヴの部屋にトビイ・ロウズから電話がかかります(トビイがこの電話をかけたのはAM1:00であることが後に明らかになります)。イヴのかたわらには元亭主のネッドがいました。 さて、ネッドがイヴの部屋を訪れたのはAM1:15ごろであると創元推理文庫版の274Pには明記されています。これだとイヴとネッドが一緒に部屋にいられるのはAM1:15以降ということになります。ややあってトビイからの電話がかかります。つまり、AM1:00にかけたはずの電話がAM1:15以降にイヴの部屋で鳴ってしまうことになります。 これは私見ですが、ネッドがイヴの部屋を訪れたとされる時刻AM1:15(1時15分)は実は1時15分前ではないかと思われます。これだと時間のつじつまは合います。ネッドが犯行現場に侵入したのは1時20分前と同書272Pにあります。また、犯行後ネッドは1、2分ほど往来でぶらついたとあります(同書274P)。犯行とこのぶらつきに要した時間を5分とすれば、ネッドがイヴの部屋を訪れたのは1:15分前ころとなります。思うに翻訳書の誤植のような気がします。つまり、1時15分前とするところを「前」の活字を落として1時15分としてしまったのではないか。原作がこんな見えすいたミスを見逃すはずはありませんから・・・。ご感想をお待ちします。
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- toko0503
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回答No.1
お礼
お礼が遅れてしまいました。申し訳ありません。よっぽどの古典ミステリーファンでないと、このような話題にはのってもらえないと思っていました。 時間的な矛盾はやっぱりあるんですね。 ちょっと気になるのが、この本を読んだ人たちはそれなりにいるんでしょうが、このへんの矛盾は自己解決して(つまり、誤植だろうぐらいにかたづけて)、ごく大人の態度を保持していらっしゃるのかなあ。 原作のチェックに駆られるというのは本当ですね。多分ありえないとは思うんですけども。同じ疑義に気付いてくれた方がいらっしゃって本当によかったです。