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落日燃ゆ 題名の意図
私は中学生で、夏の宿題で校内読書感想文があるのですが、私は中学受験の際六年生の時読んだ「落日燃ゆ」を思い出し、読んでいました。 二年経ち、やはり素晴らしい内容だな、と感動しました。 ただ、分からないことがあって、それがこの本の題名の意図です。 調べてみても書いていないので、とても悩んでいます。 題名の意味も読者がそれぞれどう思うのかで、決まってもいないかな、と思うのですが、自分ではしっくりきません。 一応考えた限りですが、戦争から生まれた人々の憤りなどを燃えるような沈む夕日にたとえ、また、戦争の火種となった戦犯、「日本を滅ぼした長州の憲法」の終焉を、落日にたとえているのか………。 いまいち自信が持てません。 どなたかアドバイスを頂けませんか?
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わたしのは質問とずれた回答でしたか? 「落日」と「死刑」はイメージが重なるでしょう。 「太陽の炎」と「命の炎」はいずれも終焉を迎えるわけですが、 没する寸前に鮮やかな光芒を放つ「太陽」のように、 広田の死は、読者の感動を呼ぶ点で、 これも鮮やかな光芒を放っているわけです。
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- nishikasai
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推測だけど死刑の前に将軍たちがバンザイを三唱したとき、広田弘毅だけは「漫才」とつぶやく。その痛烈な皮肉が込められた呟きが「落日燃ゆ」ではないのかなと今思いました。いま夕日が沈もうとしている(死刑が執行される)際の最後の輝き(真実の思いの吐露)ではなかったか、と。 それにしてもぼくが35歳のときに読んだ大人の本を小学生で読むとは凄いね。東大を目指して頑張ろう!
お礼
なるほどです!そう考えると題名の意図にすごく深い意味が込められてると分かりますね!! 感動しました。 小学生の時は読んではいても分からない単語が多すぎて、話になりませんでした……。(笑) 今年の夏何の本を書こうかな、と思ったとき、パッと頭に浮かんで。 理由は、先生受けがいいかな……、と。不純な動機ですが読んでよかったです。(*^_^*)
ついでなので、この作品についての評価も記しておきますと、 「落日燃ゆ」では広田弘毅は東京裁判で沈黙を貫いたとしていますが、 その後の新資料の発掘、アメリカ側資料による検証もなされ、 作者の誤認も指摘されています。 そのほか、作者は人物を突き放して書くべきなのに、 作中の人物に傾斜しすぎるといった批判もなされています。
お礼
二件も書き込んで頂いて、どうもありがとうございます。 「落日燃ゆ」の題名は城山さんがつけたのでは無かったんですね。 衝撃でした……。 詳しいお話ありがとうございました。
「落日燃ゆ」は担当の編集者がつけたものです。 作者はほかの題名をいくつか考えていたのですが、 そのいずれを選んでも本が売れないと判断した編集者が 「落日燃ゆ」という題名を考え出しました。 作者はこの題名が気に入らない様子でしたが、 後日、編集者が電話を入れると、 「家族が大賛成」ということで作者のOKがでました。 この題名は大成功。爆発的に本が売れ、これをきっかけに、 ほかの城山作品も広く読まれるようになりました。
お礼
そんなことはないです!唯、もし東京裁判で広田弘毅が沈黙を貫いたことが作者の誤認だとすれば、「自ら計らわぬ」生き方が徹底していたと言い切れるのか、と考えてしまいました。 ですが、詳しいご回答ありがとうございました。「死刑」を「落日」に、広田の死を「燃える太陽」にたとえた、ということですね! 納得できました。