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原発停止について
現在電力供給は3割が原発だと聞いていますが 最近の事故で原発が停止に追い込まれると 電力不足になるとニュ-スで報道していますが 今一関心が薄いように感じています。この3割の不足は一体どうやってまかなうのでしょうか。国もなんだか真剣に考えてないようですが。。。 何年か前みたいに ネオンが消えたり深夜放送が無くなるのでしょうか。素朴な疑問です。
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電力ピークは夏季の平日午後2時頃で、冷房の停止や甲子園の中継自粛はあるかもしれませんが、深夜放送やネオンは意識付け程度でしょう。電力システムは常に発電量と消費量が一致している必要があり、一瞬(数分の1秒)の不足は周波数の変動(50Hzが少し低くなる)、数分の不足は電圧の低下(100Vが低くなる)となってあらわれ、不足分を解消するように発電所の出力は自動的に調整されています。(火力発電所では燃料を入れてボイラーのお湯を沸かしより多くの蒸気を作って出力を上げます)ボイラーは30分単位で数10%程度しか変化させられないため、10分以上不足すると大口ユーザーに節電や停電の依頼をします。(産業用は緊急時に停電する変わりに電気代を年間に亘って値引きしてもらう制度があります)大口の工場などは季節、時間帯によって電気料金が異なり夏季が一番高いため夏季の昼間は稼動を停めているところがほとんどですので、事務所のエアコンを止めたりして数%の協力が可能です.オフィス、商店街のエアコンは不足が予測されると放送等で協力(停止)を頼まれるでしょう。発電所は過負荷運転として数%は可能ですが、落雷や送電線の事故などで負荷バランスが崩れると電力システム全体が動揺してしまい系統が崩壊(全停電)してしまう脆いものです。なぜかというと、負荷バランスが崩れて余ったエネルギーは発電機を加速させるように働きますが、減速させるためには車のようにアクセルを戻せばよいわけではないため、発電機を保護すべく全停止させてしまいます。 日本では事例は無いですが、深刻な不足が生じるような非常時は発電所を守るために強制的に負荷をバランスさせる運用をします(すなわち特定の地区を予告無しに停電させてしまう)。不足が予測ができるときは地区を均等に指定して予告停電します。エネ庁、政府は企業に対して危険な期間の企業活動の停止を頼むかもしれません。(当然、給料カットですね) 場合によっては夏季の危険な時期の電気料金を2倍にするなどして国民全体に節電を誘導することも考えられます。ちなみにアメリカの一部電力会社ではテレビの右下に時々刻々とで現在の電気料金がでるそうです。 今夏の不足に対して、もともと電力会社全体で運用上予備としていた10%程度の発電所の全稼動、休止していた公害が多くて燃費の悪い火力発電所の運転再開(横須賀など)、東電以外からの融通、大企業の自家発電所からの買い上げ(協力依頼)、車の車検に相当する定検を夏を外して実施するなどで20%程度は確保したはずです。 余談ですが、 火力発電は原子力に比べてコストが掛かり、今の法制度では燃料費を料金に自動的に転嫁できるため、数ヵ月後には電気代の請求書で驚くはずです。(チョンボしたやつらは何も影響を受けないのは残念) ことしは老朽火力の稼動で光化学スモッグが久しぶりに観測させるでしょう。 JRは独自に発電所を持っているので東電の停電が起きても関係ありません。大口工場や大ビル、コンビナート、通信などは自家発電があるので数時間は持ちこたえられます。影響を受けるのは一般家庭と中小企業です。 発電所の定検は100人単位の作業員が昼夜3交代で半月かけて行いますが、1,2人で来る検査官はすべての工程を見られるわけがなく法律では「自主検査」と称して99%の部分について自分でOKを出すことができます(検査官はその記録を追認するだけ)うそつきは直らないといわれますが、設備の検査で合格したからといって運用を任せる(原発を再開させる)ことができるかどうかは別の次元だと思います。 原子力は数あるエネルギーの中で一定規模のエネルギーを安定的に安価に供給でき、核の取り扱いを誤らなければもっとも環境負荷が少ないのも事実です。 動かさないとしたらこれだけのデメリット・リスクがあるということをもっと説明し、動かすためにこれだけのことをやりましたということを判りやすく説明する責任が電力会社、国にありますが、十分とは思えません。
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昼間の(冷房用)電力が夏になると不足するのです。 だから.ちょっと工場を少し止めて(大口需要化が4-5割程度いますので)載りきれるの意味でしょう。 ネオンが消えても深夜放送がとまっても.東電の電力計は変化しませんでした。 してもしなくても.電力消費量に変化がないので.しないでしょぅ。
- marshall
- ベストアンサー率18% (18/98)
使われなくなった火力発電所を再稼動したり、 今稼動している火力発電所の出力を上げたり、、、 と考えているみたいですが、 到底夏の電力はまかなえないそうです。
- taka113
- ベストアンサー率35% (455/1268)
もともと日本の原発は余力がある状態で運転しているので、稼動している電力会社の原発にがんばってもらってそこから電力を買う方法や、予算削減や老朽化で運転停止中の火力発電所などを急遽再稼動させる、原発以外の他の発電所の稼動率を上げるなどの方法があるようです。 実際に火力の割合が増えた事によって燃料調達費はかなり値上がりしているようです。 東京電力は「これらの努力によって何とか乗り切れるだろう」と予測していますが、これは夏の天候しだいですね。老朽発電所に本当に頼ってもいいのかという疑問もあります。
- Traja
- ベストアンサー率19% (107/546)
真剣に考えてない事もないでしょうが、 今回の問題の一端を国(旧通産省・旧原子力安全委員会)も負っているので 先頭切って原発再開!と言い出しにくい状況なのでしょう。 今現在の試算では、夏場のピーク時には約900万KW程不足するとのことです。 一般的な原発10基分ですから、多少の事では対処できないでしょう 身から出た錆ですから、私個人としては『お手並み拝見』てところですが いざとなったら、強権発動とか、補助金ジャブジャブとかで 稼働させるんではないでしょうか?