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J-POPとJazzの演奏の仕方
エレキギター・エレキベース・ドラムについての質問です。 J-POPとJazzでは、演奏の仕方が異なるのでしょうか? また、演奏の難易度も異なるのでしょうか? 異なるとすれば、どのように異なるのでしょうか? 説明不足の質問で、申し訳ございません。 宜しくお願いいたします。
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J-popと一口に言っても、ガレージロックもあれば精度の高い歌謡曲もある。ジャズと言っても古いディキシーやパップもあればフュージョンやクラシックみたいなものもあるので、一概に流行歌だから、ジャズだからと決めつけることはできないと思う。 ただ、一般的な傾向としては、流行歌の方が構成が単純で、ジャズの方がより洗煉されていると言える。演奏の難易度も、素人がバンドを組んでコピーすることを考えれば、いきなりジャズをやるのは困難で、最初はJ-popなどから練習した方がよいと思う。 どのように異なるのかを一口で説明するのは難しいが、初心者にも分かりやすく例を挙げると、例えばギターの楽譜に「Cのコードを弾け」と書いてあるとする。 するとJ-popのガレージバンドや、ゆずとかコブクロなんかを練習してきた人達は、当然のように「ド・ミ・ソ」のコード(5弦3フレットをベースに、ミと上のドを押さえるあのコードだ)を弾くはずだ。 これはこれで間違いではない、J-popにおいてはそのように弾くのが当たり前である。 しかし、ジャズの世界で「ド・ミ・ソ」のCコードなんか弾いてしまったならば、他のメンバーから失笑を買い「お前なんかもう明日から来なくて良いぞ」と最後通告を受けてしまう。 ジャズの世界では「Cコードを弾け」と書いてあったら、「ミ・ソ・シ・レ」を弾いたり、「ミ・ラ・レ・ファ#」を弾かなければCコードを弾いたことにはならないのである。ジャズギタリストはドの音はベースの人に任せておけばよいと考えているのでCコードでもドの音は弾かないのである。 だからその点においては、J-popよりジャズのコードの方が(初心者にとっては)より難しいと言える。その程度の違いはあると認識してもらって間違いない。 あと、ドラムにおいても、楽譜に8分音符が並んでいる時に、J-popのドラマーは均等に正確に「ツツタツ-ツツタツ」と8ビートを刻むはずだ。 しかし、多くの古典的なジャズでは「ツッツタッツ-ツッツタッツ」とスキップをするように跳ねて叩かなければ、他のメンバーから失笑を買い「お前なんか・・(以下略)」となる。 つまり、ジャズの方が楽譜に対する忠実性が低く、演奏者の裁量に委ねられる割合が大きいと言える。要するに「自由にやって良いよ」というわけである。にもかかわらず、ちょっと原則を誤ると明日から来なくて良いと叱られる、非常に具合の悪い音楽とも言えるのである。 あなたの質問に対する適切な回答かどうかに自信はないが、上記に挙げた程度の違いはあると思ってもらって間違いない。ただ究極的にはどちらが難しいとか高度とか決められるものではなく、どのジャンルにおいても演奏者が「俺はこう弾きてえんだ」と思うところを表現できればそれで良いものだと思っていただきたい。
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ありがとうございました!