パケット交換(X.25)をつかさどるNW装置としては、
・PS(パケット交換機:Packet Switch)
・PAD(パケット多重/分離装置:Packet Assembly and Diassembly)
があります。FRにおけるFSとFRAD、ATMにおけるCS(セルスイッチ)とCLADの関係と同じです。
PADは、非X.25端末(NPT)をX.25網に収容するために必要な装置です。HDLCや全銀手順、ベーシック手順、非同期無手順等のプロトコルの端末(通常のパソコンはこちらに該当)でパケット通信をしたい場合は、PAD(あるいはPAD機能付きPS)が必要です。が、端末がX.25端末(PT)であれば、PADはいりません。PSに直接収容して交換できます。
PAD単独の機械はあります。というかかつてはたくさんありました。ロジック社のVP1000とか。現在は市場にはないかもしれません。というのも、フレームリレー交換機に機能を巻き取られたものが多いからです(Motorola社MPRやVanguardシリーズ。日本電気製、富士通製もしかり)。
今時のお手ごろのところでは、シスコシステムズ社のRouterでもX.25をサポートしているようですよ。パソコンのシリアルポート(RS-232C)から非同期無手順でRouterに収容して、Routerのシリアルインターフェース(V.35 or X.21)からX.25で出せるかどうかですね。。。