こんにちは。私は鍼灸師で東洋医学の理論に基づく治療をしていますが、東洋医学の理論の範疇には「波動」なる言語は聞いたことも見たこともありません。基本的に東洋医学理論の診断法は4つあり、「望(みる)」・「聞(かぐ)」・「問(きく)」・「切(さわる)」の「四診(ししん)」といいます。これを全て合わせてからだの状態を把握する「四診合参(ししんごうさん)」というのが東洋医学の診断法です。よって、「手に電極を握って~」というのは使うのが東洋医学の薬であるだけであり、診断自体は東洋医学とかけ離れたものであると言えます。確かに、近年の鍼灸学派の中に片手に電極を握らせ、指先の電気の抵抗値を調べて体の状態を把握・治療する「良導絡(りょうどうらく)」という学派がありますが、彼らははり・灸のみで漢方薬は使いません(ここでは「良導絡」の善悪を問うつもりはありません。御了承のほどよろしくお願いします)。しかし、感覚的には一番近いでしょうか。
東洋医学に携わっている者から言わせて頂くと、心筋梗塞の可能性・言いかえると生命の危険があるという状態を考えると、まず血管造影などの検査をし、ある程度の治療をなさるのがベストです。その危険を先ず確実に回避してからその次の手段で東洋医学を使うかの選択をなさるのが最良だと思われます。東洋医学を信奉なさって頂けるのは我々にとってもうれしい事ですが、それとこれとは別ですからね。あくまで東洋医学にこだわられるのであれば、担当の専門医と治療の初期段階から併用できるかどうかを相談なさっては如何でしょうか?東洋医学の理論を完璧に理解している先生がおり、その先生に託すというのであれば異論はありませんが
、そのような眉唾物の診断にお友達の生命をかけるまでの価値はないと思われますが如何でしょうか?
東洋医学は心筋梗塞などの治療に優れた効果を持っています。現に中国では狭心症・心筋梗塞の治療の初期段階からはり治療が使用されています。小康状態における発作の予防・心臓への治療手段としても鍼灸治療・中薬(中国での漢方の呼称)の効果はすでに実証済みです。西洋医学も東洋医学も正しく採用されてこそ効果を発揮するものですからね。是非その様にお伝え下さる旨お願い致します。それでは、失礼致します。ご友人に宜しくお伝え下さい。
お礼
多くの方々に貴重な情報をお寄せいただき、有難うございました。 皆さんの御回答を見せることで、MRAでの波動診断のみに頼ることを何とか思い止まらせることが出来ました(それでも血管造影を拒んでいますが・・・)。医者の手に委ねる道が開けただけでも事態好転です。このお礼欄を使わせていただき皆様へお礼申し上げます。本当に有難うございました。
補足
御回答有難うございます。その後のリサーチで波動を測定する装置はMRA(磁気共鳴分析器)なるものだと解かりました。このページを御覧の方で、情報をお持ちの方はどうか人助けと思って書き込みをお願いいたします。