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レズビアン小説

レズビアン小説を前向きに肯定的に捉えていく小説、文学はありますか

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回答No.1

向きも後ろ向きもない、肯定も否定もしない、ただただ女同士の恋愛を描いた作品として、 松浦理英子氏の『ナチュラル・ウーマン』 があります。 これはレズビアンの間ではバイブルと言われ続けてきた小説です。 ジャンルの問題は種々ありますが、一応、「純文学」というジャンルに入る作品です。 松浦氏の意図としては、純文学として、人間同士の関係性を描こうとし、そのために「女」と「女」の恋愛を描いたにすぎないようなのですが。 (そういう意味で、私自身はそれまでの人間観ががらっと変わりましたし、レズビアンという括りではなく、「文学」として、多くの人に読んで欲しいなと思っています) この作品が、レズビアンを描いた文学としては最高傑作ではないかと思います。とはいえ、他にまともにレズビアンをテーマにした文学はないような気もしますが。 あと、レズビアン小説といえば、中山可穂氏の作品が、ほぼすべてレズビアン小説です。 こちらは、いわゆる「大衆小説」に入る小説です。とてもせつなくて、涙が出てきてしまうような小説ばかりです。 いわゆるBL小説に対する「百合小説」以外の小説で、レズビアンを扱ったものというのは、この2氏の作品に尽きるような気がします。 そして、どちらの作品にしても、「前向き」とか「肯定的」とか、そういった肩肘張ったものではなく、また「女が女を愛して何が悪い」とか、そういった主義主張をしているような小説ではありません。 ただ自然に「女が女を愛している」「好きになった相手がたまたま同性であった」というだけであって、そこから生まれる葛藤とか、哀しさとかが描かれている作品だと思います。 ※外国の作品については知識がないので、あくまで日本の作品で、ということで回答しました。

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  • nitopati
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回答No.3

「耽美なわしら」森 奈津子(著) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150309493/koukokukaigis-22/ref=nosim 上記の作品は、ゲイ、バイ、レズビアン、ノンセクシャルといった セクシャル・マイノリティの人たちの日常を ドタバタコメディ調で書かれたものです。 いずれの人たちもセクシャル・マイノリティとは別の部分で変人、 自由奔放な感じでイキイキしているので 読んでいてとても楽しいです。 セクシャル・マイノリティを題材にした小説に見られがちな、 暗い感情や深刻なシリアス、 その他ドロドロとした葛藤や下品な描写などもないので 読み終わったあとも明るい気分になれます。 ですが、コミカルな部分だけでなく、 マイノリティに前向きに、色々と考えさせてくれる言葉もあります。 (ある人物の「俺はホモじゃない」に対する「それは欺瞞だ」など) 余談として、この作品は10年ほど前のものだそうですが 読んでいて古いなと感じるのは単語のみ(現代の「BL」を「やおい」など)で 登場人物、文体、物語に古臭さは感じませんでした。

noname#125540
noname#125540
回答No.2

レズビアン小説というわけではありませんが、レズビアンの人が普通に出てくる小説です。 村上春樹『スプートニクの恋人』 ちょっと違いますが、 『海辺のカフカ』には一部、性同一性障害やフェミニズムが取り上げられています。

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