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テロとゲリラ
こんにちは!! 目を通していただいてありがとうございます!! ニュースなどで見かける"テロ"と"ゲリラ(戦)"という言葉。 この2つはどう違うのでしょうか?? 例えば911はなぜテロであって、ゲリラではないのか… 個人的な見解として どちらも暴力的で既存の政権を攻撃・崩す行為、として認識しているのですが それぞれの定義や、違いなどを比較して教えていただけると嬉しいです。 よろしくお願いします!!
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テロはテロリズム(英:Terrorism)の略で、語源は諸説ありますがフランス革命期のロベスピエールの恐怖政治(Terreur、テルール、恐怖)からだと言われています。 フランス革命で王政を打倒したロベスピエールは、政権を握ります。 その時に、反対派を権力と武力で弾圧していきました。 そこから、権力者が対立する政敵などを抹殺した場合や、暴力的行為に政治的な意味を込めて事件を起こした場合など、広い意味でつかわれるようになっていきました。 その時代背景などから、色々なテロの種類ができていきます。 白色テロ:権力者が反対派を弾圧するための暴力的行為のこと 赤テロリズム:共産主義者が政権を奪取するため、また奪取した後に行う暴力的行為 黒テロ:無政府主義者が行う暴力的行為 で、これらのテロが行われるのは、爆弾を使って相手を殺すことよりも、「恐怖」という精神的ダメージを社会に与えることを目的とされます。 つまり、事件を起こして自分たちに注目させるとともに、その主張を通すために「恐怖」を社会に与えるために行われる行為です。 何度も言いますが、これは政府であれテロ組織であれどっちもやります。 広義のテロの概念ではマスメディアを通して「テロに屈しない」なんて主張するのも、権力者側によるテロ行為でもあるんですよ。(「テロに屈しない」を背景にしてイスラム教徒弾圧など) が、昨今では「政府に対して、暴力的行為を行って政治的主張をすること」がに対してテロということが言われます。(狭義のテロ) 一方、ゲリラ戦というのは、戦争において行われる「戦術」の一つです。 「戦術」というのは、戦場でどうやって「敵を倒すか」という「作戦」のことです。 で、ゲリラ戦というのは、少数の人数で単発的に攻撃して、すぐに隠れる(ヒット・アンド・ウェイ)作戦のことです 特に、自国に進入してきた他国の圧倒的な軍隊に対して行われることが多々あります。 というのも、敵軍は地理に疎く戦力も集中させなければならないのにたいし、自軍は地理に詳しく戦力を分散しても成功しやすい「戦術」だからです。 また、自軍の兵士を民間人に紛れさせることで、敵の目もくらませられます。 もし、民間人に犠牲者が出たら、「非戦闘員を不当に虐殺した」として国際世論に訴えかけられます で、このゲリラ戦というのは一種の心理作戦でもあります。 いつ・どこから・どんな方法で敵が襲ってくるか分からないという「恐怖」は、兵士の士気を著しく挫きます。 その恐怖の為に、夜も眠れず、食事も喉に通らないとなれば、精神力と共に体力も大幅に減退していきます。 また、そうした精神的な事は他人に伝染したりもします。(集団心理) 結果として、戦力の多いことが逆にデメリットになったいりもします。 一方、ゲリラ側は襲う場所や時間を任意で決められる上、少数なので逃げやすくもなります。 とまぁ、テロもゲリラも「恐怖」を武器にしている点では共通項ですかね。 >例えば911はなぜテロであって、ゲリラではないのか… 9.11テロは、戦場でない普通の日常で唐突に起こった事であり、犯人も政治的意図を持って行った「犯罪行為」です。 また、ターゲットも「米国の富の象徴」と「一般市民」となります。 以上の事から、「テロ」ということになります。 一方、「ゲリラ」というのは「戦場」で行われる作戦なので、9.11テロには当てはまりません。 また、ターゲットもゲリラの場合は主に「軍隊(彼らにとっての侵略軍・占領軍)」となります。 とまぁ、簡単に 「テロは日常社会で唐突に起こる」 「ゲリラ作戦は戦争中(占領統治期間含む)に行われる作戦」 と理解していれば良い思います。 ではでは、参考になれば幸いです。
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- bismarks05
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極めて簡単にいえば、 ゲリラは軍事上の戦法・戦術 テロ・テロルは政治行為 少しマニアックに考えると、 「ゲリラ」は戦時国際法によって解釈されうる犯罪行為 「テロ」は国内法でも取り扱える行為。 おおよそ、定義には厳格なものはないように思えます。 ちなみに、おおよそ国権がテロを行うものとは言えません。 「テロ」を起こすのは、反体制派などの組織・犯罪組織であって組織犯罪と考えるべきでしょう。 ただ、より政治意思として具体性が伴う部分ではテロはゲリラよりも、強い政治意志が存在すると考えることができます。 ちなみに、蛇足ですが、パルチザンとゲリラも難しいです。 >例えば911はなぜテロであって、ゲリラではないのか… 簡単にいえば、内戦・戦争状態において行われる戦法・戦術ならば、ゲリラといえますが、911事件は突発性であり、内戦・戦争状態ではないので、テロと考えるのが妥当なのでしょう。 以前、拉致家族会が「国家テロ」という言葉を頻繁に使用しましたが、テロを支援する国家はあるとしても、国家・国権が行うテロというのはあまり一般的ではありません。 戦争が国家テロとなりながらも、一般化しなかったように、国権とテロの直接的関係性は存在しないと考えるべきでしょう。 併せて考えてほしいのですが、ヤクザ・マフィアとテロの相違点は政治性と言えますが、使用によって意味が煩雑化しているようです。 サイバーテロ・言論テロなどは政治性がないことがあるので、既存のテロの規定から離れてしまう新しいテロの概念と言えます。
お礼
回答ありがとうございます!! もし、911テロが戦争中に起きた 1事件だったとしたら、ゲリラとなりえた、ということでしょうか。 確かに国家テロという言葉よりも テロ支援国家、という言葉のほうが 耳になじみがあるような気がします。 同時に21世紀には行ってサイバーテロなどについても 一緒に考えなくてはならないわけですね。 ありがとうございました!!
- hanakuso10
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テロは組織的な暴力によって民衆支配、操作を行う手段。 ゲリラは少人数で敵に悟られないように撹乱、攻撃する戦術です。 日本人に分りやすく言えば、ゲリラは忍者的な攻撃、テロは織田信長の石山本願寺の焼き討ち、といったところでしょうか。 テロは組織的暴力の手段ですので、実際には政府も行います。 日本の報道は大概、親アメリカの方向ですので、パレスチナ情勢に措いてハマスやPLOはテロ組織と云うことになっていますが、実際にはイスラエル政権もテロ組織です。 この2つの言葉が判り辛くなったのは日本にたぶん原因があります。日本の公安警察が使う用語として、極左組織の事や攻撃のことを911より前はゲリラと呼んでいました。ところが911でテロと言う言葉をアメリカ発で大量に流したせいか、今はテロと呼ぶことが多くなりました。日本でいうテロとかゲリラという一般的な意味はどちらも同じで、カルト団体(宗教や政治組織)による組織的な武力行為を云うといって問題ないと思います。 攻撃の相手は政権とは限りません。また政権側も民衆などに対して行います。敵対する勢力であって、日本では過去にも新聞社や財界の大物、政治家も野党の人が殺されたり(戦後で一番有名なのは社会党浅沼委員長)しています。安保闘争の時に国会議事堂前で左翼のデモに対して警察や右翼の行った攻撃もテロといえるでしょう。粛清や革命・クーデター時の処刑、虐殺もテロ行為の一つです。 911はイスラム原理主義者のカルト組織によるテロで、同時多発になるように少数精鋭で乗客に成りすまして行ったゲリラ攻撃となります。
お礼
回答ありがとうございます!! 広義的な部分では革命やクーデターも テロ行為に入るんですね…知らなかったです。 911に関しても定義的にはテロだったとしても 確かに一般乗客として乗り込んだゲリラ攻撃… という解釈も理解できます。 ありがとうございました!!
- makoto_y
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こんばんわ。私は素人ですがたまたま目にした資料に分かり易い説明が有ったのでまとめておきますね。 ゲリラ(guerrilla):スペイン語で小戦争の意味からきていて、正規ではない軍隊、遊撃隊などをさす。 ゲリラ戦(不規則な戦い)などというようにも使われる。 テロ:テロル(Teror:ドイツ語)、テロリズム(terrorism)の略。 政治目的実現の為にあらゆる暴力的な手段を使うことを認める主義。 テロリスト:テロリズムを信奉する者。 ステートテロ(国家テロ):国家が行うテロ(暗殺等)行為。 テロにはいくつかの種類がある。 ゲリラとテロリストはよくいっしょにして使われるが、本当は性格の違うものです。
お礼
回答ありがとうございます!! どちらかというとやはり ゲリラは戦時中の言葉、ということになりそうですね。 "軍隊"や"~隊"という言葉も使われてますし… それに比べてテロは信者であれば誰でも…ということでしょうか。 わざわざ資料から引用、ありがとうございました!!
- nourider
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テロは平和時において暴力的、破壊的行為や、暗殺による政治メッセージを含んだ戦法。 ゲリラとは日本語で便衣兵(つまり私服の兵)による戦争中の戦法。 どちらも正規軍を持たない、または持っていても相対兵力が敵に比して弱い国または集団が使う戦法。ゲリラは民間人に混じって民間人のふりをして軍人や軍事施設を攻撃するが、テロリストは軍事標的以外も攻撃対象とする。 特にマスコミの発達した現代において、弱者が圧倒的な敵に対する場合に、テロ攻撃はしばしば使われ、またゲリラのように犯行声明を出さない。それによって攻撃された側は多くは民主国家であるから、マスコミに対して攻撃してきた勢力がどこの誰であるのか説明しなければならず、しばしば報復攻撃の遅れや間違いにつながる。攻撃された側が民主国家でなく独裁政権や言論が弾圧されている国家の場合、仮想敵国をすぐに報復攻撃するのがふつう。それが間違っていてもいなくてもいいのだ。 しかしマスコミが自由に活動できない独裁国家は情報を国家が独占できるので「攻撃された!だから報復攻撃する、手を出したのはむこうだ!」といっても多くは自作自演である場合が多い。しかし健全なマスコミが無ければ国家の自作自演を検証できない。 だからテロ攻撃を受けるほうが曲がりなりにもちゃんとした民主国家であることがふつうである。
お礼
回答ありがとうございます!! では相違点としては簡単に言えば 攻撃時の状況と 標的が軍事施設か、それ以外も含まれるか… ということなんですね。 マスコミなどの反応までが それらを大きく左右するのは知りませんでした。 ありがとうございました!!
お礼
回答ありがとうございます!! ゲリラとテロ、それぞれの特色がよくわかりました。 確かに911テロは戦時中ではない 日常社会ですもんね… 混同しやすい部分の説明をしていただき 大変助かりました。 ありがとうございました!!