非定形うつ病というものはありません。
一部のメディアと未熟な医師が勝手に使っている単語です。
仕組みはあくまで普通のうつ病であり、うつ病の特徴を理解できていないが故に誤用しているのです。
仕組みを説明します。
ストレスに起因する心因性のうつ病では、本人が我慢できないくらい我慢したストレスが原因で、その時の状態がトラウマとして形成されます。
つまり我慢し続けてもう我慢できなくなった状態に異常に恐怖心を感じるのです。
一方で、その状況と関係ない場面では全くストレスを感じません。
うつ病では、ストレスを感じると健康なときと比較して著しい脳機能の低下が起こります。このとき抗ストレスホルモンの分泌によって脳の交感神経の伝達に障害が起こり、思考や記憶が難しくなります。
つまり、うつ病になったきっかけと似た状態に陥ると、それがトラウマとなって急激なストレスを感じて自由に脳が働かなくなり、苦しみや落ち込みを感じるのです。
一方で、自分の好きな事にはストレスを感じないため、普通の健康な状態だったときと同様に色々な事を考えたり落ち込みや苦しみを感じることなく楽しんだりすることが出来ます。トラウマから遠ざかった状態では抗ストレスホルモンが分泌されないので脳機能に支障が出ないのです。
これを他の人から見ると、苦手な状況では動けなくなって、好きなことは出来る怠け者、新型のうつ病ではないか?これまでのうつ病では分類出来ないうつ病ではないか、などと騒ぎ出しているのです。
余裕があるときに脳機能、抗ストレスホルモン、神経伝達といった情報を集めて勉強してみるといいと思います。
>薬をちゃんと飲み続けても症状がなかなか改善されません。
抗うつ薬はうつ病の症状を和らげることを目的としており、抗ストレスホルモンの分泌量を抑える働きをしないため、投薬治療のみでの回復は非常に困難です。
(「抗うつ薬」をキーワードに調べてみるといいでしょう。)
医師は投薬治療、つまり病気の症状の緩和までしか手伝ってくれません。
ストレス解放を最優先し、セロトニンの元になるタンパク質などの栄養がある食事をしっかり摂取し、規則正しい十分な睡眠をする生活をしてみましょう。