メーデー!航空機事故の真実と真相。
メーデー!航空機事故の真実と真相。
ナショナルジオグラフィックチャンネルで放送されている標記の番組をよく視聴しています。
様々な航空機事故の原因を再現VTRと当事者(事故調査官、管制官、生還したパイロットや乗客、乗務員、目撃者など)の証言と事実に基づいて検証する番組です。
パイロットや乗員、乗客が全員亡くなってしまうことも多い中、事故調査官の人々は何ヶ月も場合によっては何年もかけて事故原因を究明し、航空機自体の欠陥やヒューマンエラー、空港をも含めたシステム自体、運用方法に関して改善勧告を行います。そのおかげでハード面、ソフト面に関してどんどん安全性が高まっています。事故調査官の方々の知識経験、努力には本当に頭が下がる思いです。
さて、事故原因を探る上で重要なウエイトを占めるものにブラックボックスがあります。コックピットボイスレコーダーやフライトデータレコーダーのことです。飛行データやパイロット同士の会話、管制官とのやりとりなど確かに重要な検証物になっています。
この番組を視聴していて、毎回思うのですが「なぜ、カメラをつけないのか?」ということです。動画でコックピットの様子や客室、主翼や尾翼、貨物室などを何故撮影しないのか?事故原因調査時にこの動画さえあれば一瞬にして原因が想定できる場合もあると思うからです。番組をみていると尾翼が吹っ飛んだり、翼が凍結して動かなくなったり、貨物室の中で爆発事故があったり様々なトラブルが発生していますが、パイロットはそれがどんな原因で操縦不能になっているのかもわからないまま必死で操縦を継続しています。
ジャンボ機なんかは1機200~300億円するそうですし、仮にカメラを10台設置したからといってどれだけコストに影響するのでしょう?そのコストよりも安全の方が大事なのではないでしょうか?確かに墜落時にはカメラ自体は間違いなく破損するでしょう。でも記録はブラックボックスの中です。
自分なりにカメラを付けることを阻害している原因を考えてみると
・温度差があまりにありすぎて(あるいは凍結とか)装着したところでまともに動作しない。
・ブラックボックスの外部仕様は決まっているから、おいそれとは変更できない。
私が知らないだけで実は最新型の航空機には装備されている、あるいは近々のブラックボックスの外部仕様に盛り込まれている…など、どなたかご存じの方、ご教示ください。