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sonar home studio 6 のマスタリングのやり方を教えて下さい。
こんばんは。 sonar home studio 6 XLを使用しておりますが かなりの初心者です。一応ピアノロールから 6パートくらい重ねて曲っぽく作ってみたのですが 音質がしょぼいです。 ブースト11?みたいなソフトで多少音質がよくなりましたが 物足りませんのでマスタリングにて音の近い遠いの調整などを したいのですがやり方がわかりません。 人によってやり方や良い音の聞こえ方 など違ってくると思いますが 教えて頂けないでしょうか? よろしくお願いします。
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うーん、マスタリングといっても人それぞれで・・・っていう決まり文句から入って恐縮ですが、まあ実際そうです。 下手すればエフェクターをかけずに通すだけでもマスタリングであると言えます。 とりあえず私の場合は… まず、マスタリングに入る前にミキシングの段階で全帯域がある程度フラットなバランスになっていて(アナライザーで確認。私の場合ドラムの分500Hz以下がちょっと他より大きめなことが多いですね。)、シンバルはあとから大きくなることが多いので、少し小さめにしておきます。 あとボーカル等センターポジションのパートもやや大きくなりやすいんで少しだけ小さくします。 個人的な考えですが、音の遠近感や分離は7割方ミキシングで決まると思っています。 もちろんプロならマスタリングでなんとかできるかもしれませんが、少なくても私には今はまだできないので、それについての説明は申し訳ありませんが他の方にパスさせてもらいますね(;><) 上記でもうおわかりになられたと思いますが、ミキシングのとき聞いていたバランスも2ミックスにバウンスすると結構変化します。 それを補正し、CDで聞ける状態まで持っていく作業がマスタリングですね。 具体的にやることは ・EQによる音質補正 ・コンプでピークを潰す ・音圧を上げる ・ノイズを除去 簡単に言えばこんなところです。 Boost11はマキシマイザーといって、音圧を上げるためのエフェクトです。 「音圧ってなんぞ?」と言うと、簡単に言えば再生媒体に影響されないCD固有の音量なんですがもう少し詳しく言いますと、どれぐらい音がつぶれているかです。 CDの音量にも「これ以上大きくすると音が歪むよ」というボーダーラインがあります。それが-0dbです。 80年代のころは結構0dbまで余裕を持たせてたんですけど、次第に「音量が高いほうが他より目だってよい」という傾向が生まれてきます。 それゆえに我こそは我こそはと音圧を高めるようになり、現在に至ります。 現在のメジャーCDはだいたい同じぐらいの音圧なのでこれはこれである意味の規格化と言えたかもしれませんね・・・。 さて、なぜ音量を上げる=音を潰すなのかという話です。 0dbより上にいけないのだから、一番音が小さい部分と大きい部分の差(ダイナミクスレンジ)を極力小さくすれば結果として音量が大きくなります。 しかし、それをやりすぎると音が歪み、耳に張り付いてくるような音になります。 なのでそうならないギリギリのほどよい音圧にするというのがうまいマキシマイズの仕方ですね。 質問者の方がBoost11でなぜよい音質になったと感じたのかというと、ダイナミクスレンジが狭まり、CDらしい音になったからというのが答えです。 さて、私のやり方に戻るんですが… コンプでピークをほんの少しだけ潰す (ほんの少しだけですよ?各パートにコンプをかけるのとは影響の大きさが比べ物にならないので) ↓ EQで音質補正 (これについては私もそれほど細かいセオリーが確立しているわけではないです。シンバルがうるさいなーと思ったら8kHzあたりを下げ、ボーカルが大きくなったと思ったら2~4kあたりを少しだけ下げます。) ↓ PSP VintageWarmerでアナログの質感を付加 (なんてかっこいいこと言ってますが、私がこれを通すのは音圧のためです。歪み系や真空管系エフェクトを通さず、マキシマイザーだけで音圧を上げるとCD音圧になるまえに張り付いた感じになってくることが多いので) ↓ トータルリバーブ (DecayTimeは本当にちょっとだけです。これをやると私の場合奥行きや立体感が増すことが多いですね。ただ、ベースやキックが軽くなり、さらに全体的に暗い音になりやすいので、音質やリズム隊重視ならしないほうがいいかもしれません) ↓ ノイズゲート ↓ マキシマイザーを通す こんなところです。 ポイントはマキシマイザーだけで音圧を出そうとせず、歪みか真空管エフェクトを通すことと、EQやコンプ等各プラグインのアウトプットで音を大きくしておくことです。 マキシマイザーは音圧を上げるというよりはリミッター的な使い方をしていますね。 えらそうに散々語りましたが、私もマスタリングについてはまだまだ勉強中です。 冒頭にあるとおりマスタリングは十人十色、ミキシング以上に様々なやり方があると個人的には思っています。 私の方法で満足しないで、独自のスタイルに発展させていってください。
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- kenta58e2
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マスタリングについては、No.1の方の御回答が、手法論としてはなかなか名答だと思うのですが(私はまた違う方法論があるけど、そこはNo.1の方もおっしゃるとおり、十人十色です(^^ゞ)、 ただ、 >物足りませんのでマスタリングにて音の近い遠いの調整などを >したいのですがやり方がわかりません。 については、マスタリングでの音場深度=パート毎の遠近感調整は、あくまで「最終微調整」なので、マスタリング前のミキシング時点で各トラック(各パート)の音場深度の違いははっきり作っておかないと、マスタリングで具体的な調整はできない…と考えておく方がよいですよ。 じゃあどうするか…については、各音色がどんなのかイメージできないと、なかなか説明難しいんですが、一般論としては、まず超基本として 「近い=音量感大きい:遠い=音量感少ない」 はあるものの、実際には「遠くて大きい音」「近いけど小さい音」もあるので、そのへんは ・アタックが鋭いほど近く、鈍いほど遠めに ・さらにアタックの高域の起ちあがりがキツイほどより近く、高域起ちあがりが鈍いほど遠めに ・高域を中心に音のエッジ感が強い音ほど近め、エッジ感弱いほど遠め ・音の質感が高いほど近め、質感が落ちるほど遠め ・音の出が、ジャスト感より早めほど近め、遅めほど遠め ・音の出が早めかつ残響音が遅めほど近め、音の出が遅く残響音と芯音の時間差が少ないほど遠め とかとか、なんか観念的な内容ではありますが(これらも単体でなく音色によってうまく複合的に行う必要はあるし、もっと目茶苦茶細かいテクニックもあるんですが(^^ゞ)、こういう感じを予め各トラックに造りこんで、各パートの遠近感をしっかり明確に造りこんでからでないと、マスタリングだけで距離感調整はめちゃ難しいですねぇ。 やりだすとキリがない、奥深い話になりますが、そこらへんも見直しつつ頑張って下さい(^^ゞ
お礼
長文ありがとうございます。DTM初心者ですので マスタリングで音質のすべてを決めるのかと 勘違いしておりました。 作る音やどんな感じで聴かせたいかによって 人それぞれですのでミキシングの時点から しっかり勉強したいと思います。 かなり奥深いですね。 大変参考になりまして早速このページを印刷しました。 何度も読み返し試行錯誤してみようと思います。 ありがとうございました!
お礼
長文の解説ありがとうございます。 最初は簡単にできるものかと思っていたのですが かなり奥深く細かい設定が必要なのですね。 ミックスダウンとマスタリングもあんまり変わらない ものかと勘違いしておりました。 曲作りの大変さがが分かります。逆に曲作りに対して とことん拘るような気がして楽しみです。 コンプやPSP VintageWarmerを使ってみて 色々試行錯誤してみようと思います。 このページを印刷しましてソナー使いながら いろいろやってみます。 大変参考になりました。 ありがとうございました!