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アニメ「最終兵器彼女」のBメロのキーは?
- アニメ「最終兵器彼女」のBメロのコード進行が分からないです。
- AメロはAm→Em→Am→Em→Dm→E→Am、Am→Em→Am→Em→Fmaj7→G→Amのような感じです。
- BメロはDm9→G→Cmaj9→Fmaj7→Bm7→E7(♭9)→A、Dm9→G→Cmaj9→F→E♭maj7→Dm7→Cm7→B♭maj7→A♭maj7です。視聴はこちら。
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リンク先を試聴してみましたが、 E♭maj7 → Dm7 → Cm7 → B♭maj7 → A♭maj7 問題のこの部分ではCマイナー(Ebメジャー)のスケールではなく Gマイナー(Bbメジャー)のスケールが使われていますね。 つまり調号を付けるとしたらBbとEbの2つだけです。 試しにこの部分を長二度上げて(移調して)書いてみると、 Fmaj7 → Em7 → Dm7 → Cmaj7 → B♭maj7 となり、最初の4つのコードはきれいに臨時記号が消えますね。 おそらく作曲者は、転調と考えていたかどうかは別としても、 Gマイナー(Bbメジャー)という単一のスケールを意識していた のは間違いないと思います。 私なりにさらに分析すると、 E♭maj7 → Dm7 → Cm7 → B♭maj7 この4つのコードは E♭maj7 → B♭maj7 という4度下行進行の間を埋めるダイアトニックパラレルモーション というもので、特に長調のImaj7とIVmaj7の間では上行・下行ともに よくつかわれます。“ダイアトニック”というのはある単一の長音階 または短音階に依拠していることを意味します。 そして最後のA♭maj7ではA♭の音が現れますが、これはパラレル モーション(並行進行)の勢いで最後のB♭maj7から同種コードのまま 降りてきてしまったもので、これもまた良くつかわれます。 ちなみにエンディングのエレキギターの音をよく聞くと、 伴奏にA♭音があるにもかかわらずナチュラルのA音を使っています。 (Eb F Eb D Eb D C D C Bb C Bb A Bb A G~ F~:コードではなく音名です) ところでキーというのはなかなか客観的に定義するのは難しいです。 それゆえにキーが語られる場面というのもいろいろなレベルがあります。 (1)クラシック音楽のタイトルのように、曲中どれだけ転調していようと 曲全体に対して一つのキーを与えるもの(交響曲第○番○長調など) (2)一般的に言われる“転調”や、調号をどうするかなどに関わるような、 ある程度のまとまりごとに考えるもの (3)コードやスケールごとに、どんなキーまたはモードを基盤としているか を分析するもの(いわゆる部分転調・モーダルインターチェンジなど) どんな目的でキーを決めたいのかによって答えが変わってくることもありますから そのあたりをもうちょっとはっきりさせたほうがいいのではないでしょうか。
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- ssmanishss
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>転調してると考えるためには、それによって楽譜上での表現がしやすくならないといけない、ってことですね? 基本的な考え方はそういうことです。 よくJ-popや演歌などで大サビ後に半音上げてサビをリフレインするなんてのはよくあると思うんですが、ああいうのはもちろん転調してるんです。それに元の調に戻ってこないですし。 ただ、今回のケースではブリッジの中での一時的なエンハーモニックの多用ということで、2小節後すぐ元に戻っていますから、臨時転調と考えない方が分かりやすい例であったと思います。 もちろん、このブリッジがこのままCm(Cエオリアン)のままで、旋律がしばらく(概ね8小節以上)続くようなら、転調とみなして、調号を付けて書いた方が分かりやすくなると思います。 私も中高生の頃は、バンドスコアなどなく自分でレコードを聴いて耳コピーしていました。耳コピーで五線譜に書き取る時に、転調ととらえるべきか臨時転調ととらえ臨時記号を並べるべきかよく迷いました。またコードネームの付け方もよく迷いました。でも、何十曲もコピーしていくうちに合理的な記譜、見やすく演奏しやすい記譜を心がけるようになり(そうでないとバンドのメンバーが読んでくれないから)自ずと、臨時転調のタイミングや見極めも分かるようになってきました。 質問者さんも今回の疑問はとても良い質問だったと思います。このようにコピー-疑問-分析-試行錯誤を繰り返していくうちにメロディーとコードの関係やモード、代理コードなどの用法・意味が理解できてきます。これからもいろいろな曲を自分で聴いて分析することをおすすめします。
- ssmanishss
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>後半のギターソロでは、このクリシェの部分はCmマイナースケール 私にはCマイナースケールには聞こえないですけどね。 ギターソロというより、単にブリッジのコード進行に合わせて、コードトーンとパッシングノートを組み合わせたクリシェの一部を構成する楽句だと思われます。ここでのギターの音使いで臨時記号が連続するのは確かです。しかし、これを臨時転調と考えるかと言えば通常は考えないと思います。 先回答でも申しました通り、記譜法は簡潔明瞭を基本としますから、この曲を五線譜に記譜するならば、わざわざこの部分2小節だけを無理やり転調させるようなことは通常行いません。keyとしてはAmのままでいいと思います。 ですから、ブリッジの部分が転調しているのかどうか、という意味では「転調していません」と答えるのが正解となります。 余談になりますが、The Beatlesの名曲Michelleは、keyとしてはFmajorなのですが、イントロはFm-Fmmaj7-Fm7-Fm6と同主調のラインクリシェから始まります。曲の出だしとしてはかなり奇異な部類になりますが、このような曲の場合でも記譜上はFmajorとし、フラットが付くところは臨時記号で表記しています。また曲中でも随所にfminorの音階が出てきますが、記譜としては転調しませんし、keyもFmajorのままです。 参考音源は下記リンクの通りです。 http://www.youtube.com/watch?v=_Xl8YtgDAKc
お礼
自分は今まで、臨時記号のオンパレードのようなところで、しかも展開が自然な部分は転調してると考えるべきだと思っていましたが、そこの考え方を変えなければいけないみたいですね。 転調してると考えるためには、それによって楽譜上での表現がしやすくならないといけない、ってことですね?
- ssmanishss
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>この部分を5線譜に起こすと、キーをCmとすると臨時記号がつかなくなり 確かにそうなんですが、Cmの旋律は出てこないんですよね。あとDm7は臨時記号を付けないとDm7♭5になります。 あと、コードを見たままのコードネーム、構成音で解釈するのではなく、コードの機能で分析する、というのもアナリーゼでは重要です。 つまり代理コード、裏コードという考え方です。 Dm-G7-Cという終止形について、Dm7-D♭7#9-C6(9)と書き換えても真ん中のコードの意味や機能が変わらないのと同じく、ハーモニッククリシェと同時に、ノンダイアトニックコードの機能を拝借した代理コード進行とも考えられます。 ラインクリシェにはいろいろな種類があり、今回のケースでは、Cの音だけが変わらずに、他の和声を1音ずつ下げていくクリシェと見ていいと思います。Cmへの臨時転調が絶対に間違いと言うわけではありませんが、メロディーが無い以上、伴奏の中での「おかず」「遊び」と考えた方が分かりやすいと思います。 私がこの曲を耳コピーして五線譜に書き落とすなら、臨時転調して調号が変わることはありません。臨時転調する「意味」が無いからです。 この曲を楽譜を見て初見する場合において、転調しても機能に変わりはないし、転調するとよけい楽譜が見難くなるだけだからです。 楽譜の基本は、見やすく簡潔な記譜です。 ただし、アナリーゼの途中で、自分なりに和声(コード進行)をまとめていく過程において、B二段目を「転調と似た効果あり」としてc-mollに臨時転調して記譜することは間違いではありません。
お礼
今まで自分はコード進行の中でダイアトニックコードじゃないコードが来ると、少し以外な展開に聞こえるので聴けばわかると思ってたんですが、ノンダイアトニックコードの代理コードなら、自然な流れに聞こえるってことですね? 一つ勉強になりました。 ただ、 >>メロディーが無い以上、伴奏の中での「おかず」「遊び」と考えた方が分かりやすいと思います。 とありますが、後半のギターソロ(コード進行は全く同じ)では、このクリシェの部分はCmマイナースケールを弾いてます。
- ssmanishss
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リンク先聴いてみました。 転調というほどのものではないと思います。 Bメロ一段目は Dm9 → G → Cmaj9 → Fmaj7 → Bm7(♭5) → E7(♭9) → A となって、最後のAmがAになっていますが、次段でまたハ長調に戻っています。短調の終止形を長調にする(もしくは長三度を係留させたあと短調で終止する)のはよくあることです。 また二段目の F → E♭maj7 → Dm7 → Cm7 → B♭maj7 → A♭maj7 についても、臨時転調にも見えますが、どちらかというとラインクリシェを使ったブリッジと捉えた方が妥当ですね。 全音進行や半音進行のラインクリシェはJ-popではそれほど多用されませんがジャズやフュージョンではイントロやブリッジで常用されます。 厳密に言うとひとつひとつのコード進行毎に一音下げ転調しているとも取れますが、実際に転調したメロディーが流れるわけではないので、あくまで伴奏コードのバリエーションのひとつと考える方が自然です。 もっと言えば、 F → E♭maj7 → Dm7 → Cm7 → B♭maj7 → A♭maj7 は F → E♭dim7 → Dm7 → Cdim7 → B♭7 → E7#9 の代理コードであるとも言えるわけで、そう考えれば キーとしては変わっていないと考えるのが妥当ですね。
お礼
ありがとうございます。 Bメロ1段目の最後がAになってるのはそんなに気にしなくていいみたいですね。 ただ、一つ疑問があるんですが、ブリッジの部分はどうしてラインクリシェとしてとらえられるのでしょうか? 自分の中でラインクリシェというと、和音の構成音のうち一つだけが半音単位で動くものというイメージがあるんですが・・・ F → E♭maj7 → Dm7 → Cm7 → B♭maj7 → A♭maj7 だと、ほとんどすべての和音の構成音が変わっていってますよね? また、この部分を5線譜に起こすと、キーをCmとすると臨時記号がつかなくなり具合がいい感じになるんですが・・・ Cmに転調してるとは言えないのでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 勉強になりました。 これからも頑張って分析してきます