貴方と同じ事に、長い間悩み苦しんだ経験があります。私の場合は子供の時に大病をしてわがままに育ってしまったという事も、その原因かと思っています。
長い苦しみという期間を経て人間の心の秘密が判ったという経験が在ります。その経験から貴方に書いてみます。分からなくてもいい、判る時が来たら、分かるかも知れないと言う位の、軽い気持で読み進んで見て下さい。
貴方の疑問は貴方のもう一つの心が抱かせています。貴方の不安は貴方のもう一つの心が、加えてくるところの圧力と言えます。それは貴方の命の源からの信号とも言えます。人間は自我意識だけで生きていて、自我意識だけを認めようとします。是は大いなる誤りと言えます。
実は分かり難いのですが、一人の人間には心が二つ在ります。自我意識と言うものが一つです。そうして分かり難くて自覚出来難いのですが、もう一つ心が有ります。是は命の源と言う言い方でも良いし、命そのものの働き、と言っても良いものです。お釈迦さまが「仏性」と言ったものです。
是は人間が生きてゆくために大変重要な役割をしているものです。人間が身を守るために、自我意識が見ていない所でも監視しているものです。そうして自我意識に危険な事や、自我意識が間違った見方をした時には、自我意識に教える機能が有ります。この機能がはっきりと働く時が「精神疾患」と言われている状態です。分からない者からの圧迫感、罪悪感、或いは漠然とした不安などの圧迫を、自我意識に加えてきます。
人間の悩みや、苦しみは、今言った分裂した、心の矛盾の事です。心が二つ在る事から起きている現象と言えます。処が子供時代には、悩みや苦しみが少ないと思います。是は脳の機能で説明が出来ます。子供時代には脳の機能分化が未熟と言う事が言えます。この事で子供には悩みが少ないと言えます。
この事が全ての宗教の元を作っています。聖書には、天国に一番近い存在は「幼子」と言う事が書いてあります。仏教でも赤子のような純な心で、と在ります。この事は心が分裂していないという事を意味しています。処が(人間が成長して脳の機能分化が進んで脳の機能分化が完成に近くなる頃)人間は知恵のリンゴを食べた、と言う事になります。
是は分別する心が芽生えたという意味になります。心の分裂が始まったという意味になります。心が二つになって言い争いが始まるという事になります。是が、悩み苦しみと言う事になります。つまり天国から追放されたという意味になります。
是は脳の機能が完成に近くなって、物事を多方面から見れるようになったという事です。自分自身でさえ客観的に見て、自分自身にさえも批判を加えてくるという事になります。反省をして、批判をするという事になります。この事が天国から追放された、と言う事の意味になります。
天国から追放されたという事は、地獄に落ちるという意味もあります。全ての人が、地獄に落ちるわけでは有りませんが、確かに地獄に落ちる人が増えてきます。是が心の病、悩み、苦しみ、精神疾患と言う事になります。是は心が二つに分かれたという意味になります、そうして二つになった心が、矛盾した事を主張し合うという、心の争う事を意味しています。是が「地獄」と言うものの意味です。自我意識が苦しむという事になります。
是は自我意識が「意識をした」と言う事がポイントになっています。精神疾患や、悩みや、疑問は全てが「意識をして、その意識をしたものから、離れられなくなる」と言う事です。その意識をしたものが精神疾患ならその「症状名」と言う事になります。
この事の意味する処は、自我意識が「意識をし続ける」と言う事がポイントになります。意識をしている間は「無意識」の出番がないからです。仏性は無意識の中に隠れているからです。隠れていても自分自身を常に見張っています。自我意識が困っているのを見ています。自分の出番を待っています。
自我意識の機能は分別する処に在ります。ものを分けて見る、是は割り切れる問題に関しては大変に有効な事です。割り切れる事とは有限の事と言えます。
仏性の機能は、感情や、感動等です、或いは割り切れない事が専門です。この割り切れない事とは、無限と言う事になります。割り切れない事を永遠と呼んでいます。
精神疾患と言う事は実は「有限の自我意識を、永遠の身である仏性が覆い尽くそうとしていて、それを遮られている」と言う事を意味しています。仏性の助けを拒んでいる状態が精神疾患と言っても言い過ぎにはなりません。
その遮るという手段も尽きた時が、万策の計らいが尽きた時が「見性」する時と言えます。自我意識が自分自身を見る事になります。自分自身を苦しめていたものが、自分自身と言う事が分かるのです。是が悟りです。二度と心が争わなくなる、心に静寂が戻ってきたという事になります。精神疾患の完治と言う事になります。
この事を学ぶとしたら、鈴木大拙博士の書いたものが良いと思います。参考になれば良いですが。
お礼
回答ありがとうございます。 私は生き方自体は間違っているとは思っていないのですが、 後悔や、他の人が簡単にしていることができなくて悩んでいる ところがあります。 変化しなさい・・・まさにその通りですね。今の現状から なにか少しづつ考え方を改めてみたいと思います。