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お勧めの外国のミステリーは何ですか

これまで、日本のミステリー中心に読んできました。 好きなジャンルは、本格推理系。綾辻行人、横溝正史、鮎川哲也、歌野晶午、山村美紗、東野圭吾などなど好きです。外国の作家では、アガサクスティーをチョロット読んだくらいです。これから海外の作品も挑戦していきたいなと思っています。本格物で最初は文体が軽く読みやすく、それでいて、あっと驚くようなトリックやどんでん返しがあったり、意外な犯人だったりといったものを探しています。仕掛けが複雑すぎたり登場人物があまり多くてややこしいものは最初なんでパスしたいです。なにかお勧めのものがあれば是非教えて下さい。

みんなの回答

  • ABAsan
  • ベストアンサー率56% (274/489)
回答No.2

 本格と言うよりはサスペンスですが、流麗な文章と強烈なサスペンス、そしてあっと驚く大どんでん返しと三拍子そろったウイリアム・アイリッシュの『幻の女』は必読の名作ですね、無実の罪で死刑判決を受けた親友を救うため、犯行時間に彼と一緒に過ごしたまま消えてしまった女を死刑執行までに必死に探すものの、やっとたどり着いた証人たちも次々と殺されて行くという物語で、何年か前に早川書房が実施した読者アンケートで、海外ミステリのオールタイム総合ベスト1になりました。誰に勧めてもまず外れないので、1作読むならこれをどうぞ。  クリスティの作品は、読みやすい文章と意外な結末で、ほぼ条件を満たします。トリックもそんなに複雑ではなく、使い方の巧さが光る作風です。また、クリスティがいいのは駄作らしい駄作がほとんどない事で、何を読んでもそこそこ面白いために本選びで失敗しにくい事でしょう。個人的には『オリエント急行の殺人』、『アクロイド殺害事件』、『ABC殺人事件』といった有名な作品はむしろ出来はよくなく、あまり語られない作品に佳作が多いと思います。  『白昼の悪魔』、『愛国殺人』、『メソポタミアの殺人』、『三幕の悲劇』『ナイルに死す』、『予告殺人』『葬儀を終えて』『鏡は横にひび割れて』あたりは、もしも読んでいなければどうぞ。  本格派の代表作家であるエラリー・クイーンは、その高い論理性に特徴があります。ラストで展開されるエラリーの推理はパズルのピースを一つ一つピタリとはめていくような爽快感があります。ただ、その分、意外性やトリックという点ではやや弱いです。  まずは日本で圧倒的な人気を誇る『Xの悲劇』『Yの悲劇』『Zの悲劇』『レーン最後の事件』のレーン4部作、そして『エジプト十字架の謎』、『ギリシア棺の謎』の国名シリーズや最高傑作の評価も高い『災厄の町』あたりをお勧めしておきます。  クイーン、クリスティと来れば、次はジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)となりますが、カーの場合は密室に代表される不可能犯罪物が中心です。いったいこの状況でどうやって犯行を実行したのかの解明が読みどころでしょう。  初期の作品は非常に凝った複雑なトリックのうえ、アクが強くて個性的な作風なので、最初に読むには取っつきにくく、後期のすっきりとわかりやすく読みやすい作品から入るのがよいと思います。『ユダの窓』、『皇帝のかぎ煙草入れ』、『緑のカプセルの謎』あたりかな。面白ければ『三つの棺』、『プレーグ・コートの殺人』、『火刑法廷』といった傑作群に進むのがよいと思います。  あと海外本格派でわりとよく見るのが、ラストのどんでん返しと言うより、途中で二転三転して真相が五里霧中となるようなタイプで、アントニィ・バークリー『毒入りチョコレート事件』、コリン・デクスターの『ウッドストック行最終バス』、『キドリントンから消えた娘』などがありますが、個人的な一押しはクリスチアナ・ブランドの『ジェゼベルの死』です。怪しい容疑者が次々と出てきて、こいつが真犯人だと思われると新たな証拠によってそれが覆され、ならばこいつこそ真犯人だとなるまた別の証拠でひっくり返され、ついには容疑者が誰もいなくなってしまい、どう考えても実行不可能としか思えなくなった所で、ラストで読者の度肝を抜く衝撃的なトリックが解明されて真犯人が明かされるという、本格ミステリ史上、傑作中の傑作です。入手難なのが残念ですが、手に入れば是非ご一読を。

52114
質問者

お礼

ホント沢山の作品をお読みになっていらっしゃるのですね。 クリスティー以外は、文庫を手に取るも、なんか活字が小さくてギッチリ文字が詰まっているので、読みにくいのなかという先入観があり敬遠がちでした。これからはまず一冊チャレンジしてみます。

  • reviewer
  • ベストアンサー率34% (165/484)
回答No.1

ジェームズ・アンダソン 血染めのエッグ・コージイ事件 扶桑社ミステリー文庫 切り裂かれたミンクコート事件 同上 ニ作ともイギリスのカントリーハウスが舞台のユーモアとアイデアの富んだ 本格ミステリー 他に ・ガストン・ルルー 黄色い部屋の謎 創元推理文庫  ミュージカルで有名な「オペラ座の怪人」の著者による”密室犯罪”と“意外な犯人”の二大トリックで国内外の評価が高い本格ミステリーの古典 ・パット・マガー 探偵を捜せ 創元推理文庫  犯人が探偵を捜すという“異色”の本格ミステリー などどうでしょうか 

52114
質問者

お礼

色々候補を挙げていただきありがとうございました。 早速、本屋さんで立ち読みして面白そうなものを選んでみます。

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