これは、オリジナルの考えというよりは、大前研一氏の受け売りですが。。。
日米の夫婦のような関係は維持。ただし、これまでが「わがまま亭主・アメリカに仕える良妻・日本」という関係でしたが、セックスレス/熟年夫婦という関係に移行するべき、というかそうなると思います。
お互いにメリットがないと関係は維持できませんが、日米とも経済力に衰えが見える今、アメリカにとってはこれまでどおり軍事的に日本の面倒を見るだけの経済力がありません。また、衰えつつある日本にこだわって中国と対立を続けるより、伸び盛りの中国とも仲良くした方が経済的メリットは大きいので、相対的に日本の立場は弱くなります。
逆に、日本もアメリカの経済力が衰えつつある今、過剰なアメリカ依存は危険なので中国などの他国とも仲良くしていく必要があります。また、衰えたとはいえ未だ経済大国たる日本に、世界秩序維持などで大国にふさわしい責任と負担をしてほしいという声も世界的には増えてきていますので、日本の地位を確保するためにそうした声にもこたえざるを得ないでしょう。それは必然的に日米の従属的な関係が、すこーし改善されることも意味します。
ただし、アメリカは江戸時代の幕府のように絶対的な軍事力を持っていますし、民主主義が浸透していますから、暴走はしても一定の歯止めがかかる点では、最も頼りになるパートナーです。
No.1さんの言うとおり、日本はこれから米中という2つの超大国に挟まれた地域大国という立場に追い込まれますので、日米関係が中心となることは変わらないけど、今よりはやや日米関係が薄まり、日中関係が深まる。さらに韓国、ロシア、オーストラリアと言った西太平洋の主要国とも良好な関係を結んで米中に翻弄されすぎないようにする微妙な立ち位置の確保が課題になると思います。
お礼
貴重なご意見ありがとうございます!大変興味深く拝見させていただきました。そして分かりやすかったです!今米軍のグアムへの移転が騒がれていますが、やはりアメリカ側の都合によるところが大きいのですね。知らないことがたくさんあり、とても勉強になりました。日本の将来が心配です…。ご回答ありがとうございました!