私は本来は4弦が専門なので、たまにやむにやまれず5弦を弾く時は借り物だし、必ず同じモデルってわけでもないので、けっこう戸惑いますね。
借り物な私の場合では、音量差はピッキングでカバーするしかないですから、指の感覚がすべてです。
ただ、ピッキングの強弱だけで言えば、ある程度ちゃんとした造りのベースで、No.1の方のおっしゃるとおりネック、弦高、ピックアップ高さ等がそれ相応に調整されている物であれば、4弦でも5弦でも、弦毎に「この弦のこのポイントと、こっちの弦のこのポイントが、ピッキング強さが同じなら音量感もほぼ同じ」なんていう、音量が揃うピッキングポイントが有ります(私の経験上では)ので、勘良くそういうポイントを指で見つけられれば、格段に弾くのが楽になります。
良い(高い)ベースほど、例えば「硬めの音の際の各弦のポイント位置」と「柔らかめの音の時の各弦のポイント位置」の変化が少なく、掌をネック側~ブリッジ側に少し平行移動するだけで、ピッキング強さが常時同じでも、音色のバリエーションが自由に出せる傾向はありますね。
関係ないですが、私のメインベースは結構ジャジャ馬で、おまけに私は本来はピックベース屋なので、20年以上いろいろとベース本体も調整してきたにもかかわらず、音色によっては4弦と1弦の音色+音量を揃えるために、ボディ上でのピッキングの位置を距離にして10センチ以上変える必要があったりします(^^ゞ
私は、自分のベースの癖を身体が完全に覚えてしまっているので、どうってことないですが、他人からは「何という難解なベースだ」と笑われています。
こういう例もあるように、「一生連れ添うベース」であれば、もちろん調整にもしっかり手間暇かけてやるべきですが、後は長い付き合いの中で、自分(と愛器と(^^ゞ)の独自の「自由自在にピッキング強さを変えながら音量を維持する奏法」を作り上げていくのも有りだと思いますね。
一部には、「そういうやり方は奏法に変な癖が付く」「特定の楽器しか通用しない奏法ではつぶしが利かない」等々の意見も見られることがありますが、私は、自分のジャジャ馬を馴らしてきた経験から、最初に書いた「各弦毎のピッキングポイント」は、たとえ初めて持つベースでも、割と素早く見つけられるようになったので、全く問題を感じたことはないです。
(強いて言えば、他人のベースを借りた方が、自分のベースより弾きやすいのでガックリ来ることが多い…というのが、辛い所(^^ゞ)
ま、こういう考え方もあるということで…