抜管の条件は、いろんな人がいろいろおっしゃってます。
もし試験対策なら、ちゃんと教科書をチェックなさればよろしいかと・・・。
個人的には、
(1)呼名に応答があり
(2)呼吸が十分あり~呼吸回数が適切で一回換気量も呼吸パターンも適切
(3)咳嗽反射があり
(4)嚥下反射があり
(5)それなりに(教科書的な筋力回復基準までは待たない事が多いです)
筋力が回復している
ならば、抜管する事が多いですが、もちろん症例や手術にもよります。
全身麻酔が効いたと判断できる条件については、導入時(筋弛緩薬を入れる
前)なら睫毛反射の消失を、もっとしっかり見るのであれば(条件がありま
すが)BISのモニタリングを、という事でしょうか。
ただし、これは正確には『入眠したかどうかの確認』をしているだけに過ぎ
ません。御存じの通り、全身麻酔には
(1)意識の消失
(2)痛みの消失
(3)体動の消失
という3つの条件(これに有害反射の消失を加える人も)がありますが、こ
の全てをあらゆる状況下でも判断する、というのは、難しい。
たとえば、(3)は、筋弛緩薬が入っていれば麻酔が不十分でも体動が無い
わけで・・・。
というわけで、この点については限定された条件下で話をするしかないと感
じます。特に、最近一般的な、『局所麻酔併用バランス麻酔』については。
以上、先ずは御参考まで。
お礼
詳しくありがとうございます! とても助かりました……!