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1985年当時の私立医大
高校生の親です。 85年当時、私立医大のレベルはこんな感じでした。 1985年代ゼミ・駿台↓ http://www.geocities.jp/gakurekidata/yozemi1985.html 慈恵医大や順天堂は偏差値が20くらい上昇しています。 息子が受験を意識し始めた為、色々最近の偏差値を調べて知りました。 なんと50前後→70前後です。 当時の平易な医大がとんでもない超難関校になってしまっていて驚いています。 慶応医は今も昔も70前後で変わらないのですが他の私立大学が軒並み難関に豹変しています。 いったい慶応以外の私立医大に何が起こったでしょうか?
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第102回医師国家試験合格者のデーターから既卒者の受験者数を見てみました。 順天堂大1人、慈恵医大9人と少ない。 私立大では、最高は帝京大35人、愛知医大・近畿大29人、福岡大27人、川崎医大・金沢医大23人、聖マリアンナ医大22人、埼玉医大21人、藤田保健衛生大18人。 国立では、旧帝大系の北大17人、京大16人、九州大15人です。神戸大11人、最高は鹿児島大24人となっています。 入試と国家試験はやはり別物なのか、大学で遊びすぎて何年も国試浪人しているのが多いのか。 国家試験前に大学で独自の試験をし、成績の悪い学生を受験させずに国家試験の合格率を高めている、と何かの本で読みました。
- ryuken_dec
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>大体、偏差値表にすら掲載されないような不人気大学がたかだか20年程度で >偏差値63の難関校に豹変するものなのでしょうか? 20年もあれば十分です。環境の変化に応じてはそれくらいは十分変動してもおかしくありません。 大学の例でなく企業の例ですが、20年もたてば弱小ベンチャーだって世界的に大人気の超難関企業になっていたりします。Microsoftなんて今では世界的に有名な難関企業ですが、20年前には就職ランキングの表にも載らなかったでしょう。 tanuki4uさんが挙げた条件+手に職を就けさせたいので医学部に進ませる層が増えたので自然と偏差値が上がったと言えます。
- tanuki4u
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参考資料の掲載基準 これが分かりませんな。 というのは、駿台の資料には工学院大学はないし、代ゼミの資料も日東駒専までしか出していませんね。これは「東京のサラリーマンのお父さん用に、主なデータを抽出しました」って感じがします。 データに載ってないのは、そういう理由かなと。 77年資料 http://www.geocities.jp/gakurekidata/hensa1977.html 早稲田の理工 66 順天堂 62 これもまぁそんな感じだったな感じ。 1980年代に、いわゆる新設医大(1970年代に作られた医大)の医師国家試験合格率の低さが問題になって、その後合格定数を絞ったように思います。これは記憶です。知り合いでいわゆる新設医大に入ってちゃんと医師免許を取った人は高校時代はそれなりの成績でした。地元の国立大医学部は厳しいが、家が金持ちなので現役で私立医大に入ったというケース。 定数を絞り、医師国家試験に合格できないような人を大学に合格させないようにしたので、「大学への合格可能性が高い」という意味での偏差値が上がったという考えもできます。 昔 ○○○○○○○□○○XXXXXXXX < ○ 合格 □ 偏差値として出される人の偏差値 X 不合格者 今 ○○○□○○XXXXXXX で、各医学部から国家医師試験に合格する数は昔と変わらないって感じ。
- tanuki4u
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偏差値だから母集団をよくよく考えないと意味がない。相対値であって学力の絶対値ではないから。 私は、79年に受験しておりますので、85年とはそんなに差はないと思っております。これを基準に考えると。 早稲田の理工の一番下で1985年代ゼミは偏差値60程度、理科大の薬が62.5程度で、順天堂が55、慈恵が56。まぁそんな程度かなという感じ(79年受験者として) 2009年の代ゼミデータ http://www.yozemi.ac.jp/rank/gakka/index.html 早稲田理工が65程度、理科大の薬が64、順天堂・慈恵が68。 20もあがっているわけではありません。 私立の医系があがっているのは、理由は三つ 1:母数の変化 大学進学者比率が上がったので、85年の昔なら大学受験をしなかった層も大学に進学するようになった、つまり昔の偏差値50の学生より、今の偏差値50の学生は「全高校生を基準」にした場合、上だった。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/Etc_DM.html 1985年の大学進学率は30%を切っていますが、2005年には40%を上回っています。簡単に言えば昔は大学に進まないような学力の高校生も進学していると言うことで、母数が、低学力にシフトしたということになります。 2:定数の減少 医師不足が今話題になっていますが、医学部の定数を減らすようになったのが1980年代後半から。1980年代前半に国立大各県一校が完了し、当時は国立は各校120名だったと記憶しておりますが、今は100名を切っております。1985年頃が一番医学部定数が多かったはず、つまり入りやすかった。 3:変わらぬ医学部志望者 医学部志望者は、1985年ころから今も変わりません。 工学部がこの20年で志望者半減したのに対して、変化しておりません。 以上より 1,母数が変わったので昔の偏差値と今の偏差値を同等に見ることは間違い。医学部の定数が減っているのに志望者は変わらない。 ということで、べつに各私立医大が何をしたわけではありません。 難易度という話では、上位理工系大学が全般に軟化したので、相対的に医学部が難関化しているというのは言えます。
お礼
なるほどなんとなく分かりました。 ついでにもう一つ疑問なのですが、85年当時偏差値表にすら載ってない医大が結構あるのですが(たとえば藤田医とか愛知医とか金沢医とか・・)これらもアップして頂いた最近の資料によると軒並み偏差値63とかになっています。 大体、偏差値表にすら掲載されないような不人気大学がたかだか20年程度で偏差値63の難関校に豹変するものなのでしょうか?
- unos1201
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一番の違いは、寄付金でしょうね。施設維持費とか、名目はいろいろですが、学債として納入、その際に、寄付することを明記した書類を提出したりしたのをある程度認めていた時代から、試験中心に変化したということです。 http://manabi.benesse.ne.jp/nyushi/2008/hantei/3nen11m/shi-syuto.html 順天堂大の医学部ですと、最低ライン、20%程度の合格可能性ということでは、以前より偏差値で5から6程度の上昇ですし、以前なら、今よりもかなり低いラインでも合格させていたということです。全員ではなく、納入金や寄付金、追加での費用を支払うことで合格させていたので、低い偏差値の人が合格していただけです。 幅が狭いのは昔から慶応の医学部とか、一部ですし、国公立、軒並み合格ラインが全国一律になってきています。 そういういみでは、ある程度の偏差値がないと、合格していない、著しく偏差値の低い学生が入学しない状態になったということです。最低ラインが変化しただけですので、ちょっと、全体的に難関になったものの、むしろ、公平、入学者の卒業率を上げるのに役立っていると思います。 以前は、かなり低い偏差値の学生、たくさん合格させ、卒業するのは全体の3分の1の大学もありました。しかも、国家試験、受験した学生の半数は初回では合格できない、卒業生向けの国家試験対策の予備校まで幅を利かせていた時代もあるのです。 国家試験合格率、低いと批判が集まるし、医師国家試験に合格しないと、親がうるさくなってきたというのも背景にはあると思います。 むしろ、国公立大の入学レベルが上がったことで、留年する人、国家試験浪人する人の割合、減っていると思います。これは、いい傾向ではないでしょうか。
お礼
たびたび分かりやすい解説ありがとうございました。 先の読めない昨今、愚息に医師資格を取らせることも遺産になるだろうと考え色々研究しております。 幸い最も学費の高い私立医大でもなんとか負担できる余力はありますが、自分の固定化された受験時代のイメージ(私立医大の大半は馬鹿でも入学できる、金で入学させて6年しっかり勉強すればいい)に犯されており、受験資料を研究すればするほど昨今の私立医大の受験レベルの躍進に驚き唖然としました。 そこで疑問を書かせて頂いたしだいです。 そうは言っても、私の世代には何かしら私立医大に胡散臭いものを感じるのも事実ですし、なんとか愚息の尻を叩きできれば旧設私立医と言われる医学部に入学できるよう努力させるつもりです。