こんばんは。
国際運送約款によると、航空会社の責任による場合と自然災害による場合のいずれにおいても、発生しうる損害賠償は免責事項であり何ら具体的賠償を明記・指示していません。
つまり、何らかのアクシデントが生じた際には、航空会社と購入したチケットの種類によりケース・バイ・ケースの対応を迫られることになるかと思われます。
私は近年AFのストライキによる欠航騒動にCDGにて遭遇したことがありました。
数年ぶりの大規模労組ストということもあり、通常ではおよそ考えにくい長距離国際便が軒並みキャンセル扱いとなり、日本行きCDG発1日4便のうち2便が欠航しました(うち1便はJALのクルーによる共同運航便)。
私と夫が乗る便は残りのAF運航便でしたので、直前まで出航するかで労組のせめぎあいがあったようで、急きょ慌てて大急ぎでチェックインした記憶があります。
もちろんたったまま数時間待たされ「どうなるか全くわからない」という空港スタッフとこんにゃく問答を続けた末の奇跡でした。
もちろん当該便のチケット保有者が最優先でしたが、前日からのストを懸念して搭乗を見合わせた客数分の空き座席は、全て前日に欠航の憂き目に合ってCDG近くのホテルに押し込められた方々が優先されたようです。
前日にカウンターでチェック・イン手続きを済ませてスーツケースを預けて数十分後に「キャンセルになりましたからスーツケースをお返しします」と告げられた悲惨な方々もいました。
また、その中にはスーツケースが間に合わずCDGに置いてきぼりの為後日自宅に搬送予定と機内で告げられ落胆する搭乗者も数名いたようです。
このような大規模なストライキだけでなく、当然のことながら航空会社の機体不具合や自然災害など様々なケースによる欠航が想定出来るかと思われます。
こういったトラブルは比較的レア・ケースに属するでしょう。
ですが「万が一の際」は「必ず搭乗空港カウンターにてその場でどれだけクレームを主張できるか」の自己責任が確実に求められるのです。
イタリア語でなく英語、フランス語、時に日本語でも何でも結構ですから、「とにかく飛行機が飛ばなくて日本に帰国できなくて困る。宿泊先がなくて困る。何とかしてくれ~!」とゴネるしかないでしょう。
言語力ではなくて気迫が物を言う世界で、体裁を取り繕っている場合ではありません。
ちなみに、帰路便はフィレンツェ→CDGを飛ばないでCDG→日本路線だけ搭乗するのは(航空券の種類や購入方法によっても異なるかもしれませんが)無効になるケースかと思われますので不測の事態の際は必ずご確認の上、列車移動など安易にお考えにならない方が無難でしょう。
更に、空港によってもチェック・イン時間の開始時間が異なることもあります。
ヒースローで早めにチェック・インして希望席が叶っても、CDGは定刻にならないと手続き出来ません。
出発の早朝時にはあらかじめホテルのフロントで当日の運行状況や当該空港におけるAFのチェック・インの時間などを確認してもらえれば一番安心かもしれませんね。
何事もなく無事で楽しい旅になりますことを私もお祈り致しておりますが、命に別条がない限りは、いざとなったらハプニングと出会いをも思い出とする位の気持の余裕も多少はお持ちになって行かれたほうが、結局は質問者様が一番気楽かもしれませんね。
また、AFの良い所を最後に付け足しますと(笑)、搭乗したら気分はおフランス、余裕があればエコノミー系乗客であってもジャケットをハンガーにかけてくれる(日系は意地悪?)、非常口近くで足元が寒いけど脚を伸ばせる座席はフライング・ブルー会員でなくともゴネれば手配可能、等など考えようによっては色々あります。
せっかくAFでご旅行なさるのですから、質問者様ご自身で更なるAFの魅力を是非とも発見して下さいね♪