センター試験でどんなに良い成績を修めても、それだけでは合格は出来ず個別試験で合否が決まる東大、京大。まさに秀才イメージというプラチナチケットが一生涯絶対的に付いて回るステータスシンボルですよね。日本に高校生が存在する限り最高学府、憧れの的として君臨し続けるでしょう。
早慶は東京六大学の人気校、二校がお互い良きライバルとして競い合い、文武で常に世間の注目を集めています。今は首都圏に大学教員も学生も殺到しています。理由は高い利便性であったり、就活の優位性であったり、本物を体験できる刺激などでしょう。この動向は東京大震災が現実のものとなり、首都機能が壊滅的な打撃を受け、首都圏での生活の脆弱性が日本中の人々の心の奥底にまで恐怖感として重くのしかかるまで続くのではないでしょうか。統合直後の慶應薬学部、新設のSFC、
早稲田の新設学部が軒並みそれぞれの分野の最難関になっていることを見てもこのブランド力は絶大なものがあります。
中央はコツコツコツコツ愚直とも思えるほど地味に大学全体の中身を充実させることに余念がありません。株価が美人コンテストに譬えられるように、今は大学の人気、それは概ね難易度にも深く影響するのですがイメージで決まる要素がとても大きいです。したがって、いくら司法試験の合格者が多くても、公務員試験の合格者や公認会計士合格者が多くても著名人が各界で数多く活躍していても、知名度が低いことは致命傷になります。そこにイメージ戦略に長けている格下だった立命館などが台頭してくる。これを大学執行部がどう考えるか・・・でしょう。早慶の後塵を拝したままか、「大学力」どおり私学TOPに躍り出るか、それは理事長の経営手腕の問われる部分かと思います。