どちらも正しいです。
コードネームは、押さえ方や押さえる場所を指定しているのではなく、そのときに弾いた和音の構成音を示しています。D7は、D・F#・A・C(レ・ファ#・ラ・ド)の四つの音からできている和音という意味なので、ウクレレでも、ギターでも、キーボードでもD7である以上は同じ響きになります。
ウクレレのD7は、2フレットセーハで第一弦3フレットなら、第四弦からラ・レ・ファ#・ドとD7コードに必要な四つの音がすべて含まれ、完全な押さえ方と言えます。
一方、第一、第三弦が開放になる押さえ方は、ラ・ド・ファ#・ラとなり、D7なのにルートのD(レ)が欠落し、替わりにラが2ヶあることになり、不完全な押さえ方と言えます。
しかし、バンドでギターやベースが入っていれば、それらの楽器が「レ」を必ず弾いているので、必ずしもウクレレでレを弾く必要は無く、カンタンな押さえ方のほうが良いのです。
それから、もっとも大事なことですが、ハワイのフラダンスの伴奏として弾かれる時は、必ずカンタンな方のD7でなければなりません。
これは、現地の人が習慣的に押さえるフォームであり、Dが欠落した響
きでないと、フラミュージックの感じになりません。
講師は、フラミュージックの専門家ではないので、そのようなことは知らずにレクチャしています。
また、セーハのD7は、セーハの指が、人差し指と中指の二種類があります。これは前後のコードによって、合理的な指を使うためです。押さえる場所は同じでも押さえる指は臨機応変に色々となります。
NHKの講座は、初心者にコンサートサイズのウクレレを勧めるなどの発言があったり、初日から、いきなりBbが出てきたりと、常識外のことが多いので、すべてを信用しないほうが良いです。講師はギターからの転向組で、あまりにもウクレレに対する見識が低すぎ不勉強です。
お礼
なるほど、これほど分かりやすい解説、ありがとうございました。 どの本を見ても書いていないので、目から鱗です。 番組を見ていたのですね。 確かにコンサートを薦めていたときは 「いや、違うだろ」 とは思いました。コードも最初はC・F・G7かなあと ありがとうございました。