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急性脊髄炎について教えてください。
四歳の息子が12月31日より頭痛を伴う発熱をし、1月10日入院、13日よりかかとと首の後ろを痛がり、座ることが出来なくなり、最初は髄膜炎との診断だったのですが、脊髄炎かギランバレー症候群の疑いがあると診断されました。ガンマグロブリンの投与により、症状が改善、その後リハビリをして、2月22日まで微熱がありましたが、今は良くなっています。最終的には急性脊髄炎と診断されたのですが、診断が一転二転しており、急性脊髄炎の病状について、また、予後のこと、再発のことなど、詳しく知りたいので調べる方法等、ご存知の方がありましたら、教えてください。
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診断が一転、二転したのは、診断そのものが困難だからです。 初めの頃の症状は、発熱と頭痛だったのですね?恐らく首も固く(項部硬直)なっていたのでしょう。そうすると、やはり初めに疑われるのは髄膜炎でしょうね。腰椎穿刺による髄液検査も行われ、若干の細胞数の増加や蛋白の増加も認められたのでしょう。 その後、続いて、四肢又は両下肢の運動・感覚障害も出てきたのでしょうか?ギラン・バレー症候群では末梢神経がおかされ、近位筋(体幹に近い筋肉)の弛緩性麻痺と軽度の感覚障害がみられます。一方、急性脊髄炎では、中枢神経である脊髄がおかされ、おかされた脊髄の高さ以下の四肢・体幹の運動・感覚障害、膀胱直腸障害などがみられるわけですが、初期には弛緩性麻痺の形を取り、後に痙性麻痺になってきます。従って、初期には末梢性麻痺と同様な所見となるため鑑別が困難です。(ただし、ギラン・バレー症候群では、髄液の細胞は増加せず、蛋白のみが増加するという細胞・蛋白解離という所見となりますが) 脊髄のMRIを行えば、脊髄炎であればおかされた脊髄の輝度の変化(正常の脊髄に比べ、ある撮影条件では黒く、別の条件では白く見える)と腫脹・浮腫が認められ、ギラン・バレーでは異常がないという所見が得られるでしょうが、4歳のお子さんに鎮静剤も使わずに15分から20分くらいの間動かずじっとしていてもらうのは困難ですから、なかなか検査に踏み切れなかったのかもしれません。 最終的にはリハビリを行い症状も改善されたとのこと、大変幸運でしたね。急性脊髄炎の場合、患者さんによっては症状の完全な回復がみられず、歩行障害や膀胱直腸障害などの後遺症が残ることもありますので。よくきちんと治していただけたものだと思います。 予後に関しては、完全に炎症所見が消失し、麻痺や感覚障害が回復していれば、心配いりません。再発することも一般的にはないと考えられます。診断がなかなかつかなかったことを不審に思われるよりも、きちんと治していただいたことを感謝すべきかと思います。退院するまではまだまだご不安のこととは思いますが、医師を信頼して、不明なことがありましたら質問してよく説明してもらって下さい。 お大事にどうぞ。
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直接的な回答ではありませんが、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「髄膜炎」 「脊髄炎」 ●http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?5_135_6_6_0_0 (組換え沈降B型肝炎ワクチン) この中で外国の副作用報告に関連疾患の記載があります。 これは関係ないかもしれませんが・・・? ○http://www.tokyo-eiken.go.jp/biseibut/2000/tbkj2108.html (手足口病の流行) ○http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_170_14_0_0_0 (手足口病) 関連リンク先も参考にして下さい。 お大事に。
お礼
ご返答ありがとうございました。早速、参照させていただきました。大変参考になりました。
お礼
まさにそのとおりだと思います。子供が良くなって、お世話になった先生方、看護婦さん達に大変感謝しております。いろいろ丁寧に説明していただいたおかげで、適確な処置をしていただいた事と、無事治ったことが大変幸運だったということが解りました。 経過については、お察しのとおりです。MRIの検査はしていただきました。少し異常が認められたそうです。髄液の細胞の増加はありました(200)。蛋白は少し増加が見られたようです。病院の先生には、説明していただきましたが、一度聞いただけでは、よく解りませんでした。naokunさんの丁寧な説明で、とてもよく解りました。本当にありがとうございました。