指揮者として、どう振るか、どう表現しようと思うか、の作戦を立てているわけです。
例えばテンポがアレグロ(快速テンポ)と書かれていても、実際にどのくらいの速さにするかは個人により解釈が違います。
ここはリタルダンド(だんだん遅く)と書かれていても、どう減速するかで曲の感じがガラリと変わります。
どの楽器に、どう弾かせる(吹かせる)か、楽器ごとの音量のバランスをどう設定するか、そのあたりの細々とした、奏者に対する指示の出し方を、想定してシミュレーションしている作業と思っていただければ、良いのではないでしょうか。
そして、指揮者とは、そういった曲の解釈をするに当たっては、自分勝手な解釈で好き勝手に表現してよいわけではなく、やはりそこに作曲者の意図を汲み取り、曲の時代背景やお国柄の特徴などをよく把握する必要もあります。独自の個性的解釈をするに当たっても、許される節度というものがあります。
そのあたりをいろいろ調べて、オーケストラの楽譜(総譜、スコアといいます)を仔細に検討して自分なりの音楽的表現・解釈を研究するのが、指揮者としての勉強ということになると思います。
お礼
早速ご回答ありがとうございます。 確かに人によって全然違う風に聞こえますね…… それからもう一つ疑問なのですが、その曲に対して楽典的というか音楽理論的な質問で指揮者をためすとしたらどんな質問をしたいですか??