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映画「闇の子供たち」を観た方。
映画「闇の子供たち」を観て来ました。 人気俳優を使ってこの内容に取りくんだ事に驚きました。 これだけリアルに真実を伝える映画に出会った事はありません。 終わった後の観客はしばらく凍り付いてました。 ご覧になった方、どのような感想を持たれたか聞きたいです。 よろしくお願いいたします。
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レビューを書いてたので転載します。【ネタバレ有】 重たい映画でしたね。 原作はあまりの描写に読み進める事が出来ませんでした。 ------------------------------------------------------------ 「これは、事実か、真実か、現実か」 金ゆえに愛を手放す貧困層の親と、愛ゆえに金を使う富裕層の親。 真実を伝えるのみのジャーナリズムの役割。 ファインダー越しにしか向き合う事の出来ない青年。 きれいごとの正義感のもたらす無力さ。 NGO団体の正義のもたらした、銃撃戦の悲劇。 被害者、或いは味方であったはずの立場からの加害。 事実、真実、現実。 幾重にも絡まる救いようのない状況から 闇に引きずり込まれる幼いこども達。 言葉に詰まる、衝撃の作品だった。 冒頭から臆する事なく売春組織、買春の様相の描写が続く。 目を覆いたくなるようなこども達の状況を知った上で、 それでもペドフィリアや臓器移植を待つ親の欲望はおさまらない。 平和を当たり前として生きている私達日本人の、 地図上わずか20cmのところでの裏社会の事実。 日本人も多く加担している決して対岸の火事ではないという、事実。 映画版だけのサスペンス要素となった最後の真実、 これについては描写がやや説明的すぎたように思う。 花を売りに来たこどもに対しての南部(江口洋介)の目、 あれでほぼ予想できたし、そこで浮かんだ『まさか』を 鏡のシーンまで黙ってつなげればより際立ったように思う。 恵子(宮崎あおい)への『俺はお前を裏切っている』の台詞や 何度も出て来た、少年の手を握ってホテルの部屋へと向かう映像は蛇足だった。 映画という媒体の終わり方としては、とてもよかったと思うだけに もっと伏線として注意深く繊細に描いて欲しかった。 摘発された売春組織の青年が、連行され行く際に見せた無気味な嘲笑。 あれこそが現実だ。 自らの幼き頃の経験から、虐待し弄ぶ大人達へ。 被害者が加害者へと変ってしまった哀れむべき、自分へ。 スクリーンの向こう側で『観る』ことしかできない私達、観客へ。 後味の悪い、オススメとは言えない作品だったが 観る事が出来て本当によかったと思える映画だった。
お礼
ありがとうございます! 蛇足に感じられた部分、同感です。 ですが本当に観て良かったと私も思います。 じわじわと人気が出てきたみたいですが、 もっともっと多くの方達に観てもらいたいです。 付き合い始めのカップルにはオススメできませんが(笑) 買春するおじさんに是非!という感じです。