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ライブでのPAさんは・・・
ギタリストです。 気になることが、3つほどあります。 ライブでエレキギターを弾く時は、アンプ(キャビネット)の前にマイクを当然置きますが、キャビに対するマイクの置く位置(セッティング)は決まっているのでしょうか。 過去の経験上、使用しているアンプが大体マーシャル等のスピーカー4発積みのスタックタイプの場合、向って右下や左下のスピーカーに対してど真ん中の位置でオン・マイクのセッティングが多い気がします。 今まで過去のライブはずっと、マイクはPAさん(あるいは箱のスタッフさん)が勝手に(言い方悪いですがww)セッティングしてくれてるのでお任せしてきましたが、マイクの置き位置で結構音変わる気がしてきました。 そこで質問なのですが、マイクの位置を自分の好みに変えてもいいのでしょうか?そして、どんなマイクの置き方があるのでしょうか?(中心から少しずらすとか・・・少し離すとか・・・。)良くない置き方、無難な置き方があったりしたら教えていただけると嬉しいです。 あと、PAさんはアンプからの出音とPA卓を通して会場のスピーカーから出す音は、自己判断で何か加工したりするものですか? たとえば抜けが悪いギターの場合が、卓側でハイを強調したりしている物なのでしょうか? また、モニターに自分の音(ギター)を返してもらうのは普通の事ですか? 今までずっと自分の音は自分のアンプから聞くものだ、と思っていたのですが結構自分の音を返してもらってる人が多いので気になりました。 モニターから聞く利点はどのようなことでしょうか? 簡単なお答でもよいので、アドバイスお待ちしております~。
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素人PA屋ではありますが… ちょっと順番違いますけど >また、モニターに自分の音(ギター)を返してもらうのは普通の事ですか? モニターをちゃんと返せるセッティングの現場なら、ごく普通ですね。 ステージセッティングによって、あるいはギタリストの好みによって、 「もっぱらアンプで聞いて、モニターにはあまり返さない」 「アンプは最低限で、プレイ上必要な返しはモニター主体」 「アンプとモニター半々」…等々 は、ケースバイケースです。 ある程度きちんとセッティングできる現場なら、PAの方はいつでもモニターからギター音を返せる準備はやってます。準備をしつつ、あとはリハの時のギタリストの要望に、どれだけ応えられるかです。 >モニターから聞く利点はどのようなことでしょうか? いくつかありますが、そんなに大きくない会場(何百人も入るような会場じゃない場合)では、ステージ上のアンプの音がやかましすぎると、PAがいくら努力しても、アンプの直接音が観客席側に不必要に流れ込んで、観客席での音のバランスが総崩れになります。 例として、客席から向かって右に立つギタリストが、自分のアンプの音をやたら上げたら、客席右側の人はアンプの直接音をモロに浴びて、他の音が聞こえなくなります。また、それだけアンプ音を上げられたら、PA屋としては客席スピーカからあんまりギター音を出せません(PAの場合、たとえスピーカが左右セットで設えてあっても、再生音はモノラルが基本です。そうしないと、客席の手前から奥まで/左から右まですべてに、バランスの取れた音が供給できませんから)ので、客席の左側の人には、下手したらロクにギター音が聞こえないか、聞こえても反射反響音主体になるので、ギタリストの聞かせたい音にはなりません。 ステージのトータルバランスを取った音を客席に提供するのがPAの使命ですから、アンプの直接音がやたら大きく客席に響くのはいただけませんし、バンドにとっても、せっかくの演奏が客席にバランスめちゃくちゃに提供されるのは不本意なことのはず。なので、ある程度はアンプ音は控えめにして、モニター主体で聞く方が、PAと、ひいては客席に対して、よりバランスの取れた音が供給しやすいです。 >あと、PAさんはアンプからの出音とPA卓を通して会場のスピーカーから出す音は、自己判断で何か加工したりするものですか? >たとえば抜けが悪いギターの場合が、卓側でハイを強調したりしている物なのでしょうか? 当然やります。PAオペレータは、それが使命ですから。 というか、そういう客席に対する微調整などが必要ないなら、マイク通すにしてもリハでバンドが自分たちで音量決めりゃ、あとはPA席は無人でも良いようなものです。 しかし、客席が空のリハの時と客の入った本番の時では、客席の音の通りも全然変わってきますし、プレイヤー側も気合いが入れば音は変わります。それを、リアルタイムで適確に微調整し、客席に良好な音を提供するためにPA屋が居てるんですから、EQにしても音量にしても、必要ならPAの判断で調整しますよ。 だいいち、プレイヤーは演奏中に客席の音はわからないんですから、それをサポートして、できる限りバンドの、プレイヤーのイメージに近い音で客席に出すか…が、PAの腕の見せ所です。 >マイクの位置を自分の好みに変えてもいいのでしょうか? 勝手に変えて貰っては困ります。 特に、その位置でマイクのチューニングを済ませた後に、本番でいきなり勝手に変えやがったら、出入り差し止めにしたいくらいです(^^ゞ マイクのチューニングは結構シビアな物ですし、「マイクはこの位置」と決めてから、PA卓側でもそのマイク位置で最適な音質になるよう、結構手間暇掛けて調整しています。それを勝手に変えられたら、調整がオジャンになるだけでなく、PA側での音質のコントロール自体が非常に難しくなり。 その結果、またまた客席にとんでもないギター音が流れる事になってしまっては、ギタリストとしても本末転倒というものでしょう。 ただ、これは私の場合の話ですが、リハに時間的余裕があれば、まず私自身がPA卓からステージ上に上がって、ギタリストがアンプからどんな音を出しているかは聞きに行きます。 また、さらに時間があれば、ギタリストに「ちょっと客席の音聞いてみる?」と声を掛けて、なるべく音色の希望を聞きます。ギタリストが弾きながら客席に降りられない場合には、小型のMTRなどを持ってきてギター音を数フレーズ録音し、ギタリストにギターを置いて客席に来て貰い「今は大体こんな音にしてるけど、どう?」と聞いてみたりします。 (なお、ギター音聞きにステージに上がる時は、逆にアンプがやかましすぎればボリュームに制限を出したり、モニターの聞こえ具合を確かめて、各プレイヤーにモニターへの要望を聞いたりもしますけどね) そうやって、なるべくギタリストが狙ってる音に近い音が客席に出るように、PA卓で微調整を加えたりもします。もちろん、ベースやキーボード等にも、時間が許せば同様の意向確認をします。 ただ、対バンが多くて、リハ時間や入れ替え時間が十分に取れない場合は、そんなことしている暇はありませんので、私の方の勘と経験でやらざるを得ない事は多いですし、バンドにもそれは我慢して貰うしかありません。これは仕方ないです。それがイヤなら、会場を自分たちで借り切って独演ライブでも打って貰うしかないですね。 なお、4発スピーカの場合、どれか1個のスピーカだけを狙ってマイクを据えるのは、ごく普通の事です。 録音なら、4発の音が平均して入る位置までマイクとキャビの間に距離を取る事もありますが、ライブでは、PA屋としてはどの楽器でも可能な限り音源の至近距離にオンマイクで変えるのが基本です。 これは、据えたマイクが狙った音源の音だけを拾うようにするためです。 4発キャビで4発の平均した音を録ろうとしたら、キャビにもよりますが少なくとも1~1.5メートルくらいはマイクとキャビ間の距離を取る必要があります。しかし、ライブステージでそれだけマイクを離すと、よっぽど大きいステージは別として、まず間違いなくギター用マイクに他の楽器の音が回り込んでしまいます。 そうすると、そのマイクに入ってくる、肝心のギターの音が他の音と混じり合って濁ってしまいます。これは、ギタリストにとってもありがたくないですよね。 なので、マイクに他の音の被りがないように、できるだけアンプのスピーカに近いところにマイクを据えたいのです。そうなると、4発キャビではどれか一つのスピーカに狙いをつけて据えるしかないのです。 どのスピーカを選ぶかは、まずはマイクスタンドを置きやすい位置に近い…等の物理的な理由で決めますが、物理的に同条件で上段か下段か右か左か…というのは、PA屋の趣味と流派によりますね。 私の流派では、4発の場合なるべく上段を狙います。下段に向けると、床の振動を拾ったり、そそっかしいギタリストがマイクに触れたりする確率が高い…というのか理由です。 ただ、アンプによっては、下段から狙う方が低域が伸びる…なんてことで、下段優先で据える流派もあります。 また、ちょっと古い4発アンプなんかでは、1発の音がコンディションが悪い(ステージ上ではわかりにくいが、PA卓で生音聞けばすぐわかる)時もあり、そういう時はコンディションの良いスピーカに狙いを変えます。 ライブハウスなんかでは、自前の機材を研究した結果として、だいたいほぼ同じ位置にマイクを据えるケースがほとんどですね。経験の蓄積のあるセッティング方法の方が、いざというときに対処しやすいですからね。 なお、これはあくまで一般原則ですが、高域の響きやエッジ感優先のギター音では、なるべくスピーカの中心側、量感や中域のふくよかさ優先のギター音では、スピーカの中心とエッジの中程寄り…にマイクヘッドを向けるのが基本です。ただ、あんまりど真ん中を真っ正面から狙うと、高域ばっかりで低域がまるで出ない音になってしまいます。 なので、基本はスピーカの中心狙いだとしても、少しマイクに角度を付けて、スピーカの中心部以外の音もマイクに入ってくるようにセットするのが普通です。 ただ、こういうのは、使用するマイクの特性でも変わってきます。やたら低音が出るタイプのマイクでは、あえて真っ正面からスピーカのど真ん中に向けて据える事も、あることはあります。 ということで、基本的にはNo.1の方のおっしゃるとおりで ・マイクの位置については、PA屋の領分なので、むしろプレイヤーはアンタッチャブル。勝手に触ったり変えたりしてはいけない。 ・だけど、音に対する注文は、(時間が許す限りだが)リハ時等にプレイヤーからPAに言うのは有り! ただ、対バン多いイベントでは、PA側にも限界がある。 ・PA屋が希望を聞いてくれるかくれないかは、PA側のやむを得ぬ事情があるか、でなければそのPA屋の人格の問題。 ・なお、プレイヤーの希望が今のマイク位置では出ないとわかれば、むしろPA屋がステージにすっ飛んできてマイク位置を調整し直します。 ・小規模なステージほど、むしろアンプ音はなるべく最小限に、その分モニターからのギターの返しを多くして貰う…方が良い事はよいです。 …という感じですね。
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- bogey_1
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バンド活動しながら素人PAをやっているものです。 楽器の音をマイクでひろう、そのセッティング、調整をすることを「マイキング」といいます。666-555さんもお気づきのとおり、マイキングしだいで音は変わります。非常に重要かつノウハウを要する作業です。一概に「こうすべし」というような決まりはありませんが、それなりのセオリーはあります。逆に「これが正解」という答えがないからこそ難しい、経験がものを言う世界です。 ライブで「マイクの位置を自分の好みに変えてもいいか?」は、まずPAさんと相談です。相手はプロですのでそれなりの考えにもとづいてやっていると思います。それを変えてもいいかどうかは、やはりプロの判断です。ギターアンプのマイキングと言っても、他の楽器の音のカブりとか、ハコの音響特性とか、いろんなことをトータルに考えなければなりません。666-555さんがギタリストとして音へのこだわりを持たれているのは大変素晴らしいことです。ですので自分の好みで「こうしてほしい」というのは悪いことではないと思います。PAさんはギターだけでなくバンド全体の音を客観的に聴いて音づくりをしてくれますので、コミュニケーションをしっかり取ってください。自分で勝手にやってはいけません。 「オン・マイクのセッティングが多い」についてもお気づきのとおりです。それが一番リスクの少ない、無難なセッティングだからです。オンマイク、オフマイクには一長一短ありますが、オンマイクにする理由は、他の楽器の音のカブりを少なくできること、輪郭のしっかりした音がとれることです。レコーディングの場合はスピーカーキャビネット全体の箱鳴りや、部屋の残響までひろうなど、オフマイクのメリットを生かして雰囲気のある音をとることもできますし、オフマイクとオンマイクをミックスする等、いろいろやり方があります。ライブでもバンド専属のPAさんがいたり、リハの時間がたっぷり取れるなら試行錯誤する余地がありますが、ライブハウスで初対面のバンドとPAさんが短時間で音決めをしなければならないとなると、なるべくリスクの少ない方法をとらざるを得ないと思います。 卓側で音を加工する可能性は、極端に抜けが悪かったり、逆にハイがキツい音だったり、聴きづらい状態であればEQ調整すると思います。PAさんの考え方にもよりますが、本来加工をすることが目的ではありませんので、まずはフラットの状態で音を聞いて十分いい音が出ているのであれば、EQはあえていじらずバランス調整のみでいくと思います。ギタリストが「アンプの音と、PAからの出音がちがう」と感じるのは別の要因もあります。音が空気を伝わるときに、高音は直進性が強く、低音は拡散します。ギタリストは通常アンプの真正面で音を聞いてませんので、高音が聴こえにくい状態になっています。ところがマイクはアンプのスピーカーの真正面にセッティングされますので、スピーカーの出音をそのままひろいます。そうすると、PAからの出音はギタリスト自身がアンプで出している「つもり」の音よりも高音成分が多い音になります。ですのでギタリストが自分の意図した音をPA側にも出すためには、アンプのEQをセッティングする時に、アンプの正面で耳の高さがスピーカーと同じになる様に腰を落として音決めをする必要があります。そうすると、今度は実際の立ち位置に行った時に、アンプからの音が抜けがわるいように聴こえてしまい、違和感が出てしまいます。その違和感を解消するために、モニターに自分の音を返してもらえば良いと思います。 モニターにギターの音を返す、返さないは、会場の規模と、他の楽器との優先順位です。大きな会場や、Vo, Keyなど、ステージ上で音が出ていない楽器はモニターがないと演奏ができませんので必須です。ギターは小さな会場であれば返しなしで行く場合もありますが、返してもらえる環境ならば返してもらえばいいと思います。これも会場によりますのでPAさんとのコミュニケーションが大事です。
お礼
回答ありがとうございます。 文を読ませて頂き、やはり大切なのはPAさんと意思疎通させることなんだなーと考えさせられました。 ライブは演奏する人たちだけでやってるわけじゃないんですね。 どうもありがとうございました。
その会場による、ということになるんですが。 基本的に単独ライブなら、物理的に不可能なこと以外、出演者側の好きなようにさせてくれると思います。対バンを組んだり企画モノに出演する場合には、セッティングの時間やバンド別の設定の問題があるので制約があるでしょう。事前にPAさんと打ち合わせた上でリハの段階でどうするかを明確にし、本番ですぐに再現できるようにできるのであれば、普通は応じてくれると思います。 私の場合、自分のところのセッティングについては企画の段階から会場のPAさんと話をして、何ができて何ができないかをあらかじめ確認し、こちらのやりたいことを伝えるようにしています。ややこしいことだと、当日リハでいきなり、というのではPAさんとの意志疎通がうまくいかない可能性があります。特に、限られた時間しかないリハの段階でマイク位置を探したりしていては音出しの時間が無くなり、PAさんだけでなくバンドの仲間からも嫌われます。どこにマイクを置くかというようなことは、スタジオでの練習やライブ会場の下見などで明確にしておくべきです。マイクの設置についてはPAに関する専門書や下記のページなどを参考に、実際に自分で試してどうすべきかを決めてください。 http://booooker.blog66.fc2.com/blog-entry-48.html http://www.toshima.ne.jp/~shofugue/PA5.html なお、仲間だけで対バンを組む場合には、事前に各バンドの了解を得て、あなたの好きなマイク位置でライブ全部を通すということもできるかもしれません(他のバンド次第ですが)。 >PAさんはアンプからの出音とPA卓を通して会場のスピーカーから出す音は、自己判断で何か加工したりするものですか? ライブ会場のPAの仕事は音を加工するのではなく、音がおかしくならないようにすることです。音質に関して言えば、会場の音場特性に合わせ、ハウリングなど起きないようにできるだけフラットにするのであって、基本的に演奏者の出音をできるだけ忠実に再現しようとするはずです。 >モニターに自分の音(ギター)を返してもらうのは普通の事ですか? 会場の規模にもよりますが、モニターに返すのが普通です。特に小さいところ(キャパ50人くらいのところ)ではアンプの音でモニターしてくれといわれたこともありますが、ある程度の規模のハコでは、演奏者が聴きやすい音量(ドラムに負けない音量)だとアンプの音がモロに客席に届いてしまい、PAでバランス調整ができないため、バンドとしてのまとまりのない音になります。また、ハウリングも起こりやすくなります。
お礼
回答ありがとうございます。 リンク貼って下さって、大変参考になります。 やはり音は明らかに違うんですね。 やはり自分でちゃんと出したいをきちんとと把握しておくことが大切なんですね。 ありがとうございました。
- hiko3323
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特にマイクの位置に決まった位置があるわけではありませんし、録音の時などは、センター狙いとか、エッヂ狙いとか変えたりしますが、ライブハウスでは、PAさんの判断にまかせる場合がほとんどですね。 出音もPAさん側である程度は調節してます、ほとんどの場合音量調節ですが。 アンプからの音が聞こえ難いならば、モニターもらってもイイんじゃないですかね?、モニター出してくれるなんて、良い環境と思いますよ! どれも、PAさんに相談してみるとイイと思いますよ、PAさんも、自分が聞いて判断してるので、ギタリストがどうしたいのか知りたい面もあります、PAさんによっては喜んで聞いてくれる人もいますし、イヤな顔する人もいると思いますが、前向きなPAさんなら、それなりに相談に乗ってくれると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 感じの良いPAさんだったら、この辺のこと相談してみることにします。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 直接、PAさんから教えてもらえて嬉しいです。 やはりプロを信頼して、向こうに任せることが大切なんですね。 ありがとうございました。