探偵には探偵業法なるものがあり、届出制ですが、占いに対する法的規制、例えば占い師法
なる物は無かったと記憶しています。
例えば人の弱みに漬け込み物を売ったなどであれば、詐欺罪などにあたることもあります。
いわゆる霊感商法です。
しかし今回は単に「腹が立った」というだけのことであり、何かを売りつけられたりしたわけ
でも無いですよね。
これでは「違法行為」と言えるほどではないので、告訴する法的根拠がありません。
また、占いというのはあなたを褒め称えるところではありません。
貴方の問題点を指摘し、アドバイスするところですから、自分に都合のいいところだけ言って
くれでは、占いどころか、心理カウンセラーや医者でも無理です。
例えば、あなたがすぐに興奮するタイプであると精神科に行き、心理カウンセラーから、あな
たの言動について、「すぐ物事にカッとなる性格を改善した方がいい」と言われて、気に入ら
ないと心理カウンセラーを告訴するんですか?
それは相当、精神的に異常ですね。
つまり、侮辱や名誉毀損のラインで考えてみても(公然性はさておき)、あなたを故意に傷つ
けようとして、占い師はアドバイスしているわけではありませんので故意性がありません。
かといって、あなたを傷つけないようにアドバイスしていては、アドバイスになりませんので、
ズバッと言うのも仕事ですから、過失もありません。
故意でも過失でもない以上、犯罪は成立しません。
そもそもあなたはアドバイスを受けに行っているのに、そのアドバイスされたことにどう違法
性を問うのでしょうか?
また、占いは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といいます。
普通人の通常の注意義務において、それをわかって利用しているわけで、そのうえで当たろう
と外れようと、それは占いに行った人の自己責任です。
当たることもあれば外れることもあるのに同意して利用していますので、占い師に違法性はあ
りません。
以上のことから、告訴して勝つか負けるか以前に、訴えに法的根拠がありませんので告訴状が
受理されることはありません。
つまらない申し出により警察業務を妨害し、税金の無駄遣いをするのは止めましょう。