こういうタイプの場合、ギターのリフはあまりこったものにするより8分音符でコードを刻むように、勢い重視の方が雰囲気が出ると思います。
ボーカルも楽譜に忠実というより所々にわざと音程を外したような、シャウトのような感じを入れて元気よさをアピールするような感じがいいでしょう。
コードもシンプルなものが中心で、ほぼダイアトニックに収まっています(サビ除く。後述)。
ただ作曲入門の本に書いているようなことだけでは「ロックっぽさ」を出すのは難しくなります。
例えば、サビ前ですが(キーをCと仮定すれば)
BbCCC CCCC(コードネーム1つが8分音符1個)
のように一瞬Bbをかませています。Bbは音なら7thの音、コードならVIIbということになりますが、これはメジャースケールやダイアトニックコードにはないものです。
この「Bb」(key=Cの場合。他のキーは移調して考えてください)がロックらしさには重要です。
CCCC CCCC と BbCCC CCCC をギターのパワーコードで弾き比べてみてください。後者の方がぐっとロックっぽく聞こえるはずです。
ロックには古くから使われる、ブルースを起源とするブルース音階があり、それはメジャーの第3音と第7音(時に第5音も)が半音(近く)下がるものです。key=Cならミ、シ、時にソが半音下がるということです。
ブルース音階を使うともろブルースっぽくなってしまいますがシ♭程度なら適度にロック的になります。
これは全てのパートがやる必要はなく、ギターとベースだけでも構いません。現にこの曲のボーカルはメジャースケールのメロディです。
このように完全にメジャーキーになりきらないようなところがロック風なところで、
C - Bb - C
F - Eb - C のようなブルースを意識したようなコード進行
またサビに見られるような
C - Bb - Ab - Bb - C のような部分的にkey=Cmのコードを借用したような進行などを使うことができます。
お礼
詳しくありがとうございます。