記憶の中の絵本の結末・せみのこくん
10年くらい前に子どもと読んだ絵本をもう一度読みたくなって、
古本で入手したところ、結末が、記憶にある印象とは全然違っていました。
子ども(当時は保育園児)も、「自分が思っていたのとは違う」と言います。
版が変わって結末が書き換えられたのではないかと思うくらい、違うイメージで記憶していました。
それは、「せみのこくん」という絵本で、
もぐらと暮らしたせみのこくんが最後に土の外へ出ていくのですが、
親子揃って、なにかもの悲しい結末の絵本として記憶していたのです。
取り寄せて読んだところ、少しも悲しい終わり方ではありませんでした。
図書館で借りて2週間ぐらい手元に置いて何回か読んだはずで、
いつかは手に入れようと思ったくらい好きになった絵本なのに、
どうして親子揃ってそういう思い違いをしていたのか不思議です。
せみのこくんを読んだことのない方でも、
この不思議に答えていただけるとうれしいです。