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ロリータ
私は高二です。 この間、本屋の「新潮文庫・夏の百冊」コーナーで、「ロリータ」という古典文学の新訳版(?)を見つけました。 「文学少女」シリーズと言うライトノベル内でこの作品が紹介されていたことを覚えていて、それに内容も興味があるので、購入して呼んでみようと思っています。 しかし、「古典文学」と言うと、なんだか敷居が高い気がして、それに言葉遣いも昔っぽくて、読みづらいのでは…と思ってしまいます。 「ロリータ」を読んでのご感想等を書き込んで頂きたいです。 ご回答、宜しくお願い致します。
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ここに質問されたくらいだから迷ってらっしゃる。 でも、興味を持たれたんですよね。 それなら、とりあえず手に取って読みはじめるべきです。 でなければ何事もはじまりません。 以上が大前提、読書の原則です。 読書は積極的に働きかける行為であって、 テレビのようにスイッチを入れておけば勝手に映るものではないからです。 このことを確認しておき、以下は参考程度に読み飛ばしてください。 ※ この新訳、若島正訳は名訳の呼び声高いものです。 この小説はエロティックでグロテスクでナンセンスなものという受け取りで、 長い間このような一面からのみ読まれ誤解されてきたものです。 けれどもこれが現在、二十世紀を代表する小説の一つと評価されているのは もちろんそうした面からではなくて長編小説という文芸形式の本道を指し示すものだからです。 それは言葉の組み合わせを駆使して、 人間というものの悲劇性、喜劇性を浮き彫りにするという広大な仕掛けのもので、 そのためのさまざまなテクニック(しゃれ、冗談、パロディ、パスティーシュはその一部)を凝らしてあります。 若島訳は、ナボコフの精神をただしく汲んで日本語に移し変えることに成功した、という評価なのです。 (小説をお読みになればすぐお分かりの通り、ベースになる英語はもとより、ロシア語、フランス語の素養も相当にないと歯が立たないものです。逆に言えば、それだけ困難があっても翻訳する価値が充分にあるということになります) ただし、これはあくまで、たかだか小説ですから、読むほうはそんな苦労は知らなくてよろしい。 何語の素養であろうと、なくていいし、おもしろくなければ途中で放り出して一向に構わない。 けれども長編小説を読みきるには、やはり忍耐は必要です。 どこかでつまづいても、途中で興味を失った状態になっても、できるだけ読み切る努力は心がけてください。 これはこの小説に限ったことではなく、どんな長編小説についても言えることです。 そしてとにかく読み切って、しかし何のことだったかさっぱりわからなかった、が感想であっていいと思います。 読んですぐわかるものなど底が知れています。 ただ、単にエロ・グロ・ナンセンスだけではない、ということにお気づきになればいい。 そしてこれから何年にもわたって、ときどき思い返し、一部なりとも読み返してみる、 そういうふうになれば、この読書、この出会い、この作品を選んだことはあなたにとって成功です。 また、そういう種類の小説だと思います。 私自身がよくもわかりもしないのに、えらそうなことを述べました。 ま、とにかく気軽に手に取って読みはじめてください。 そしてブンガクの毒にあたってください。
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ナボコフの『ロリータ』は、高校生~20歳ぐらいの間のどこかで読みました。 誰の訳かは覚えていません。 昨年だか一昨年だかに新訳版を買いました。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BF-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB-%E3%83%8A%E3%83%9C%E3%82%B3%E3%83%95/dp/4102105026 一応読んだのですが私はあまり相性がよろしくないらしく、そんなに衝撃的でもなく・・・でももう一度読もうと思ったのだから、嫌いではないんでしょうね。 最後のほうで飽きるというか、物語的に時間が経ってしまうので~~ あまり言うとネタバレになるのでやめときます・・・・。 特に“ライト”ではなく、普通の文学作品です。 文章的に難しいとは思いません。 出来事は不道徳ですし、ハンバート・ハンバートは嫌な奴(女から見たら)ですが、ポルノ的なエロさではないです。 旧訳でも別に問題ありませんでしたが、 新訳だったら今の時代の日本語にしていますので、言葉遣いが古過ぎるということはないと思いますよ。 翻訳書はどうしても言葉遣いが古くなってしまう部分があるので、新しく出し直すときは時代に合わせます。 古典文学は、文章が長いとか理屈っぽいとかいうのはあるかもしれませんが、ストーリー的には、敷居の高いものばかりではないと思います。 青年が人生に悩んだり(乙女や婦人もそうですが)、出世しようと野心を燃やしたりするわけですが、 「美女とイケメンが出てきて恋愛ゲーム」とか、「美女とイケメンが出てきて恋人争い」とか、「美女とイケメンが出てきて不倫」とか、「美女が出てきて青年が失恋」とか、「イケメンの浮気」とか、そんなのが多いです(^^; 親殺しと兄弟げんか(そうでもないか?)いうのもあります。『カラマーゾフの兄弟』。 古典の手始めでしたら、薄い本をお勧めします。 『白夜』ドストエフスキー ロマンチックで内向的な話です。悲恋です。 http://www.amazon.co.jp/%E7%99%BD%E5%A4%9C-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/4042087027 『肉体の悪魔』ラディゲ 私は古本で読んだので古かったですが、新訳が出ているようですから、こちらがよろしいでしょう。 http://www.amazon.co.jp/%E8%82%89%E4%BD%93%E3%81%AE%E6%82%AA%E9%AD%94-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E5%8F%A4%E5%85%B8%E6%96%B0%E8%A8%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B2/dp/4334751482 ※すがすがしいという感想もあるようですが、個人的には「うわー、どうすんだこれ」というのが感想でした。 『スペードの女王・ベールキン物語』 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E5%A5%B3%E7%8E%8B%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%B3%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%97%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%AD%E3%83%B3/dp/4003260422 べールキン物語は忘れてしまいましたが、スペードの女王は怪談チックで読みやすい。 でもこの本、店頭にあんまり出てないかもしれない。古いからか。 古典に含めていいのか分かりませんが、文学っぽいのであれば、 サガンなんかどうでしょうか。 盛り上がらないといえば盛り上がらないのですが、私はわりと好きでした。 タイトルは良いでしょう、 『悲しみよこんにちは』『ある微笑』 http://www.amazon.co.jp/%E6%82%B2%E3%81%97%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AB%E3%81%A1%E3%81%AF-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA-%E3%82%B5%E3%82%AC%E3%83%B3/dp/4102118012 『ブラームスはお好き』は、十代の人が読んでもあんまりピンと来ないかも。 学校の教科書ではないので、楽しんで読んでください。 文学なんて不道徳で不埒(ふらち)なものなのです。
- hosinouta
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新翻訳というと若島正訳だと思います。自分もそれしか読んでませんが、そこまで読みづらくありませんよ。どちらかというと古典文学のうちでは読みやすい部類です。ただ、ページぎっしりに文字が埋まってて、それが五百ページほどあるので今根気がなければやってられません。あと直接的な性描写は少ないですが、主人公が少女とどうやるかという妄想がグロイのでそういうのに嫌悪する方は止めておいた方が無難ですね。
- mat983
- ベストアンサー率39% (10265/25670)
http://www006.upp.so-net.ne.jp/handa-m/tosho/lolita.htm http://blogs.dion.ne.jp/sara77souju/archives/6723599.html http://blog.goo.ne.jp/qwer0987/e/a26eca6d66cf9e12a0b5b6f027cf994d http://vogelkirsche.blog9.fc2.com/blog-entry-602.html http://notaro.blog64.fc2.com/blog-category-104.html http://ameblo.jp/tonton3/entry-10106428062.html http://epi-w.at.webry.info/200611/article_2.html http://www.shinchosha.co.jp/book/210502/ ウラジーミル・ナボコフのロリータですね。 ブログでの読書後の感想文が沢山出ています。 ご覧下さい。 映画もお勧めです。
お礼
長文のご回答、ありがとうございました。 今日、新潮社文庫版を買って、早速読み始めています。 第一部の1ページ目から、引き込まれる語り口で、とてもおもしろいです。しかし、注釈がとても多く、思ってよりも厚いので、とても時間がかかりそうです。ですが、頑張ってとりあえず読み切ろうと思います。