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IPCCについての質問です
この組織には2500人あまりの気象に関しての専門家が各国から参加して いるとの事です。 IPCCは温室効果としてCO2の増加を主因とした報告を出しています。 そして各国の政府もメディアもそれに沿って対策を練っています。 そこで質問なのだすが、このIPCCの報告は本当に2500人の総意なのでしょうか? だとすれば多数決でCO2主因説を唱える結論を採用し、一部学者の意見や数年前 ロシアの学者が発表した地球が寒冷化していると言う報告などは否定されるべきなのでしょうか?
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IPCCではCO2を主な要因としていますが、太陽の黒点運動や火山噴火による寒冷化、地球軌道の運動などを考慮した寒冷化の可能性についても考慮し、「人為的な温暖化効果がなければ地球は徐々に寒冷化、人為的な効果があるから温暖化」という結論を出しています。これは、温暖化を否定する諸学者の議論の論拠を考慮し、分析した結果と見てもいいかと思います。 決定手法ですが、多数決というよりは、諸研究を元にもっとも妥当な意見を総意としてまとめているというのが現状かと思います。IPCCの意思決定手法には批判もありますが、せいぜい将来の温暖化の予測が多少異なると言う程度で、実際は温暖化など進んでいないのに、進んでいないと結論をひっくり返すような事は出来ないのではないかと思います。 温暖化の議論に関係なく、「主流派の議論に反対する学者!」というと反骨精神の持ち主と言った感じで素人的には魅力を感じてしまうのですが、実際のところ、論証が甘かったり、批判の対象が20年ぐらい前の主流派の研究だったりして「学問として大きく取り上げるのはどうも」というような意見が多いのが実際です。ロシアの学者の見解というのもそれに相当するのでは、と思っています。
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- hayahide94
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今週の「東洋経済」の100~101ページにまさにそのことが書かれていました。 「東洋経済」によれば、IPCCの第4次報告書は、 「20世紀以降後半以降の気温上昇は人為起源の温室効果ガスの増加による可能性がかなり高い(90%以上の確率)」と結論付けたうえで、温室効果ガス起因説の不確実性と反対意見にも言及しているようです。 「報告書作成の際、IPCC内で激しい論争が繰り広げられ、その結果、報告書は温室効果ガス起因説の不確実性についての記述と少数の反対意見の記述も充実している」と書かれていました。
お礼
明日「東洋経済」を買いにいこうと思います。 IPCC内部でも激しい論争が繰り広げられているとの事でIPCC不信が 薄れました。とにかくどんな内容か明日が楽しみです。 有難うございました。
- pullmandsg
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1です。 国立環境研究所のQ&AコーナーにIPCCの報告書作成プロセスについての解説がありました。参考にして下さい。
お礼
引き続きありがとうございました。 ご指摘のURLを見てずいぶん慎重に報告をまとめているのだなと思いました。(文書をダウンロードしました) 又同じ様な質問をするかと思いますがよろしくお願いします。
お礼
ありがとうございました。 メディアに登場するIPCC研究者の意見ではコンピュータシュミレーションを見せて「このままCO2を出し続けると~」と言う論調でCO2主犯説を 展開します。しかし実情は内部的には色々と複雑な様ですね。 一度IPCC派と反IPCC派の討論を見たいと強く感じました。 貴重なご意見ありがとうございました。