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ロッシーニの「泥棒かささぎ」
ロッシーニの「泥棒かささぎ」ですが、このオペラを「オペラ・ブッファ」としている文献と、「オペラ・セミアリア」としている文献がありました。 自分で調べた限りではセミアリアのような気がするのですが・・・。実際はどちらなのでしょうか?
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イタリア系オペラを通常は「セリア」と「ブッファ」に分けるわけですが、その限りにおいては「ブッファ」に分類するのが妥当でしょう。ただし、18世紀から19世紀にかけての限られた時代に、セミセリアと呼ばれるやや特殊なジャンルが流行しました。これには特定のパターンがいくつかあり、たとえば必ずハッピーエンドであること、主人公が濡れ衣をきせられ、牢獄につながれるのが普通であること、悪役である権力者(泥棒カササギの場合は悪代官)がブッファ、つまり喜劇的なキャラクターをもっていること、等々です。そうした典型的なものだけを「セミセリア」と呼ぶわけで、つまり「セリアかブッファか」という大まかな分類ではなく、より詳細な定義をした場合に、「泥棒・・・」は典型的なセミセリアと呼ばれることになるわけです。