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秋葉原通り魔殺人事件で、B型肝炎報道のあり方について
秋葉原通り魔殺人事件で、B型肝炎の負傷者をがおられたため、救助活動に従事した方が感染した可能性があるので、該当する方は名乗り出るように、との報道がありました。 この報道の仕方は正しかったか?が、私には疑問です。危険性や今後の救命活動上の注意などを正確・精密に同時に報道しなかった、あのような報道では、一般人はもう2度と、出血している人間に対して、救急救命を試みる気持ちには、なれなくなると思うんです。 たしかに一刻を争う報道だったのかもしれませんが、ひょっとしたら、救急救命の歴史で、最も愚かなことをやってしまったような気がしてならないのです? で、質問は 1)あの報道の仕方は正しかったのか? 2)今後、どのような報道をするのが、理想なのか? の2点をご教示いただければ幸いです。
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1)正しい 2)救命において血液感染を低下させるほうほうについても解説することが望ましい。手袋着用等。ただ現実的に対処法はほとんどないでしょう。 ”あのような報道では、一般人はもう2度と、出血している人間に対して、救急救命を試みる気持ちには、なれなくなる” 出血している人間を素手で救命することは、リスクがあることなんです。そのリスクを背負うか背負わないかは、救命する側に選択する権利があります。もし報道の結果今後市民の救命活動が低下しても、それはしかたのないことです。 それから、緊急に大衆に告知するべき情報と、啓蒙活動を同時に行うべきという見解にも違和感があります。肝炎感染のリスクは、至急伝えるべき情報です。啓蒙活動のようにゆうちょなことはやっていられません。同列に扱うべきには感じません。 ”危険性や今後の救命活動上の注意などを正確・精密に同時に報道” これも一つの考え方ではありますが、非常に取り扱いのむずかしい話です。逆に無駄に危険性をあおり、救命活動を滞らせる結果となりかねません。すくなくとも一方的に情報を流布することしかできないマスコミを、そういった役割で使うのは危険かと思います。むしろ義務教育のなかに取り入れ、免許更新時の安全運転攻守などで補完していくほうが、適切かと思います。
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- teturoh
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なるほど、こういう視点にたつと考えさせられます。 確かにそれでびびる人も現実いると思いますが、#3のかたの意見が すごくリアリティがありました。 ただその報道って結構流れてたんでしょうか? 見逃してしまいました。 >一般人はもう2度と、出血している人間に対して、救急救命を試みる気持ちには、なれなくなると思うんです。 そうですね、やはりも一度我々がそういう事実をもっと勉強し知識を深めることが必要だと思いました。 1は他に言い方はなかったんでしょうか? 2はすごく難かしくて僕には分かりません。すみません でもこれを機に考えるチャンスがあったことは良かったです 変な答えですみません
補足
teturoh様、コメントどうもありがとうございました。 難しい問題ですよね! だから私も質問したわけでして。 >ただその報道って結構流れてたんでしょうか? 当日しばらくは、ほとんど全てのニュースで流れたように思います。 第一報が入ったあと、B型肝炎問題を、TV各局がどのように 報道するか?が興味あったものですから、なるべく各局のニュースや ワイドショーをみてました。 だいたい各社横並びのセリフで、言葉づかいにも工夫があまりなく、 たぶん、警察から発表されたとおりの内容を報道したように思えまし た。 それで、この質問をしようと決断したわけです。 >でもこれを機に考えるチャンスがあったことは良かったです そう言っていただければ、質問を発したかいがありました! ありがとうございます。
- Bayonets
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>1 正しい報道だと思います。 >2 やはり、緊急時のレスキューには感染防止が第一です。 正しい感染防止の方法など日頃から啓蒙していく必要があります。 私事ですが、私の家族は出かける際はかならず、薄手のラテックス手袋数組とマスクはコンパクトにまとめて携行しています。 怪我をしている人には、絶対素手でさわらないことを実践しています。 普通の一般市民ですのでそれくらいですけどね。 他にも日常生活では、ヨード錠剤もそれぞれ携行しているくらいです。 感染症も怖いですが、放射能事故も怖いですから…
補足
丁寧なお答え、ありがとうございます。 自分を守れてこそ、他人に対してレスキューできるという お考えだと思いますが、全く正しいお考えだと思います。 参考にさせていただきます。 >私の家族は出かける際はかならず~ な、なるほど! それを実践されること自体もすごいと思いますが、 そのことを、家族全員でお話合いされる環境が、すばらしい。 家族というのは、(本音はどうであれ)強がって ・そんな事件場面に出くわすわけがない ・そんな場面になったら、さっさと逃げて帰って来な ・献血なんかするくらいなら、メシ食うな とか言うもんかと思ってました(笑:半分冗談です)。 わたしも、人口呼吸のチューブと、献血カードと、臓器提供カード はもっているですが・・・さすがに、手袋と、ヨードは・・・ 考えてませんでした。 ちょうど、今日は、岩手で大地震がありました。 いつか自分の街にも来る道だと思いなおし、救急救命について 家族とも話してみようと思いました。 ありがとうございました。
日本はこのことに限らず、安全に付いての意識がまだまだ薄いし、マニュアル的なものが徹底していないと思います。 世界的な認識から言えば、いくら緊急であろうと、善意からの止むに止まれぬ気持ちからであろうと、何の防御もせずぬ一般人が他人の血に触れる事は論外です。 私は、ある欧米の国の屋外スポーツ施設で転んでしまい、膝からかなりの出血をした事がありますが、近くで草むしりをしていた従業員も、決して私には触りませんでした。ただ、水道の在処と処置の方法を教えてくれただけです。 まあ、こんな擦り傷と今回の殺傷事件は違うでしょうが、基本的には自分が手助け出来る場合と出来ない場合の選り分けは、海外の国々では幼い頃から出来ているようです。 側に血まみれの人がいても手出しをしないというのは、一見人道的に問題があるように思えるかも知れませんが、素人の出来る事には限度があります。 文明国の日本では天災で道が寸断されていない限りは、救急車の到着は本当に迅速です。 また、何分を争うような場合は逆に素人が何も出来る事は無いとも言えます そこらへんの割り切りは大きな目で見れば被害を最小に止める事にも繋がります。 質問の趣旨とは少し外れますが、食品に対する取り扱いも、最近日本はやっと関係者が手袋を使用し始めたようですが、欧米では十数年前にには既に徹底していました。 どういうわけか日本は外敵から身を守る術にはほとんど後進国です。 未だに水と安全はタダという観念から抜け出していないとつくづく感じます。 質問1、2に関しては一度ウイルス感染の可能性がある血液に触れてしまったなら当然あらゆる方法で該当すると思われる人に対して注意を喚起するのは当然だと思います。 またそのような不注意を犯さぬように子供の頃からの教育は必要だと思います。 将来的には、少なくとも血液感染の恐れのある肝炎については、医療従事者のように、国民全員がワクチンをうつ必要性が出てくるのではないでしょうか?
補足
グローバル見地からの、視野の広いご回答、ありがとうございます。 参考になりました。 エイズ感染のバスケットボール選手が、試合中ケガをした場合 どうするか?という課題が、議論された時期を思い出しました。 違う方面ですが、歯科医の治療において、血液感染の可能性が エイズ流行に伴って、広く指摘された時期がありました。 ドリルの水を逆流して、口内出血が四散する様子が、とても 衝撃的だったことを記憶しています。 現在、多くの医師が、全身防護、視覚保護で、治療をするように なっていることも、このような反映だと思っています。 荘子の性善説ではありませんが 他人の子供が、道路で転んでケガをしている時、「思わず」 助けようとすることは、人間のサガだったはずなのですが、 それすらもリスクマネージの範疇で活動しなければならない時代に なてしまったことを、とても恨めしく思いながら でも、自分と家族の幸せを犠牲にする可能性まで判断して 救急行動しなくてはいけない、自分の律し方の難しさを感じさせる とても難しいケースだと思います。 一生に一度、あるか無いかの状況で、ただしく行動できるかどうか? は、とても難しく、しかし、後悔もしたくなく・・・ 口先だけならなんとでも言えるとは思うのですが、本当に難しい ことだと感じています。 どうもありがとうございました。
- lilact
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1、必要な情報だったが、少し配慮に欠けた。 理由 救助に当たった人には必要だった。他の人には「血液に触れると危険」という印象だけを与えた。 2、救助者の手などに傷がある場合、感染者の血液に触れて感染することはあるが可能性はきわめて低い。 救助者の手などに傷がなければ、石鹸で手を洗うだけで十分。 この2点を合わせて報道したほうが良かったように思います。
補足
必要にして十分なコメント、ありがとうございます。 liact様のお答えは、私めの感覚に一番近いものに 感じました。 私は、マウスツーマウス用のチューブマスクは いつも持ち歩いているのですが、安全手袋までは 常備はしておりませんでした。 私自身は、他人よりは救急救命に興味があったはずなのですが 血液感染のリスクについては、意識があまりありなかったので 今回の報道には、かなり唐突な感じがしたことが、このような ご質問をした背景にあったのかもしれません。 今回はご回答、どうもありがとうございました。
- Shirozaru9
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>>「血がでてると、病気がうつるんだって」 >>「え、怖い」 そのような人は、遠巻きにして写真を撮っている人の群れに入っていてけっこうです。 但し、救急車が来たり救急隊員が作業している時には、余計なことを言わずに邪魔もしないでくださいね。 救急車には、いろいろな事故や症状に応じた器具が搭載してありますし、救急隊員は当然ながら、血液感染する病気のことも、それに対応する防護マスクや手袋のことも知っています。 実はこの問題は、1990年代に米国でエイズのHIVキャリアが増えた時期、「目の前に血を流して倒れている人が居ても、防護服が無ければ助けられない状態になった」と日本でも報道されました。 その後は、対策が進んだのでしょうか、続報を聞きません。 多分、おおげさな防護服でなくても手袋程度でいいとか、すぐに血液検査して対応薬を取れば大丈夫になったとかが考えられます。 今回のB型肝炎も、放置すれば問題だけど、適切な治療をすれば大丈夫なようです。 また、事前に血液感染の病気を知っていれば、「駆け寄る前に近くの店でビニール袋やラップを借りてから駆けつける」という知恵も付きます。 こういうことを知らせるのは、むしろ報道の義務だと思います。 報道で事前に予備知識を仕入れ、それで本格的な救護講習を受ければいいのです。 その機会を知る情報源は、消防署,保健所,運転免許センター,工事の現場監督のセミナー,町内の安全対策会議など、いくらでも有ります。 なお、秋葉原の町では、今でも「目撃者を探しています」という看板が立っています。よく、ひき逃げ事件の場所に立っている看板です。 容疑者がとっくに逮捕されているのに、不思議に思いますか? 警察は、あの日に、事後に集まった野次馬でなく、その時間その場所に居た人から、「何が出来た」「何が出来なかった」という情報を聞き出し、今後の同様な事件の予防や対策を計画しようとしているのだと思います。 救護者が名乗り出る先を「地元の保健所」ではなく「万世橋警察」に指定しているのは、そこに理由があるようです。
補足
長文のコメント、ありがとうございます。 このご質問への、明確な補てんとして、とても明確なものとなり とてもありがたいことと、感謝いたします。 救命講習の蘇生法研修で、私が、AEDや止血法を習ったとき の事を思い出しても、実は、血液感染へのリスク対応については あまり教えてもらえなかったように記憶しています。 まして、普通の方々は、知らないことや誤解も多いことでしょう。 肝炎の方は、エイズほどでないにしても、感染リスクの偏見に いつもさらされています。 ですから、感染リスクの報道には、つねに最善を期してほしい、と いう気持ちが、私にこの質問をした、最も大きな理由だったように 思います。 >その時間その場所に居た人から、 >「何が出来た」「何が出来なかった」という情報を聞き出し >~ おっしゃられるような理由でしたら、素敵ですね。 私も、街角で、AEDを見るたびに、使用法を頭の中で反復するのですが いざというとき、対応できるか?はいつも微妙だな~?と思って しまいます。 今回は、ご回答、どうもありがとうございました。
- lp1
- ベストアンサー率16% (1/6)
私は報道の人間ではありませんが 1 正しい というかあの報道は必要不可欠 2 同様で問題なし >2度と、出血している人間に対して、救急救命を試みる気持ちには、なれなくなる ⇒あなたはそうかも知れないが、試みる人達はそんなこと無いと思います というかこのような解釈自体がナンセンスというか、愚かなことのような気が致します。
補足
ご回答、ありがとうございます。 人間愛あふれる救助の場面に、水をさすような質問に思われての ご指摘と、推察いたします。 ただ、何割かの人間には、 「血がでてると、病気がうつるんだって」 「え、怖い」 という情報のみがインプットされてしまいそうな、 断片的で対処配慮の少ないような扱いの報道でしたので、 報道自体が救助に水をさすような姿勢を感じて、 このようなご質問をさせていただきました。 ありがとうございました。
1)あの報道の仕方は正しかったのか? 正しい、正しくない、というよりは「必要」な報道です。 2)今後、どのような報道をするのが、理想なのか? あの通りでよいでしょう。 どんな事柄にもリスクは付き物です。 肝炎に限らず、血液に接触することで感染する病気はいくらでもありますし、 接触感染、空気感染する伝染病だっていくらでもあります。 緊急時にそれを考えて行動する人のほうが珍しいです。 どんなことにもリスクはあります。
補足
さっそくのご回答 ありがとうございます。 確かに博愛の精神に基づけば、緊急時に危険を 顧みないのは、人間として理想なのですが、 多くの、「参加しない」人々には、更に「参加しない」 理由を与えてしまったような気がしたので、上記のような 質問をしたしだいです。 このあたり、他の方のご意見も伺いたいので、 しばらく質問は開いたままにしておきます。 ありがとうございました。
- cabin504
- ベストアンサー率8% (30/341)
私は、親切な報道であったと思います。 それによって救命救急が減るかと言えば、私自身がもうやめようとは思いませんので、そんなことはないと思いますよ。
補足
さっそくのお答え、そして、シンプルでも温かみのあるお答え、 本当に、いたみいります。 ただ、あの報道は、もうちょっと何とかならなかったのかナ? という漠然とした疑問は、まだ、解消していないんです。 ナイフの出所報道の、せめて1/10 でも、くわしく、 救命救急のありかたについて説明・議論があればナ! という気持ちが、まだ晴れないではおります。 また、何かありましたら、よろしくお願いいたします。
補足
厳密でリベラルなご回答、本当にありがとうございます。 jkpawapuro様のお答えには、冷厳な生命倫理を感じ、全く正しいと 感じております。 私の主張は、今回のようなケースこそ、血液感染に対する ・救急救命のケーススタディ (たとえば出血多量が見えているとき、AEDするか否か?とか) ・救急救命自体にリスクがあること ・しかし実は、感染可能性はそれほど高くないこと ・事後にどのように、自分自身の安全処理するか などを、系統だてて、定量的に国民全体に印象づけるチャンスだった ように思えたので、質問を発した部分がございます。 (チャンスということばが不謹慎に感じられるようでしたら 機会を無駄にしない、くらいに弱く読んでいただければ幸いです) 日本は、教育国家、文化国家の側面をもちながら、実は、 安全にしても、道徳にしても、環境にしても、大事なことを 系統だてて教育する機会の少ない国です。 また、それらを理解しようという意識も乏しい国になりつつあります。 そのあたりには、いつも不安&不満を持っていますが・・・ 一人ではいかんともしがたい部分がございます。 どうもありがとうございました。