QOMLを大事にする方が多くて嬉しい限りです、是非この流れを広めてください。さて、医師は変な職業で常勤よりも非常勤の方が時間単価が跳ね上がります。
そしてフリーランス医師はなろうと思えば誰でもなれます、しかし経験が浅いと売りが無さ過ぎて稼げません。最低でも医師5~6年目以上からでしょうね、科にもよりますけど。
あと非常勤(バイト)は楽で高給なんですが欠点があります、それは1スキルアップにつながりにくい、2不安定である、という点です。
1:フリーランス医師のバイトは基本的に自分の責任において完結させる必要があります≒教育もバックアップ体制もあまり期待できません。しかも余程勉強家でないと医療情勢から取り残される事が多く、フリーランス化した時のレベルで一生を過ごすことになります。
2:これはフリーランスの宿命であり、病院の都合や他に安く雇える医師が出てくると簡単に首が飛びます、現在は医師不足であり選り好みしなければどこかしらにバイト先はあるのですが、これからそうとは限りません(後述します)
実際には1は既に一通りのスキルアップを済ませた医師が行う、2はいくつか病院をかけもちしつつ、情報網を駆使して万が一の際に備えておく事で解決している様です。因みに医師の場合もっとも強い情報網は人脈で派遣会社の利用はマージンを取られるので最悪です。つまり学生生活、社会人生活において良好な対人関係が築くことのできる医師ほどフリーになっても美味しい所を頂けるのです。
以上が最近までのお話です。
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さて実の所、現在フリーランス業界は徐々に飽和状態になっており、一部の特殊な科(麻酔科など)を除いては相場が下がっています (麻酔科医もここ数年爆発的に増加しておりこれから数年が荒稼ぎの時、その後は価格破壊だと言われています)。
わかりますね?「フリーランスが羨ましいと言ってましたが、じゃあなればいいじゃんって思いました」と書かれていますが、既に結構な数の医師がフリーランスになっているんですよ。
そこが前述した2につながるのですが、QOMLの観点、家庭を大事にしたい女医さんの増加からも今後フリーランス医師の増加は避けられず、段々と美味しい職場は減っていくでしょう、というか減っています。
フリーランス麻酔科医が荒稼ぎしていますが、他の科のフリーランス医は既に荒稼ぎの時は終了しています、少し遅かったですね(もちろん麻酔科を含めて)。
まぁ今からでもソコソコは稼げるでしょうが、人生を天秤にかけてみるとあまり良い選択じゃ無い様に思えます。
自分としては楽な常勤職場を確保しつつ、バイトは美味しいところを探すといった方がお得だと思いますよ。