材料はそれぞれいろんな魅力がありますが、主なものといえば…。
鉄鋼系…単純なようでも鋼は基本です。
派生するものとして防錆、高張力、溶接加工用、機械構造用、
自動車用薄板とか耐熱、ステンレス、工具用…。
非鉄金属系…銅、アルミ、チタン、亜鉛、
最近だとマグネシウムなんてのもありますね。
非金属系…高分子材料(プラスチック、ゴム)、
セラミック系(セメント、陶磁器、ガラスなど)
ただ、材料ってのはあるだけじゃ役に立たないわけで、
それを使って物を作って初めて役に立つわけです。
材料に要求されるものといえば、ざっと並べてみると…。
(相反するものもごっちゃにしてますので注意)
軽いこと、強いこと、しなやかなこと、安いこと、
リサイクルしやすいこと、高温に耐えること、低温に耐えること、
電気を伝えやすいこと、電気を伝えにくいこと、
磁石になりやすいこと、磁石になりにくいこと、
透明なこと、透けないこと、弾性があること、振動を伝えないこと、
塗装しやすいこと、錆びないこと、熱を伝えやすいこと、
熱を伝えにくいこと…。
要は、適材適所的な材料が作れればいいわけです。
ノーベル化学賞を取った白川先生は電気を通すプラスチックを開発しました。
マグネシウムってのは昔はフラッシュの代わりにしかならなかったのが、
いまはオーディオやパソコンの筐体に引っ張りだこです。
日本の自動車用鋼板は薄くて強度があり、しかも表面が滑らかで見栄えが
良いので世界的に人気があります。ファインセラミックが開発されたことで、
何度も宇宙空間と地上を行き来できるスペースシャトルが開発されました。
シリコンを超高純度に精製する技術がなければ、今の情報化時代は
ありえませんでした。ゴミ問題のおかげで、分解されやすいプラスチックに
人気が出ています。
…とにかくもう、あんなものあればいいな、こんなことできたらいいな、
そこから新しい材料の開発が始まります。頑張ってください(^^)。