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上半身にヒリヒリとした痛みが・・・。
36歳の男性ですが、ここ2週間ほど前から、上半身の皮膚に軽いヒリヒリとした痛みを感じています。 1.乳首に痛みを感じたのが、自覚症状の1番最初でした。 2.その後腹部にも同じようなヒリヒリした痛みを感じるようになりました。 3.背中の筋肉部分にも同じようなヒリヒリとした痛みと筋肉痛に似た痛みも感じるようになりました。 4.お風呂に入ると痛みがやわらぐ気がします。 通常の生活には支障はなくすごせますが、今までに経験したことがない痛みなので気になります。 もし、経験されてことがある方がいらっしゃれば教えて下さい。
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ヒリヒリ感というか、痺れというかの現象は、極めて厄介な現象で、何が原因なのか、特定できないことも多いのです。単なるストレス性疾患だったりするケースから、治療が困難な難病・奇病系である可能性もあるほどです。 まず、問題の現象が、左右対称か非対称かによって、アプローチが大きく分かれます。今回は左右対称に見えますが、左右対称のほうが、厄介です。 近所で神経内科のある総合病院をお奨めします。神経内科は神経科とは別物です。神経を精神活動として診るのではなく、純粋に物理的臓器として診る専門家であり、神経内科のいる病院は少数派です。神経内科が無ければ、病院に電話で質問して聞いてみましょう。「神経内科的な病気の対応は出来ますか」と質問し、「膠原病外来で、ひろく神経内科的な病気も扱っています」とか、「お年寄りのケアをする部署に、パーキンソン症を診ている医師がおり、そちらで対応可能です」とか、「婦人科の中に自己免疫性の病気を診る医師がおり、神経内科的な病気にも精通しております」とかいう返答もありえるかと思います。 通常、痺れが左右対称に発生する現象には、整形外科から診療をスタートします。首の後ろで神経が骨で圧迫されているケースが想定されるためです。また、ヒザの下をゴム製のハンマーで叩くと足が跳ね上がることはご存知かと思いますが、整形外科はこれを、足だけではなく腕にも行います。手足共に激しく跳ね上がり、常人の反射を超えたレベルでの動きが見られると、反射が亢進していると言って、整形外科が嫌がるタイプの症状です。他方、症状が上半身だけなら、整形外科がさらに詳しく症状を分析してくれます。なお、左右対称のしびれは糖尿病によっても発生するので、尿検査の結果を最初に伝えておくと、有益です。 整形外科がギブアップすると、神経内科に回されます。神経内科の担当する病気には、難病・奇病系が多く、場合によっては体を動かすことが出来なくなるなどの、恐ろしい病気もあります。だから、しびれを診断するにあたっては、神経内科が重要なのです。 神経の栄養剤はビタミンB12で、こいつはビタミンのくせに動物性という不思議な栄養素です。通常の食生活で不足することはありませんが、菜食主義者は要注意です。整形外科、神経内科共に、ビタミンB12の錠剤を投与することで、神経の自己回復能力に期待するという行動をとることがあります。しかし、世の中には、腸の病気でビタミンB12を吸収できなくなっているというケースもあり、なかなか一筋縄ではいきません。 私の場合は、整形外科、神経内科とも異常を見つけることは出来ず、精神科送りになりました。精神科は、大病院においては、他の医師がさじを投げた時の最後の砦という性格を持っています。大病院の精神科は、精神科に送られる患者の中には、別の病気の見落としが混ざっていることを知っており、例えば、私は甲状腺機能検査を受けています。また、精神科医は薬理学のプロフェッショナルという特性を持っており、他の医療分野における新薬情報にもアンテナを高くしておき、薬本来の目的を無視して、使えるものは何でも使うという傾向があります。よって、正体不明の病気に対応するためにはどのような薬が良いのかという点のプロフェッショナルでもあるのです。 例えば、私が毎朝、服用しているβブロッカーというタイプの薬は、本来は心臓の病気のための薬です。なぜそんなものが精神科で処方されているのかというと、脳神経系の薬の副作用にありがちな、手の振るえを止める効果があるからです。これは、例えば主婦にとっては非常にありがたい話で、手が震えていると恐くて台所に立てなくなってしまいます。また、通常の精神安定剤では全く通じないとつげたところ、主治医は精神安定剤の替わりに、てんかんの薬を出してきました。これは全く格がちがうほど劇的に効きましたが、昼間の眠気という副作用があるため、病気の回復状況を見ながら、半分に減らしました。 お大事にどうぞ。