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着物の価格の幅について
着物を購入したいと思っているのですが、店頭価格に比べてネットオークションはかなり安価で落札されています。 どうしてあんなに安いのかが疑問です。 例えば有名な職人の方の手作りか機械かということなのでしょうか? そうした場合安いものは詳しいひとにとっては一目で分かるものなのでしょうか? 写真で見る限りでは金彩友禅でとってもきれいな着物なのですが、あまりに安いので気になっています。 そのあたりについて教えて下さい。
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呉服は生産者から小売店舗にいくまでに値段が10倍になると言います。 間にいろいろな業者が入り、彼らがじぶんの儲けを上乗せするからです。 これは昔から試行錯誤された合理的なしくみで、悪いことではないのですが、今の時代にそぐわなくなってきていることは確かです。 そこで、最近は生産業者から直接品物を買い付けたり、逆にこんなものを作ってほしいという注文をしてそれをうるという業者も出てきており、そういうお店ではえ?という値段で売っています。 また、染料が安い化学染料(いいものも粗悪なものもあります)、粗悪な染料を使う。 本来なら20回も染料につけて、乾かしてという工程を繰り返すところを10回にへらすなどのように工程を省いて手間賃を下げる。 職人の手間賃が安い海外にだす。(これも職人の腕や発注業者の指導によりピンキリです) 手織りではなく機械織り、手染色ではなく機械プリントを使うなどして、なるべくコストを抑える工夫をしているところもあります。 素人目にはなんでもないような染めでも、その染め方を知っている人からすると、「よくまあこんなに難しい染めの技法をちりばめて!」って感心されることもあります。 私は見てもわかりませんが、安い反物は複雑で面倒な技法を使ってないのかもしれません。 私もネットでいいなあと思うものは多いですが、やはり着物は実際に体にあてて顔映りを見ないと失敗しそうで買う勇気がありません。 店頭でさえ、そう違いはないようにみえる二つの青でも、あててみるとやはり自分に似合うものとそうでないものがあります。 帯くらいならいいかと思うんですけどね。
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- kaori8585
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着物の値段ってお店によっても違うので本当に悩みますよね。。。 定価設定がないからそういうことになりがちなんでしょうが、カタログ販売やネット販売に慣れてきている私たちにとっては、疑問だらけですね。 ネット販売ではお店を構える必要がないので、いろんな経費が削減されてその分お安く購入することができるでしょうが、初心者にはお勧めできません。 着物の価格は大量生産されるプリントに近い商品と、手間暇かけた作家ものの着物に大きく分けられると思います。 大量生産のものは、絹自体が輸入ものに頼っていたり、染料などに置いても全てがお安く抑えられています。 反対に作家ものはその作家さんが布地選びから、染料から、すべての工程において拘りを持って取り組んでいるし、また技術的にも簡単にプレンとで量販されるものとは全然違いますから、そこの価格の差がでてくるのは当然だと思います。 ネット販売の落とし穴は、実際に目で見て購入できない点にあります。たまに、昔の端が色やけした反物や在庫処分で格安になってるものを購入してしまうこともありますし、難ものを気づかずに買わされる危険もあります。 その点、対面販売の呉服屋さんでは、そういった説明もキチンとしてもらえ、納得した上で購入できますし、実際、肩にのせた時に自分に似合う顔映りなどをチェックできますし、それがまた、着物を選ぶ時の楽しみでもあります。 それと、いろんな店を回って、本物を見て目を肥やすことも大事です。 あちこち回って見ていると、だいたい、どれくらいの値段がその着物にふさわしい価格か分かってきますからね(*^^)v 私は着物デビューしたころは近所の呉服屋さんでしたが、派手なイベント好きでとにかく、大きな会場で派手に展示会をし、お土産も豪勢で芸能人を招いたり、と、楽しい企画満載でしたが、後で、違う呉服屋さんで同じ着物が3分の1は安く、しかも、サービスもいいところに出会い、ビックリしてしまいました。 早い話が着物の値段にそういったイベントの費用が着物に上乗せされてたんだと、気がつきました。世間知らずだったんですね。私って。。。 それと、呉服屋さんによくあるパターンですが、最初についてる値札から半額!!と言って、お得感をあおる販売もよくあります。だから、本物を見極める目を養うのが一番です。 小物や、長襦袢ならネットでよく買いますが、友禅ものであまりに価格が安くなっているのは、在庫処分か何か難があることを念頭に置いて考えた方がいいですね。 親しい自分のお気に入りの呉服屋さんをもつこともいいですね。 着物ライフ、楽しんでくださいね。
お礼
お礼が遅くなりまして申し訳ありません。 着物が市場にでてくるまでの大体の過程が良く分かりました。 本当に自分の目を肥やすことが何よりですね。 これを機会にもう少し着物について色々知りたくなりました。 大変参考になりました。ありがとうございました。
- yuyuyunn
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こんばんは 着物は好きですが ネットで購入した事はありません 生地が触らないからです それと色味がどうしても実際見るのと違ったりすると思うと 怖くて手が出せません もうひとつ傷やよれなどもネットでは広げてみることが出来ませんよね なので何かあった時にすぐいける実在店舗でしか購入したことがありません 高い勉強代になることもあるのかな、と思いまして ご参考までに
お礼
お礼が遅れてしまってすみません。 そうですね、確かにネットだと色味や小さな傷などはわかりませんよね。 参考になりました。ありがとうございました。
ホントですよねぇ。信じられないような値段で売ってますものね。 まあ、一つには店頭販売にかかる経費や手間がかからないのは理由だと思います。 店舗を持つ必要もなく個人でも法人でも新品でも中古でも「在庫品」をサイト使用料程度の経費で捌けるのですから。 少し前の時代までは娘をお嫁にだす時には一通りの着物を揃えてやるのが常識、良識とされ、持ってないと恥ずかしい、という理由から着もしない着物を箪笥に眠らせていた家庭が五万とありました。 日本中の箪笥をさらったら、その量はいまだすごい量だと思います。 それを掘り起こしてメンテナンスしてアンティークや古着として売っているきもの屋がありますが、まだまだ、店頭に並ばない物は相当たくさん放出されていると思われます。 一方で、呉服店やメーカーは流通の経費をカットして安価に提供できる利点を利用して、富裕層に限らない購買層を獲得しています。 まあ、古着市などで「信じられない!これがこの値段?」という光景は昔からあったわけです。 そして呉服というのはどんなに確かなものであっても着る人次第で、その人に似合うもの、使えるものであればお買い得ですが、そうでなければやはり宝の持ち腐れ。 本来、実物を前に一点一点吟味して買うべき物だった呉服の価値観が今の時代は変化し、揺らいでいます。 オークションで気軽に手に入れ、気軽に手放す、そういう時代になってしまったのでしょう。 安いからニセモノか?という事は決めつけられず、目利きの人が買えば本当にお得な買い物ができると思います。 未仕立て品でない場合はサイズの問題があり、購入後に手を入れるための料金がかかることも見落とせませんね。 もちろん有名作家のものには高値がつき、機械織りの安価品はお安いです。 新品であっても流行遅れのものだったり、いい品であれば高値とは限らないです。 詳しい人なら、写真でもある程度の予想はでき、実物を手にとればどの程度の品物か(金額に見合うか見合わないか)は判断できます。 しかしその判断材料となる条件や要素はいろいろですね。 一番は着る人にとって本当に価値があるかどうか、ですから、これは個人個人の価値観の問題であり、一定の判断要素にはなり得ません。 というわけで、まあ要するに和服の目利きはいろんな意味で難しいので結局は経験を要します。 単に品の善し悪しだけでなく、たくさんの人の需要に合わなかったものが安価に出てくる可能性は高いのではないでしょうか。 きれいだから高価、好きだから似合うとは限らないのが和服です。
お礼
お礼が遅れてしまってすみません。 色々な要素で価値が決まってくるのですね。着物って奥が深い。 ますます着物に興味を持ちました。 大変参考になりました。ありがとうございました。
お礼
お礼がおそくなりまして申し訳ありません。 >呉服は生産者から小売店舗にいくまでに値段が10倍になると言います。 >本来なら20回も染料につけて、乾かしてという工程を繰り返すところを10回にへらす >手織りではなく機械織り、手染色ではなく機械プリントを使う そうなんですねー。知らないことばかりで大変参考になりました。 ありがとうございました。