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アメリカ大統領の国賓の迎え方について

以下のようなことをサイトで鵜呑みししてたんですが本当でしょうか? ニュースではブッシュ大統領が水色のネクタイで法王を迎えてます。(URLはニュースです。) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000000-jijp-int.view-000 アメリカ大統領がゲストを迎える時の序列は 1、空港にてホワイトタイで出迎える 2、空港にてスーツ姿で出迎える 3、ホワイトハウスの玄関で出迎える 4、ホワイトハウスの執務室で出迎える 1が適用されるのは世界で3人。 ローマ法王・英国君主・天皇陛下 2が適用されるのは大国の元首級 日本国首相は元首ではないが2が適用されることが多い。 3は小国の元首級 4は外務大臣クラス

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  • Ganymede
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回答No.3

【結論】 それはガセです。 【解説】 (1) 反証となる写真 1971年9月26日、アラスカ州アンカレッジのエルメンドルフ空軍基地。昭和天皇とニクソン大統領夫妻が写っている。 http://narademo.umiacs.umd.edu/cgi-bin/isadg/getfile.pl?file=/nara-umiacs/home/images.umiacs/nara-cd/30/4,30-0329A.GIF 英語による説明 http://narademo.umiacs.umd.edu/cgi-bin/isadg/viewobject.pl?object=9057 この年、天皇・皇后はヨーロッパ諸国を歴訪した。行きがけに立ち寄ったのが、アンカレッジである。それに合わせて、大統領夫妻がわざわざアンカレッジまで出向いた。エルメンドルフ空軍基地に降り立った両陛下を、ニクソン夫妻はスーツにコートの姿で迎えている。タキシード(ブラックタイ)や燕尾服(ホワイトタイ)ではない。写真は、基地の巨大な格納庫での歓迎式典である。 なお、「ホワイトタイ」というのは、単に白いネクタイをさすのではなく、燕尾服一式(上着だけでなく、服装一揃い)の意味だそうだ。同様に、「ブラックタイ」といえばタキシードの一揃いのことだという。 (2) ものごとには釣り合いというものがあろう 「大統領のコートの下は、燕尾服かも知れないじゃん?」と、ごねる人がいるかも知れない。しかし、シャツの襟やネクタイが見えているが、燕尾服と釣り合うようなものではなさそうだ。 それに、夫人を見れば、コートの下はスーツらしくて、イブニングドレスではない。夫婦で社交(というか外交)の席に出るときの、服装の釣り合いから言って、奥方がイブニングドレスじゃないのに旦那が燕尾服だったら、珍妙ではないだろうか。 もうお分かりと思うが、大統領夫妻は、両陛下の服装と釣り合うような服装をしているのである(皇后は写ってないが)。そもそも、飛行機から、燕尾服やイブニングドレスを着込んでシャナリシャナリと降りてくるなんて、あまり見聞したことがない。そして、平服というか略礼服(ダークスーツ)で降りてくる相手を、燕尾服で出迎えるとしたら、その絵柄はまるで漫画である。まあ、一流レストランの給仕長がいつも燕尾服を着て、背広姿の客を迎えるのは、おかしくないけれども。 なお、1975年昭和天皇、94年今上天皇の、それぞれ訪米時の晩餐会の写真を見つけた。天皇(皇后)も大統領(夫人)も燕尾服(イブニングドレス)で、釣り合っている。これが「ホワイトタイ」である。 http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/12/images/20061226-2_07-29-0641a-fordhal-400h.html http://www.yuko2ch.net/mako/imgbbs3jik/img-box/img20070509054833.jpg 昭和天皇、アメリカを行く(誰か昭和を想わざる) http://www.geocities.jp/showahistory/history06/50b.html (3) ご質問者は免責でしょう それでも、ごね続ける人がいるかも知れない。「71年のアンカレッジは、正式な『ご訪問』というより『お立ち寄り』に過ぎなかった。だから例外だ」などと。75年に昭和天皇、94年に今上天皇が訪米しているが、あいにく私は、空港での写真や録画は持っていない。ネットで検索して、(1)や(2)の写真はすぐ見つかったが、まぐれ当たりであろう。英語もできないし、検索能力も乏しいのだ。 しかし、「挙証責任」(という言い方も大仰だが)は、「ホワイトタイ伝説」を広めている人たちのがわにある。この話をありがたがってコピー&ペーストしているサイトは、数多い。けれども、私の見た限り、どれ一つとして証拠写真を載せているものはない。米国大統領がホワイトタイで、天皇を空港に出迎えている写真を、お見せくださればよいのである。 念のため申し添えておくが、当質問のご質問者に、上述の挙証責任はありません。なぜなら、反証となる写真(ローマ教皇訪米)をご提示のうえで質問なさっているし、「鵜呑みししてたんですが」と率直にお書きになっているからである。「ごねる人がいるかも知れない」というのはご質問者のことではなく、第三者を想定している。 (4) だまされる心理 なぜ、こんな安っぽいガセネタに引っかかる人が少なくないのだろう。馬鹿だからじゃないの?で片付けるのは短慮である。インテリや社会的地位のある人も、引っかかるのだ。拙文で恐縮ですが、次の質問のNo.5をご参考になさってみてください。 昭和天皇 マッカーサーに「全責任を負う」 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2192295.html (引用開始) さしずめ学校出のインテリなどで、会社や役所でそこそこ出世した人たちでしょう。その人たちが、「日本男児が卑怯なガイジンに勝つ」という八百長ショーに熱狂していたのです(引用終り) また、「愛国オナニー」という言葉で説明している書き込みもある。 massangeana のいろいろ :: パラオ(ベラウ)国旗と日章旗の関連をうたがう http://www.massangeana.com/mas/cgi-bin/iroiro.cgi/world/belau.htm (引用開始) 近頃は保守よりも「自慰史観」派が流行りです。「愛国オナニー」のネタを、売るほどたくさんコレクションしている人たちです。パラオ国旗やアインシュタインをズリネタに「おれたち気持ちよがってたのに、何で文句つけるんだ」と、おなにぃを邪魔されて怒ってるコメントが多いですね……。(引用終り) (5) 長くなるけど付け足しです 下記は、75年9月30日、昭和天皇がバージニア州のパトリック・ヘンリー空港に到着したときの写真らしい。英語が苦手なので、よく分からないけど。後姿が写っているが、天皇はダークスーツだ。断定はしにくいが、大統領が来ている様子には見えない。来ていたら、天皇と大統領はピッタリ並んで歩くのではないだろうか。 http://www.history.org/Foundation/newsroom/images/meditKit08/F&D-Hirihito.jpg 下記のサイトで「hirohito」で検索すると、1件ヒットします。 http://www.history.org/ 次いで10月2日午前10時5分、天皇・皇后はアンドリュース空軍基地(メリーランド州だがワシントンD.C.に近い)に到着、午前10時40分からはフォード大統領出席の下、歓迎式典が行われたという。このとき、大統領は空軍基地で天皇を出迎えたのだろうか。下記のCNNの記事によると、そうでもなさそうなのだが。 ローマ法王初訪米 ブッシュ米大統領が出迎え(CNN2008年4月16日付 ) http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200804160004.html (引用開始) 法王は大勢の招待者らの歓声のなか、ブッシュ米大統領夫妻と娘ジェンナさんの出迎えを受けた。(中略)また、現職の米大統領がアンドリュー基地で世界の要人を出迎えたのも初めてという。(引用終り) また、次のサイトもご参考になさってください。 裏日本観察学会総本部 10月1日:検証・「天皇」は他国元首よりもエライのか? http://yamakazuc62.blog45.fc2.com/blog-entry-436.html

neck0314
質問者

お礼

回答ありがとうございました 返信おくれて申し訳ないです 詳細な解説をありがとうございます まるで新聞や雑誌のコラムのようで楽しく読むことが出来ました 引用URLを見ながら楽しませて頂こうかと思います

その他の回答 (2)

回答No.2

質問の、以下のようなことは本当でしょうか? についてですが、間違いと言ってしまって良いと思います。 正解としては、教皇だろうと女王だろうと天皇だろうと大統領が空港で出迎えることは原則無い。と言うことだろうと思います。 確か、天皇陛下御訪米の際にもクリントン大統領が空港で出迎えることはなかったですし、昨年だったかエリザベス女王の訪米でもブッシュ大統領は空港まで行って出迎えることは無かったと記憶しています。 今回の教皇訪米についても、報道に寄れば異例の厚遇となっています。空港での出迎えが当たり前ならそういう報道は無いと思います。 ただ、前の回答にもありますが原則そうであっても情況により空港で出迎える事もあると言うことで。例えば昭和天皇御訪欧の際には、給油の為立ち寄ったアンカレジ空港までニクソン大統領と同夫人が出向き、昭和天皇と香淳皇后を出迎えています。その後司令官官邸で会談が行われそれを記念した碑まであるとか。 ちょっと信じられないほどの歓迎ぶりですが、当時はその必要があると判断されたんでしょうね。 それから、服装については全く知識がないので分かりませんです。

neck0314
質問者

お礼

回答ありがとうございました 返信おくれて申し訳ないです これからはニュースなどで配信される映像党を注意して見てみようかと思います

  • pri_tama
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回答No.1

 外交ですから、色んな思惑で対応は時々によって異なりますから、「ローマ法王・英国君主・天皇陛下」であっても、毎回同じ対応をされるとは限りません。  この噂の元となったのが、昭和天皇の初の訪米でして、その時は第二次大戦後など諸々の事象が重なった特別の時だからです。(昭和天皇は、基本的には来日された外国の王室への返礼として以外の渡航はあまりされなかった。)  あと、ホワイトタイと言うのは、燕尾服(夜間の最上級正礼服)の通称ですから真昼間に着ていたら、ブッシュ大統領の常識が疑われます。  個人的には、No1を空港での出迎え時のイベントの違いで区別すべきだと思います。  米軍には5軍(陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊)が有りまして、全ての軍の儀仗兵が参加しているのが最高。リンクの写真で確認できるだけでも、4軍は参加している模様。 (帽子が違いますね。軍服マニアでないので、右端二人が異なった軍か判別できません。m(_ _)m)

neck0314
質問者

お礼

回答ありがとうございました 表面的なことだけを鵜呑みにしてました 普段、口にすることでは無いので助かったという感じです 詳細な解説をありがとうございました