住友→三井住友、三和→三菱東京UFJ、大和→りそな、太陽神戸→三井住友、大阪+近畿+福徳+浪速→近畿大阪(りそなグループ)、幸福+関西→関西アーバン(住友グループ)。
かつて大阪を本拠としていた都銀、地銀、相銀のほとんどは合併・統合・破綻を経て再編されました。
形の上では単体で残っている泉州もMUFGの子会社として、大正は同じくMUFGの持分法適用関連会社として既に系列化され、唯一独立性を維持していた池田は今決算で550億円の大赤字を出し、実質的にMUFGの傘下に組み込まれました。
結局大阪にあった銀行でまともに生き残ったのは住友だけということになります。
(りそなは実質的に一度破綻して、国から2兆円を超える公的資金を注入されています)
東京・大阪・名古屋ではもともと都銀が強く、歴史的にも地銀が育つ余地がなかったため強い都銀の周りに新興勢力の相銀がいるという構図が続きました。
この点は他地域の金融勢力図とは大きく異なるところです。
大都市部以外では、地場の大口顧客や資産家取引は地元地銀が抑えていますが、大阪では都銀の住友・三和・大和・太陽神戸が地銀の役割も兼ねていたともいえる訳です。
こういう歴史の中で、今後大阪を本拠とする地銀(旧地銀+相銀)が集散を繰り返しても所詮メガの掌の上の話ですから、ある意味では再編は既に終わっています。
むしろ大阪ではなく関西周辺の有力地銀が積極的に大阪進出を進めており、今後はMUFG、三井住友の2メガとの棲み分け、有力地銀同士の喰い合いという図式になっていくものと考えています。
お礼
回答をどうもありがとうございます。 関西の地方銀行のあるべき姿とは、メガバンクといかに棲み分けが出来るか、と考えていたので大変参考になりました。 >大阪ではなく関西周辺の有力地銀が積極的に大阪進出 これについて私は有力地銀を筆頭に地銀の連合体が形成されていくと考えています。ATMの連携なども行われていますし。 そうした連合体同士の喰い合いという意味合いとはまた違っているのでしょうか。