確かに同じようなバイク、たとえばヤマハメイトなどから比べると出足の鈍さはあります。ただ、ある程度の速度になってしまうと2ストロークの同目的の車種のエンジンが一気に頭打ちで回転が上がらなくなるのに比べ、4ストロークの強みでジワジワとではありますが回転があがって行き、最高速ではカブの勝利といったところでしょう。
ギアチェンジも別に難しい事はなく、ギアペダル踏んでいる状態では完全にクラッチが切れているというだけのことですから。シフトペダルを踏んだまま(こいつはちょっと慣れるとウイリーとかアクセルターンとかのパフォーマンスにも使えます・・)にするような癖がなければ問題ないでしょう。
サスペンションはあの手のバイク特有のリーディングアクスルを持ったものであれば(最近は通常のバイクの用にテレスコピック式になったようですが)少々慣れが必要ですね。もともとはフロントブレーキを掛けた時に起こるノーズダイブ(車両のフロントが沈み込み前傾する状態)をキャンセルする目的であると思われる構造ですが、急ブレーキの時などはノーズホップ(車両前部が跳ね上げられる)のような状態におちる場合があるので要注意でしょう。テレスコピック式(通常のバイクのようにフロントフォーク自体が伸縮する構造)であれば、この問題はありません。
サスペンション自体は柔らかめのセッティングで乗り心地自体は良好ですし、もともと荷物の運搬などを考えた設定ですので耐久性も十分でしょう。
耐久性に関してはカブは特筆できるものを持っていると思います。私の所有しているカブは1994年式のもので普段の足(大型2輪を持っていますので遠乗りはしませんが、町乗りはカブです。)にしていますが、走行距離43000キロで何のトラブルもありません。バッテリーとオイルとエアクリーナーだけ面倒を見てやれば、エンジンはもう40000キロぐらい持つんじゃないかな・・これは他の2ストローク50ccには期待できないことでしょう。とにかく街中の移動には車や自動二輪車にはない機動性があり、私個人としてはとても重宝なバイクです。とにかくヘビーデューティー・質実剛健なバイクです。大昔のバイク雑誌にカブは燃料とオイルが入っていればどこまでも走ってくれるというような記事がありましたが、ちょっと無理すれば壊れる時代でもカブのエンジンはその基本設計が優れていたためにトラブルを起こさなかったことが窺い知れます。
いいことばかり書いているとホンダお宅かと思われるかもしれませんが、私が所有しているホンダ製品は携帯用発電機とカブだけです。車はトヨタですし大型バイクはヤマハ製です。ただ、カブの優れた設計には専門家としても頭が下がるばかりなのでこのような文章になってしまいました。
お礼
回答ありがとうございます。 貴重なご意見を沢山頂き感謝しております。 多少分からない所も(何分バイクを購入するのは 初めてのもので・・) 自分なりに調べてみてかなり勉強になりました。 耐久性の良さも、私がカブを購入するにあたり 決め手となった部分です。 しかし43000キロでもまだまだいける(手入れを忘れず)等改めて驚かされました。 乗り心地も良好とのお話ですので、購入しにいく日が 愉しみになってきました。 ありがとうございます。