素人PA屋です。
No.1、No.2お二方の回答でOKです。
正式には、「ダイレクト・インジェクション・ボックス」(Direct Injection Box)ですね。「I」はダイレクトの頭の「Di」の略じゃなくて、インジェクションの「I」というのがトリビア(笑)
なので、「D.I.box」と「D」の後にも「I」の後にも「.」が必要というのが、蛇足トリビア(爆)
主にベースに使うのは、昔は大型ベースアンプの音圧を浴びても、きっちりと低音が録りきれるような頑丈なマイクが無かったから…というのが、元々の理由です。(独立した機器として開発された経緯は、ハイインピーダンスなギターやベースの音を、昔のローインピーダンスでしか録音できない規格のテープレコーダに直接録るためでしたが…)
キーボードの場合は、ローインピーダンスのLine出力なので、音質面では理屈の上では別にD.I.をいちいち通す必要は無いんですが、XLRケーブル仕様にしてケーブルを捌く方が便利だし接触不良等の恐れも激減するので、好んで使われていますね。
最近では、ステージにアンプシミュレータを持ち込んで、D.I.経由でPAに音を送る人も増えてきましたが、実はこのやり方はPA屋にとっては結構(技術的な)負担が大きいので、私は小さい会場でやるのは好きじゃありません。実際、規模の小さいライブハウスでは、やってくれないとこの方が多いと思います。(客席にはきれいな音が出せるんですが、モニターのセッティングがめっちゃむずかしいんです)
「ディーアイ(ボックス)」と呼ぶか「ダイレクトボックス」と呼ぶかについては(さすがにいちいち「ダイレクトインジェクションボックス」と全部呼ぶ奴は、その手の学校の先生以外は私は知らない)、変な言い方になりますが、「PAの流派」によります。いやほんと、別に「なんとか流」って看板があるわけではないんですが、流派みたいな流れがあるんす。
一般的には、放送局系の流派の人には、律儀に「ダイレクトボックス」と呼ぶ人が多いですね。私の根城の関西では、「ディーアイ」派が多いという気がします。
と、良回答の後の蛇足話ばっかりですいません(^^ゞ
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございました。