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サウジアラビアがドルペッグを固持する理由は??
昨日、サウジアラビア投資庁総裁が、当面通貨リヤドのドルペッグを維持していくとの記事を日経で読みました。さらに「インフレ要因のうち、ドル安に伴うリヤル下落で輸入価格が上昇している部分は大きくはない」とのコメントもあったそうです。 サウジや多くのペルシャ湾岸諸国がドルペッグを固持する理由は何でしょうか?たしかにドルペッグの解除はドル暴落につながる危険性が高いのだとは思いますが、このままではインフレがつづき、自らの首を絞めることにもつながりかねないと思います。そんな中、中銀の総裁が上記のような認識を本気でしているのか、疑問に思いました。 又ドルペッグに関連して、湾岸諸国、アメリカ双方にとって良い現状の打開策があれば、併せてお聞かせ願えませんでしょうか?? よろしくお願いします。
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総裁の発言は政治的な建前だと思います。 本当は、インフレになると分かっていると思います。 このサウジのペックの件では ブッシュと話し合いが行われているはずです。 アメリカにしてみれば、サウジはアメリカの一部の感覚です。 日本と同じでアメリカ軍がいないと平和が保たれません。 それに石油も掘り出す技術もアメリカの助けがあればこその 歴史もあります。 もしも、サウジがドルペックをやめると 湾岸諸国もそれに続いてやめるでしょう。 そして世界のドル体制が崩壊します。 その後なにが起こるかと言えば、 シーア派のイランがイラクを事実上統治してしまいます。 そうさせないためにも、核管理は大切なのですが。 この事は湾岸諸国には、恐怖であり 世界にとっても由々しき問題です。 世界が大混乱に陥るでしょう。 今の時代は、共産主義×資本主義の冷戦が 終わり、突出したアメリカ×他の国の様相を 呈しています。 アメリカ人の身勝手な行動に世界の人も うんざりしているから米国人が嫌われるのだと 思います。
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- goodmanman
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結論から言ってドル体制が崩壊すれば世界経済は大混乱に 陥るでしょう。 アメリカのドルが世界の基軸通貨になったのは 第二次大戦に勝利してからで、それほど新しいものではありません。 今の現状は、ロシアが石油を政治的武器にしてアメリカに正面から 対抗しようとしています。 ロシアだけでは、力不足なのでユーロ(ドイツ、ロンドンシティ)の力を借りようとしています。 アメリカドルに対抗しようとしています。 でもうまくはいかないでしょう。 しかし、ユーロが東欧を巻き込んでも ヨーロッパの一地域の地方通貨の域をでません。 中国もアメリカとの経済関係があるので ロシアみたいに正面きってはむかったりはしませんが 巧妙に背後でアメリカに対抗する動きと布石を着々と打っています。 軍事費の増強などからその一端は見て取れます。 冷戦後唯一の超大国アメリカですが イラク戦争をみてもわかるとうり 核を使えるわけでもないし、それほど軍事的に力で押さえつける 事も出来ない事がわかってしまったので 冷戦に破れた国は、虎視眈々とアメリカに対抗しようと 狙っています。 サウジがペックをやめると中東は、大混乱に陥るでしょう。 もちろん世界経済も・・ お金が勿体無いからイラクから撤退すればいいという程度の 問題ではありません。 そして、大事な事は、経済的な問題は その国の政治や社会の一部に過ぎないという事です。 先のサウジの総裁が「インフレにならない」と発言したのは 政治的な事を優先させたからです。 私は、こおした国の指導的立場の人が政治的配慮で経済問題を 考える事が出来る人は優秀だと思います。 経済的なそのまんまの発言しかみていない人には、 もどかしく見えるかもしれません。 端的に言って、政治が成り立たなければ経済も成り立ちません。 経済はあくまでも政治の一部分なのです。 アメリカのグリーンスパーン議長のブッシュ批判も あくまでも金融者からだけの見方に過ぎません。 アメリカの金融関係者には、国全体を見据えた 優秀な人材がいないことも大きな問題だと思います。
お礼
経済も政治の一部ですか・・なんだか少し感慨に耽ってしまいました。が、実際はそうなのかもしれません。丁寧なご説明ありがとうございました。大変参考になりました。
- nn4n
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サウジは、石油で儲けているような国なのでインフレはあまり深刻ではないのかも(産業も石油以外あまりないみたいだし) あと、石油で儲けたお金でドルベースの海外資産ありそれがが急激に目減りするのが問題なのかも
お礼
回答ありがとうございます。なるほど、たしかに二つとも真実かもしれません。 サウジという国についてよく知らないんですが(これから調べようと思います)、国民生活の現状はどのようなものなのでしょうね。いくら石油がじゃんじゃん出ても、インフレが国民生活に大きな影響を与えるようであれば、「親米」を打ち出す政権(王室?)に対しても不満は高まるでしょうし・・。
世界が激変するかどうかにかかわる重要なご質問なのに回答がなく、とりあえず 口切として答えさせてください 基本的に米国は巨額の経常赤字を減らすために、ドルを弱くしようとしていると思います アメリカも大消費で払ったドルを再投資されれば為替的に大変ですね 表向きは強いドルと言いながら崩壊するのを待っているのだと思います 親米サウジの言うことはあてにならず いずれドル離れをかんがえているはずです なんか貴重な質問だとおもいますのでどんどん回答あればいいですね
お礼
回答ありがとうございます。そういえばバーナンキ議長もドル安を容認するような発言をしたそうで、驚きました。答えが一つという質問ではないとは思うんですが、たくさんの回答を頂いて可能性を探りたいなと考えています。
お礼
なるほど、サウジは地理的にもアメリカの支援が必要なんですね。回答ありがとうございました。専門家でいらっしゃるようなので出来ればもう一つお聞きしたいのですが、ドルが世界の基軸通貨となったのはそう昔の事ではないですよね?現在の世界のドル体制が崩壊するとういうのは本当に世界を巻き込むほど大変な自体を引き起こすと考えられるのでしょうか??